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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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岩波ジュニア新書の2冊を再読。
『日系人の歴史を知ろう』
『日系人の歴史を知ろう』は、ブラジルなどに移住した日系人の歴史を紹介している本。分かりやすくて良いです。

そういえば、昨年の大晦日、ブラジル移民100周年ということで紅白歌合戦に宮沢和史が登場して、ブラジルで『島唄』を歌っていました。『島唄』は好きな歌だけど(自由の森学園中3の時に6曲くらいいろんな歌を合唱するんだけど、その中でもとくに良い歌だと思う)、沖縄の歌をブラジルで歌うのか・・・ まぁ悪くはないけど。どちらかというと、サンバつきの『風になりたい』を通して歌って欲しかったなぁ、とか勝手に思っていたのですが。
あれ、本とは関係ない話だ・・・

この頃、外国人労働者の人たちが次々と国外退去処分になっている、ということをよくニュースで聞きます。でも一方で逆にブラジルなどからの日系人を受け入れて、その人たちを労働力として使っている、ということを始めて知りました。単純に不況のせいだと思っていたけど、実はそこにも日本人の純血を保とうとする、妙な血の論理みたいなものがあったんだ・・・

どうして、日本人の血を保つことが大切なのか分からないです。政府は、「少子化で大変だ!」と騒いでいます。でも、世界全体を眺めてみれば逆に人口爆発で悩んでいるんだから良いことじゃないか。人が少なくなったから、人を招くというので良いのではないか。
とはいえ、移民を受け入れると文化の摩擦が起きてものすごく大変だというのは確かにその通りのようだし(ヨーロッパで「移民を追い出せ」というデモが起きている、というのはよくニュースで聞くし)。『日系人の歴史を知ろう』を読んでいても、そう簡単にはいかないのかもなぁ、と感じました。何十年もかかることし。

でも、やっぱり、そんなに血統にばかり目をとらわれていてはだめだよなぁ。それじゃ狭いんじゃないか。本の最後のページのまとめには納得しました。「混」という言葉には、悪いイメージがつきまとうけど、それってどうなんだろうか? 違うものを拒むっていうのはただ単に偏狭なだけなのではないか?
「潔癖主義」みたいなものを突き詰めていったら、最後にはナチスみたいになってしまうのではないか。自分たちは美しく、正しいが、他の奴らはみんなダメだ、みたいな(関係ないけど、手塚治虫の『アドルフに告ぐ』を思いだします。ユダヤ人を根絶しろ、と叫ぶヒトラー本人にユダヤ人の血が混じっていたとしたら・・・? というところから、あれほど壮大な物語を生み出してしまうなんて凄いよなぁ・・・)。

はなしは戻るのですが。
終戦後、ブラジルの多くの日系人たちは、大日本帝国の敗戦を信じることがなかった、しかもその上サンパウロに朝香宮鳩彦王を騙る偽者の皇族が登場した、というのは有名な話だなぁ・・・ どうしてそんな狂ったみたいな事態が起きたのか。日本が勝ってほしいという願望のあまり、現実を直視できなかった、ということなんだろうけど。
もし自分がその中にいたら、やっぱり「日本は負けてない」という側についていたかも知れないなぁ。
どうしたら、勢いに呑み込まれずにいられるのか・・・ 太平洋戦争だって、そもそもほぼ勝ち目がないというのに、始めてしまったわけだし。別に戦争じゃなくてもそういうことは起こりえます。フィクションだけど恩田陸の『Q&A』とか、読むとぞくっとします。
勢いで、深い暗闇の淵の手前まで来てしまったら、すでに遅い。やっぱりちゃんと歴史を知ってそういう状況に陥る道へ進むのを慎重に避けないと、だめだと思います。そのためには、まず学ぶことが必要か・・・

『カラー版 屋久島―樹と水と岩の島を歩く』

『カラー版 屋久島―樹と水と岩の島を歩く』は、屋久島を紹介した本。写真が盛りだくさん。どれもとてもきれいです。おばけみたいな、ガジュマルの写真とか面白い。

自由の森学園高校の修学旅行は、生徒が行き場所まで決めます(何コースかに分かれて、北海道から沖縄までいろんな地へと行く)。その中で南の島というのはかなり人気です。毎年あるくらいなんだけど。今年度(昨年)は、屋久島コースもあったんじゃないかなぁ、多分。

この本を読むと屋久島に行きたくなってきます。ほんとに面白いなぁ。山と海がくっついているんだ。

だけどあまりにも観光客がたくさん来過ぎることで屋久島の自然が破壊されている、とニュースで言っていたなぁ・・・ 遠慮した方がいいかも知れない。というか、保護しなくて良いんだろうか。素晴らしいものは遠くから眺めるくらいで良いのではないか。それじゃ分からないこともあるのかも知れないけど、壊してしまったらもともこもないのではないか。


読書メモ
高橋幸春『日系人の歴史を知ろう』(再読)
青山潤三『カラー版 屋久島―樹と水と岩の島を歩く』(再読)


今読んでいる作品
菊池寛『日本武将譚』
角田光代『空中庭園』
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