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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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『街場の教育論』は凄く分かりやすくて、しかも面白かったです。
『街場の教育論』

反省します。教育と言うのは時間を経ないと結果が現れないから、誰もが不寛容になる、という主張は身に沁みました。納得します。確かに全くもってその通りだ。

内田樹が、「学びは理屈じゃない、立ち止まるな。学ぶんだ!」ということを理屈でもって説明しています。ものすごく分かりやすいし、納得させられます。それにしても博識な人だなぁ・・・

ものすごく上手いです。逆に上手すぎるので、どうしても反論したくなる。引っかかる部分がないからかえって信用できない、というか。どうしても自分はまるめこまれているとしか思えない。村上春樹の文章を読んでいるときと同じ(ひねくれていて、どうしようもないと呆れられても仕方ないんだけど)。

ちょっと待ってくれ、と言いたい部分も結構ありました。

村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス』が引用されている時点で、これはもう信用しないぞ、と思いました。だって村上春樹の小説って読めば分かるけど、ああいう小説だからいかようにでも解釈できる。それを自分にとって都合のいいように引っ張ってくるというのは、どうなのか?
というよりも、内田樹はどれだけ、村上春樹ファンなんだろうか。

最後の「宗教」をくくってみせる部分は、いくらなんでも大雑把に割り切りすぎではないか。そんなふうに一緒くたにされたらたまらない。

『街場の教育論』は良い本です。


今日読んだ本
内田樹『街場の教育論』

今読んでいる本
山口雅也『ミステリーズ 完全版』
萩尾望都『あぶな坂HOTEL』
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