忍者ブログ
自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
[1110] [1109] [1108] [1107] [1106] [1105] [1104] [1103] [1102] [1101] [1100]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

★★★★★

著者:  大森望、豊崎由美
出版社: PARCO出版

  大森望と、豊崎由美の対談。2人が日本のいろんな文学賞を紹介しつつ、その文学賞の褒められるべき点と、良くない点を挙げていきます。

  大森望、豊崎由美両人の凄いところは、とにかくなんでも読んでいること、です。読書量が圧倒的。「それ(書評)が仕事だから当然」ともいえるけど、凄いとしか言いようがないです。

  しかもその2人は、「メイン」とはいえないような読書領域を持っているところが強みです。大森望はSF、豊崎由美は海外文学(その上、純文学もきちりと読んでいる)を徹底的に読んでいるみたいです。だから、視野が広い。ベストセラーになるような「易しい」本だけしか眼中にないようでは面白い書評家にはなれない、ということがよく分かります。

  『文学賞メッタ斬り!』を最後まで読んでいると、「個人的にチェックしときたいと思うのは・・・ 新人賞では、メフィスト賞とファンタジーノベル大賞。新人賞ではない賞の中では、谷崎潤一郎賞、泉鏡花賞。その4つ以外はまぁどうでも良いや」という豊崎由美の言葉(と言いつつ、仕事だから他の受賞した作品も読むんだろうけど・・・)に頷かされます。

  とにかく『文学賞メッタ斬り!』は面白いです。どうしたら新人賞などをもらえるのか、という案内ではなくていろんな賞の紹介です。賞をあげるかどうかの決定の裏側には、人間関係やその賞の選考委員の人たちの好悪がからまっている、という2人の指摘は参考になります。

  まぁ基本的には賞なんて気にせず、面白い本を読んでいけばいいんだと思いました(面白い賞は押さつつ)。


自森人読書 文学賞メッタ斬り!
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
ウェブサイトhttp://jimoren.my.coocan.jp/
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
ブログ内検索
最新CM
[07/03 かおり]
最新TB
バーコード
アクセス解析
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright © いろいろメモ(旧・自由の森学園図書館の本棚) All Rights Reserved
忍者ブログ / [PR]