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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★

著者:  アイザック・アシモフ
出版社: 東京創元社

  地球大学に留学していたウィデモス領主の跡継ぎバイロン・ファリルは、いきなり暗殺されそうになりました。彼は、冷徹な学友サンダー・ジョンティの助言を受けて地球を脱出します。しかし、バイロンは、父が反逆者だったことから星系を支配するティラン帝国に追われ、監視されます。バイロンは必死に逃亡しようとするのですが・・・

  SF小説。

  主人公バイロンは青臭くて、その上へまを繰り返します。あんまり共感できません。それに比べて、敵のアタラップが格好良すぎ。

  アタラップという人は視野が広いです。彼がややこしく長引かせるせいで、『暗黒星雲のかなたに』の物語が成り立っているともいえます。

  逃亡劇が延々と続いていくのが面倒です。

  ネタバレになるから詳しくは書きませんが、ラストには納得できませんでした。面白いものを持ってきたところには感心するけど、それを持ち上げすぎではないか。そこで登場させるべきなのは、絶対に「フランス人権宣言」だろう、といいたくなります(結局、失敗したとはいえ)。

  「暗黒星雲のかなたに」というタイトルは素晴らしいです。凄く面白そうだ、と思わされます。けど読んでみると、B級っぽい雰囲気が強く漂っているような・・・


自森人読書 暗黒星雲のかなたに
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