自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
物語の舞台は、ロートレックの絵が各所に飾られている別荘。二発の銃声が響き渡り、美女が次々と射殺されていきます。いったい、誰が犯人なのか。侵入者なのか。それとも内部の者なのか・・・?
ミステリ小説。
文章と会話が、妙にギクシャクしていて分かりにくいのですが、それは叙述トリックが仕掛けられているからです。最後に驚かされることになります。
映像化不可能と謳われていますが、確かにその通りだなぁと感じました。愉快です。とはいえ、前代未聞ではないし、それに、もっと後に書かれた『ハサミ男』などの方が洗練されていて、練られていてしかも派手です。まぁ『ロートレック荘事件』の方が先なのだからしかたないのかも知れないけど。
作中の人物にはあまり魅力が感じられないけど、まぁ駒みたいなものだからしかたないのかなぁ、とは思いますが、やはりそこはつまりらないです。
ロートレックという画家の存在が巧みに活かされていて凄いです。それもしっかりと伏線として物語の中に組み込まれています。
何でも書くことができてしまう筒井康隆という人には感心します。
読んだ本
筒井康隆『ロートレック荘事件』
読んでいる最中
ジョン・ファウルズ『魔術師 上』
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