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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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『とある飛空士への追憶』
西方大陸の神聖レヴァーム皇国と東方大陸の帝政天ツ上は争っています。天ツ上領内にあるレヴァーム自治区サン・マルティリアは天ツ上に圧力を受け、自治が危うい状況にありました。サン・マルティリアに暮らしている許婚ファナ・デル・モラルを救うため、レヴァーム皇国皇子カルロ・レヴァームは軍隊を派遣しますが、全滅。そのため、貧民でありながら優秀な戦闘機乗りである狩乃シャルルは、ファナをレヴァーム皇国に届けるよう頼まれます・・・

ファンタジー小説。

日本語が拙いです。架空の世界が構築されているところはみごとだし、それなりに面白いけど、それだっていかにも頭の中で組み立てたとしか思えないゲーム的な世界。しかも、それらが全て「可愛いお姫様と何日間も二人きり」という環境を生み出すためだけにつくられた言い訳になっているところは愉快です。

ありきたりな世界観や、戦争や、戦闘機は、二人を二人だけにするため、あるいは二人の甘酸っぱい恋を盛り上げるための道具に過ぎないわけです。ゴテゴテしているのに、どうしてこんなに薄っぺらいのだろう。

しかも、恋愛の描き方まで陳腐だから、読みどころがない・・・ 幼い頃、最下級のシャルルとお姫様のファナは出会い、鬼ごっこしていたのだそうですが、もうその時点でご都合主義的ではないか。というか、もうツッコミどころが満載。

キャラクターは非常に陳腐。描写はいちいち型にはまっていて、もう読みすすめていく気がうせてきます。最初から、ラストが想像できてしまうのです。

ラノベ以外の何物でもないので読んでいてうんざりでした。という書き方はよくないかも知れないけど、やっぱり、ラノベというものは1冊読めば他作品は読まなくても、あらすじが類推できてしまうようなものに過ぎない気がしてきます。

小学館。


読んだ本
犬村小六『とある飛空士への追憶』

読んでいる最中
マーガレット・アトウッド『侍女の物語』
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