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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★★

著者:  上橋菜穂子
出版社: 偕成社

  ナイラ星に、地球人が移住してきてから200年。ナイラ星は、鉱物資源に恵まれていたので、地球人にとってはとても役に立つ星だった。地球人が進出する中、異星人ロシュナールは急速に滅亡しつつあった。いったいそれはどうしてなのか・・・?

  あとから来た者が先住民を滅ぼす、というのを読んでいて、アメリカ大陸の歴史を思い出しました。アメリカ大陸では、先住民であるインディアンをヨーロッパの人達が侵略したんだよなぁ・・・ 作者は意識して書いているのかもしれない、と少し思いました。だけど、この『精霊の木』では、大陸どころではなくて、惑星をまるごと人類が侵略してしまいます。

  「壮大」な物語にはならず、小さい個人に寄り添った感じなのが良いと思いました。

  僕は『スター・ウォーズ』という映画が好きです。まぁ要するにあっさりとした勧善懲悪の物語なのですが、とても面白いのです。でも現実はこうはいかないだろう、と思います。悪は悪、善は善と区切れるわけがない。まぁ、映画と現実を取り違えたりしなければいいだけのはなしなのですが。現実も同じように悪は悪、善は善とはっきり色分けされていて、悪はぶっ潰せばいいと考えてる人が世の中にたくさんいる気がします。この『精霊の木』はそういう単純な見方は現実には通用しないのではないか、ということを分からせてくれます。

  『精霊の木』を、スター・ウォーズと対比する、というのはなんか変な感じだ。自分でごちゃごちゃ書いておいてその上何を書いているんだ、という感じですが。

  この作品が、 『精霊の守り人』へつながっていったんだなぁ(直接のつながりはないけど)と思うと、ほーと納得する部分があります。


自森人読書 精霊の木
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