自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
今日は、阿刀田高『短編小説を読もう』を読みました。
自分の読書を振り返るきっかけにもなってよかったです。
手軽だし。
まず第一章は、「はじめに」みたいな感じ。
「若い人たちよ、面白い本いろいろあるぜ、とにかく手にとってみたら?」というお薦め。
「自分は、『銭形平次捕物控』の軽さや、『世界裸体美術全集』のエロティズムに惹かれて色々読んだ。やっぱり楽しむために読書はある。別に意味がなくてもいい。役立つから、じゃなくて楽しいから読むんだ」と阿刀田高が書いているけど、まさにその通りだなぁと思います。
楽しいから、読書するんだよなぁ・・・
第2章は、芥川龍之介の紹介。
「小説」の王道をいく、芥川龍之介という作家はとにかく分かりやすくて、面白い。「お薦めの短編小説作家を挙げてください」といわれたら、まず芥川龍之介を挙げると思う、と阿刀田高は言います。
芥川龍之介の代表作として挙げられているものはだいたい読んだけど、(芋粥、蜘蛛の糸、地獄変、杜子春、トロツコ、鼻、羅生門)確かにどれも読みやすいし、面白いなぁと思います。
第3章はコナン・ドイルと牧逸馬らの紹介。
シャーロック・ホームズって面白い! ってはなしです。確かに面白いけど、阿刀田高も書く通りあまりにも王道のミステリばかりなので、あとから模倣されまくりです。僕は、ホームズはそこまで面白いとは思わないなぁ(先駆者だから凄い、とは思うけど)。今の日本には面白いミステリが満ち溢れているからなぁ・・・
第4章は、エドガー・アラン・ポーとヴァン・ダインらの紹介。
エドガー・アラン・ポーは、オーギュスト・デュパンもの(『モルグ街の殺人』『マリー・ロージェの謎』『盗まれた手紙』)しか読んだことがなかったので、他のも読んでみたいなぁと思いました。
紹介されているヴァン・ダイン『グリーン家殺人事件』は読みました。だけど、ヴァン・ダインの作品はそれ以外は1つも読んだことがありません。まぁ時間があったら今度読もうかなぁ、と思いました。
第5章は志賀直哉の紹介。
僕は全く読んだことがありませんでした。的確で簡潔で優れた文章らしいので、ぐだぐだな文章を書く僕にとっては、ものすごく良い参考になるかも知れない。今度ぜひ読もうと思います。
第6章は、ユニークな短編の紹介。
紹介されているもののうち・・・ 中島敦『山月記』『文字禍』『狐憑』、夏目漱石『夢十話』は前に読みました。どれも面白かった記憶があります。
でも、江戸川乱歩『押絵と旅する男』、大江健三郎『死者の奢り』『飼育』は読んでいないです。江戸川乱歩って子供向け以外のものも書いていたんだ・・・ 知りませんでした。今度読んでみよう。
第7章は、松本清張の紹介。
阿刀田高は、「松本清張の全盛期を読者としていっしょに駆けぬけ」たと書いています。おー、そうなのか。阿刀田高は、1035年生まれ。松本清張をリアルタイムで読んでいた世代って、その辺りなのか・・・
僕は、松本清張という作家を、『砂の器』で知ました。それからちょっとだけ読んでみたのですが、凄いというしかない。『軍師の境遇』、『逃亡者』、『版元画譜』は歴史小説、『小説帝銀事件』はノンフィクション、『砂の器』、『点と線』はミステリ小説。多作、かつ多彩。ものすごく広い分野にわたっていて、感動します。
第9章は、ショートショートの紹介。
ショートショートを確立したのは星新一と言っても良い、ということで『おーい でてこーい』を丸々紹介。
確かに星新一がいなければ、ショートショートという言葉があったかどうかも分からないなぁ・・・
第10章は、乱れうち。
太宰治『きりぎりす』、ヘミングウェイ『殺し屋』、井上靖『桜蘭』、ストックトン『女か虎か』、ラヒリ『停電の夜に』、井伏鱒二『山椒魚』、山本周五郎『その木戸を通って』、ダール『牧師のたのしみ』、カポーティ『夜の樹』、結城昌治『替玉計画』、鶴田知也『コシヤマイン記』、五味康祐『自日没』、里見とん『ひえもんとり』、半村良『箪笥』、日影丈吉『猫の泉』の紹介。
読み終わってみて。
『短編小説を読もう』面白かったです。今まで読んだことのない作家を知ることができたし、ある作家の違う側面(半村良が『箪笥』という短編を書いていたのは驚きだった)を知ることもできて、もっと本を読みたいなぁと思いました。
今日読んだ本
阿刀田高『短編小説を読もう』
今読んでいる本
夏目漱石『私の個人主義』
夏目漱石『草枕』
竹山道雄『ビルマの竪琴』
森博嗣『数奇にして模型―NUMERICAL MODELS』
