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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★

著者:  恩田陸
出版社: 河出書房新社

  なんだかよく分からないので、何にも期待しないで読みました。何かありそうで何も無い、という恩田陸の見事な技にひっかけられたくないので。

  それなりに面白かったです。それぞれ小説家、音楽家、映画監督になっていった、3人の男女が、自分なりに大学生活を振り返るというもの。彼らどうしには、少しだけ関わりがあります。だけど何かあるか、といえば別にどうということもない関係(蛇が落ちてきた幻覚を一緒に見たとか、そんな感じ)。

  僕はまだ大学に行ったことがないので、そういうものなのかと思いつつ読みました。本書は多分、大学を舞台にした青春小説。

  何かありそうでない、どころか、もうほんと「何もない」です。「大学生活は、無為の4年間だった」って誰かが語るのですが、『ブラザー・サン シスター・ムーン』という作品自体にもその雰囲気が滲み出てきています。読んでも読んでもすーっと抜けていきます。

  ところどころ引っかかる文章や言葉があります。しかし、ふっと気付いたと単にふわっと消えてしまうので、何とも言いようがない。

  なんというか、もう純文学みたいなものです。ストーリーではなくて文章が主体になっているような感じ。決してつまらないことはありません。しかし、恩田陸にはもっと別の方向の作品を書いてほしい、と勝手ながら思ってしまいます・・・


自森人読書 ブラザー・サン シスター・ムーン
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