自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
柳生十兵衛が額を割られ、殺されているのが発見されます。一流の剣士として知られていた彼がいかにして殺されたのか、その顛末を綴る物語だという説明が入り・・・ 江戸時代を舞台にした柳生十兵衛と竹阿弥、そしてその子たち金春七郎、りんどうらの物語が始まっていきます。途中からは突如として室町編に突入。一休さんも登場。
下巻に入り、物語は佳境へ突入。室町時代の冷徹な柳生十兵衛と江戸時代の陽気な柳生十兵衛がくるくる入れ替わるため、そのたびに物語は大混乱。しかも、物凄く都合の良いときに入れ替わるから笑えます。そして、15歳の一休さんと15歳の義円〈足利義満の子〉がくるくる動き回り、そのたびに敵に捕まります・・・ その2人のちょっ間抜けな魔童子たちのおかげで物語はどんどん進んでいくわけです。
最後は、山田風太郎らしく哀切に満ちています。
今日読んだ本
山田風太郎『柳生十兵衛死す 下』
今読んでいる本
高橋源一郎『優雅で感傷的な日本野球』
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