石川雅之『もやしもん3』
自分の読書を振り返るきっかけにもなってよかったです。
手軽だし。
まず第一章は、「はじめに」みたいな感じ。
「若い人たちよ、面白い本いろいろあるぜ、とにかく手にとってみたら?」というお薦め。
「自分は、『銭形平次捕物控』の軽さや、『世界裸体美術全集』のエロティズムに惹かれて色々読んだ。やっぱり楽しむために読書はある。別に意味がなくてもいい。役立つから、じゃなくて楽しいから読むんだ」と阿刀田高が書いているけど、まさにその通りだなぁと思います。
楽しいから、読書するんだよなぁ・・・
第2章は、芥川龍之介の紹介。
「小説」の王道をいく、芥川龍之介という作家はとにかく分かりやすくて、面白い。「お薦めの短編小説作家を挙げてください」といわれたら、まず芥川龍之介を挙げると思う、と阿刀田高は言います。
芥川龍之介の代表作として挙げられているものはだいたい読んだけど、(芋粥、蜘蛛の糸、地獄変、杜子春、トロツコ、鼻、羅生門)確かにどれも読みやすいし、面白いなぁと思います。
第3章はコナン・ドイルと牧逸馬らの紹介。
シャーロック・ホームズって面白い! ってはなしです。確かに面白いけど、阿刀田高も書く通りあまりにも王道のミステリばかりなので、あとから模倣されまくりです。僕は、ホームズはそこまで面白いとは思わないなぁ(先駆者だから凄い、とは思うけど)。今の日本には面白いミステリが満ち溢れているからなぁ・・・
第4章は、エドガー・アラン・ポーとヴァン・ダインらの紹介。
エドガー・アラン・ポーは、オーギュスト・デュパンもの(『モルグ街の殺人』『マリー・ロージェの謎』『盗まれた手紙』)しか読んだことがなかったので、他のも読んでみたいなぁと思いました。
紹介されているヴァン・ダイン『グリーン家殺人事件』は読みました。だけど、ヴァン・ダインの作品はそれ以外は1つも読んだことがありません。まぁ時間があったら今度読もうかなぁ、と思いました。
第5章は志賀直哉の紹介。
僕は全く読んだことがありませんでした。的確で簡潔で優れた文章らしいので、ぐだぐだな文章を書く僕にとっては、ものすごく良い参考になるかも知れない。今度ぜひ読もうと思います。
第6章は、ユニークな短編の紹介。
紹介されているもののうち・・・ 中島敦『山月記』『文字禍』『狐憑』、夏目漱石『夢十話』は前に読みました。どれも面白かった記憶があります。
でも、江戸川乱歩『押絵と旅する男』、大江健三郎『死者の奢り』『飼育』は読んでいないです。江戸川乱歩って子供向け以外のものも書いていたんだ・・・ 知りませんでした。今度読んでみよう。
第7章は、松本清張の紹介。
阿刀田高は、「松本清張の全盛期を読者としていっしょに駆けぬけ」たと書いています。おー、そうなのか。阿刀田高は、1035年生まれ。松本清張をリアルタイムで読んでいた世代って、その辺りなのか・・・
僕は、松本清張という作家を、『砂の器』で知ました。それからちょっとだけ読んでみたのですが、凄いというしかない。『軍師の境遇』、『逃亡者』、『版元画譜』は歴史小説、『小説帝銀事件』はノンフィクション、『砂の器』、『点と線』はミステリ小説。多作、かつ多彩。ものすごく広い分野にわたっていて、感動します。
第9章は、ショートショートの紹介。
ショートショートを確立したのは星新一と言っても良い、ということで『おーい でてこーい』を丸々紹介。
確かに星新一がいなければ、ショートショートという言葉があったかどうかも分からないなぁ・・・
第10章は、乱れうち。
太宰治『きりぎりす』、ヘミングウェイ『殺し屋』、井上靖『桜蘭』、ストックトン『女か虎か』、ラヒリ『停電の夜に』、井伏鱒二『山椒魚』、山本周五郎『その木戸を通って』、ダール『牧師のたのしみ』、カポーティ『夜の樹』、結城昌治『替玉計画』、鶴田知也『コシヤマイン記』、五味康祐『自日没』、里見とん『ひえもんとり』、半村良『箪笥』、日影丈吉『猫の泉』の紹介。
読み終わってみて。
『短編小説を読もう』面白かったです。今まで読んだことのない作家を知ることができたし、ある作家の違う側面(半村良が『箪笥』という短編を書いていたのは驚きだった)を知ることもできて、もっと本を読みたいなぁと思いました。
今日読んだ本
阿刀田高『短編小説を読もう』
今読んでいる本
夏目漱石『私の個人主義』
夏目漱石『草枕』
竹山道雄『ビルマの竪琴』
森博嗣『数奇にして模型―NUMERICAL MODELS』
石川雅之『もやしもん3』
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