自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
今日は『食堂かたつむり』を読みました。
料理のシーンなどは興味深かったです。
だけど全体的には中高生向きの軽い本、という感じで、そこまで面白いとは感じませんでした。
まず気になったのは、文章。
「聡明な声」なんて単語、日本語としておかしいと思うんだけどなぁ。そういうのは、詩的というのとは全然違う気がします。
というか、この物語って、おとぎ話だよなぁ。
「1日1組の客しかいれない田舎の食堂」をやっていて、生きていけるとは思えません。よほど資産家の親とかがいるなら別だけど。親のおかげで生きていけるとするなら、そのお店はおままごとじゃないか。
ストーリーがあまりにも都合よく展開していくところが納得できません。「ケータイ小説」みたいな感じです。
死にかけたうさぎに、ビスケットをあげたら生き返った、というストーリー。そんなことしてはいけないよなぁ・・・ うさぎの健康を害すこと間違いなしです。わざわざ病気にしているようなものです。うさぎは草食の生き物なんだから。
まぁフィクションだから良いのかなぁ・・・ だけど間違った知識を広めていることになるんじゃないか。
あとは。
癌になったおかん(母)のペット、エルメス(豚)を食べてしまうというところがどうしても納得できません。「おかんが死んだあと悲しまないように」「生き物をありがたくいただく」って、それはすなわち生け贄じゃないか。
人間の勝手な理由のために殺しているのに、「それがエルメスにも伝わったようで大人しく殺された」って・・・ ありえない。偽善というか。しかも、食べちゃった後に「エルメスは私の中に生きている」とかそういうことを言い出すのはどうなのか。
それだったら、死んだお母さんだって食べて良いという道理になる。カニバリズムに結びつきます(『バルバラ異界』とかを思い出します)。でも、そうなると都合が悪いから、最後の最後に「死んだ鳩にお母さんが宿った」というふうに思いこんで、鳩を食べておしまいにしてしまう。
う~ん・・・ なんだかなぁ・・・
今日読んだ本
小川糸『食堂かたつむり』
今読んでいる本
森博嗣『今はもうない―SWITCH BACK』
灰谷健次郎『遅れてきたランナー』
山極寿一『ゴリラとヒトの間』
茨木のり子『詩のこころを読む』
料理のシーンなどは興味深かったです。
だけど全体的には中高生向きの軽い本、という感じで、そこまで面白いとは感じませんでした。
まず気になったのは、文章。
「聡明な声」なんて単語、日本語としておかしいと思うんだけどなぁ。そういうのは、詩的というのとは全然違う気がします。
というか、この物語って、おとぎ話だよなぁ。
「1日1組の客しかいれない田舎の食堂」をやっていて、生きていけるとは思えません。よほど資産家の親とかがいるなら別だけど。親のおかげで生きていけるとするなら、そのお店はおままごとじゃないか。
ストーリーがあまりにも都合よく展開していくところが納得できません。「ケータイ小説」みたいな感じです。
死にかけたうさぎに、ビスケットをあげたら生き返った、というストーリー。そんなことしてはいけないよなぁ・・・ うさぎの健康を害すこと間違いなしです。わざわざ病気にしているようなものです。うさぎは草食の生き物なんだから。
まぁフィクションだから良いのかなぁ・・・ だけど間違った知識を広めていることになるんじゃないか。
あとは。
癌になったおかん(母)のペット、エルメス(豚)を食べてしまうというところがどうしても納得できません。「おかんが死んだあと悲しまないように」「生き物をありがたくいただく」って、それはすなわち生け贄じゃないか。
人間の勝手な理由のために殺しているのに、「それがエルメスにも伝わったようで大人しく殺された」って・・・ ありえない。偽善というか。しかも、食べちゃった後に「エルメスは私の中に生きている」とかそういうことを言い出すのはどうなのか。
それだったら、死んだお母さんだって食べて良いという道理になる。カニバリズムに結びつきます(『バルバラ異界』とかを思い出します)。でも、そうなると都合が悪いから、最後の最後に「死んだ鳩にお母さんが宿った」というふうに思いこんで、鳩を食べておしまいにしてしまう。
う~ん・・・ なんだかなぁ・・・
今日読んだ本
小川糸『食堂かたつむり』
今読んでいる本
森博嗣『今はもうない―SWITCH BACK』
灰谷健次郎『遅れてきたランナー』
山極寿一『ゴリラとヒトの間』
茨木のり子『詩のこころを読む』
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