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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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今日、『チェ 28歳の革命』を見てきました。
ちょっと予習が必要かなぁ、と思うほど、はなしがくるくる進むけど、とても面白かったです。

とにかく、主人公チェ・ゲバラが、かっこ良いです。
キューバのために、というよりは全世界の抑圧されている人々のために闘う、というところがやっぱり凄すぎるなぁ・・・

映画を見ている限りでは、孤高といえばいいのか、孤独といえばいいのか分からないけど、みんなを指導して進んでいくという感じではないように、感じました。
もちろん個人として、医師として、人とのつながりは大切にしているのはわかります。革命軍の指揮官としてもきちんとしています。農民に危害を加えた兵士がでたら処刑して規律を示し、しっかりと組織を率いていきます。だから厳格ではある。

でも、いつでも前線にあって戦闘に参加する、というのでは総司令官は務まらない気がするし。それに、兵士たちが会話している間、離れて1人で読書しているという場面もあります。内向的な雰囲気といえば良いのか。どこか繊細さが感じられます。

陽気にワーイとやるような明るい人ではないし、清濁併せ呑むというような図太さがあるわけでもない。
でもたぶん、そこがかっこ良いんだよなぁ。

チェは、戦争によって革命を目指したから納得できないと言う人がいます。
しかし、彼だって平和的な方法をとる方がより良い、とは述べているのです。アメリカの抑圧を受けていた当時の中南米の中では平和的な手段(選挙など)は通用しない。だから、銃を手に取るしかないんだというのが彼の結論です。いろんなことを考慮してみるとその決断を単純には否定できない、と僕は思います。
まぁ戦争が起きたとき1番しわ寄せがくるのは民衆なのだから、解放のために戦う、というのはそれ自体がある意味で矛盾しているかも知れないけど(解放の戦争自体が民衆をさらに苦しめるものになるのではないのか?)。世の中に、矛盾していないものなんて存在しないのだし。

チェのように銃をとるのは矛盾しているかも知れないけど、それはそれで1つの選択肢だよなぁ。今の日本ではたぶん通用しない、というか流行らない気がします。武装っていうと、反感を抱かれてしまうから。
まぁ今の日本の護憲派が唱える「平和的な手段でもって世界に平和をもたらすんだ」という主張だって大きく矛盾しています。非現実的だ、ということがまずあるし。
でも何もせず立ち止まっていたら状況はさらに悪化するばかり。過ちを恐れず、進むしかないのかなぁ。それぞれの場所で、それぞれの人が、自分の信じる通りに。

『チェ 39歳 別れの手紙』も見なきゃ。
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