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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★★

著者:  大森望
出版社: 太田出版

  大森望がSFと名のつくものをとにかく片っ端から読み、時には褒め、時には貶していく辞書みたいに分厚い本。つまらない本は徹底的に貶しているところが凄いし、楽しいです。そこまで書くか、と心配になるほど。時にはSF関係者の動向や集まりや結婚やSF担当編集者になるための方法などを綴っているため、ほとんどエッセイに近いのですがそれも面白いです。

  SFというものへの愛が感じられます。

  SFに興味がある人、少なくともSFを読んでいる人でないと楽しめないかも知れません。僕も海外SFを全く読んでいないので、ついていけない部分もかなりありました(これから海外の本も読もうと思います・・・)。しかし、SF好きには堪らない1冊だと思います。おたくたちがSFに傾けている情熱と、その結果生まれる熱い空気が伝わってきます。

  9割のクズや駄作がSFというジャンル全体を支えている、ということを信じ、駄作すらも読み通していく大森望の読みっぷりには感動を覚えます。ここまで読めたら本当に凄い。

  じょじょにガチガチのSFではない領域にまで書評の範囲が広がっていくのには驚くしかないです。小野不由美、京極夏彦を大絶賛するのはどうかと思ったりもするし、まぁ好みが合わない点もあったのですが、そこも含めて面白かったです。書評というのは芸なんだなぁ、と感じます。

  読み終わったとき、これからもたくさん本を読もうと思いました。


自森人読書 現代SF1500冊 乱闘編 1975―1995
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