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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★★

著者:  原りょう
出版社: 早川書房

  沢崎は突如として少女誘拐殺人事件に巻き込まれ、自分が犯人と疑われてしまう。被害者家族、警察、犯人の手先と思われる2人組の男といった、いろいろな人たち中で少女を救うべく奔走していくのだが、悪戦苦闘。彼は、いったいどこへとたどり着くのか。

  第102回直木賞受賞作。ついでに、1989年度版『このミステリーがすごい!』ランキング第1位。「週間文春 傑作ミステリーベスト10」1989年 第2位。

  というから期待して読んだら、なんなんだ、これは、と思ってしまいました。確かに面白い、面白いけれどミステリと思って読んでいたら、なんだかハードボイルド小説っぽい感じというか、もろにハードボイルド小説で、別にたいした謎があるわけでもないし。

  最後にどんでん返しがあるんだけど、それもそこまで衝撃的ではなかった・・・ まぁ予測の範囲内でした。中華料理を食べようとしたら、精進料理がでてきた、みたいな気がしてしまいます。う~んどうもよく分からない・・・

  「推理小説」だと思って読み始めたのがいけなかったのかも知れません。ぎちりと固まっている文章とかとても良い感じなのに、どうしても肩透かしをくらったような感じがしててしまう・・・ 

  沢崎っていうひねくれた探偵の主人公は格好良いし、錦織警部も格好良い。その2人がとにかく格好良いような感じです。徹底的に硬派です。もちろん、主人公と女性のからみなんてまったくありません。沢崎にくっついてくるのは、探偵に憧れる少年です。


自森人読書 私が殺した少女
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