忍者ブログ
自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
[1732] [1731] [1730] [1729] [1728] [1727] [1726] [1725] [1724] [1723] [1722]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

『クチュクチュバーン』
吉村萬壱の短編集。『クチュクチュバーン』『人間離れ』収録。

『クチュクチュバーン』
進化の法則が崩れてしまったのか、宇宙が大混乱に陥ります。人間はメチャクチャになり、怪物が大量に出現して文明はほとんど崩壊。数十本の腕が生えてきてしまった蜘蛛女、ビルのように巨大な女、シマウマ男などがあらわれて殺し合います。第92回文学界新人賞受賞作。

『人間離れ』
『クチュクチュバーン』みたいな小説。

SF的奇想が詰め込まれています。

『クチュクチュバーン』は、人間性を歯牙にもかけない、根本的に異常な世界を描き出します。エログロナンセンス。気持ち悪い、という表現が適切ではないかと感じます。しかし、徹底的に突き抜けていくので、ある意味では痛快。

何の意味もない退廃的な世界が出現します。

楳図かずおのマンガを思い出しました。サブカルチャーの影響が随所に感じられます。とにかく、下劣を極める点が凄いです・・・

傑作ではないか、と感じました。


読んだ本
吉村萬壱『クチュクチュバーン』
吉村萬壱『人間離れ』
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
ウェブサイトhttp://jimoren.my.coocan.jp/
カレンダー
02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
ブログ内検索
最新CM
[07/03 かおり]
最新TB
バーコード
アクセス解析
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright © いろいろメモ(旧・自由の森学園図書館の本棚) All Rights Reserved
忍者ブログ / [PR]