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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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『神様のカルテ』
栗原一止は内科医です。彼は信州の小さな病院に勤めています。過酷な労働に耐え、必死に働いています。愛読書は夏目漱石の『草枕』。夏目漱石の小説の影響を受けたためか、喋り方と考え方が古風なため、周囲からは変人だと思われています。だけど、妻思い。そして、医者としては非常に有能です。なので、大学病院から医局に来ないかと誘われているのですが・・・

地域医療を扱った小説。

滑稽な文体が非常に良いです。重いテーマを扱っているのに読んでいて楽しいです。一癖ある登場人物たちも面白いです。男爵や学士殿たちと酒を飲みかわす主人公はとても楽しそうです。

だけど、どうしても、森見登美彦を思い浮かべてしまいます。そして、森見登美彦に比べると浅い気もします。捻くれていないのです。捻くれていないからこそ、多くの人から愛されるのかも知れないけど。

第10回小学館文庫小説賞受賞作。第7回本屋大賞候補作。


読んだ本
夏川草介『神様のカルテ』
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