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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★

著者:  藤川大祐
出版社: 講談社

  最近流行している、子どもとケータイの関係性についての本。ケータイが子ども達に普及することによって、プロフ、学校裏サイト、メール依存、売春などの問題が浮上してきました。「携帯電話」ではなくてケータイと呼ぶのは、すでにそれが電話ではないからです。もっと多機能な、一種の小型万能機械みたいものです。そんなケータイと、どう付き合っていけば良いのか? というのかこの本です。

  子どもに、ケータイを持たせるのはダメだ、と言わないのが印象的でした。まぁ、ケータイはダメだといまさら言ったところで、ここまできてしまったら、もう後戻りはできないという認識がまずあるんだと思います。僕は持ってないけど、多分1度持ってしまったら手放せない、という感覚はよく分かります。

  ケータイって負の面ばかりが強調されているけど、そこまで悪いものなのかなぁ、と僕は思います。「最近の若者は、面と向かって人と接することができない、その元凶がケータイだ」と言われても・・・ 子どもにケータイを買ったのは親なわけだし。テレビや本では、「地域コミュニティーの崩壊」とかしたり顔で大人がいろいろ言っているけど(それは正しいのだとは思うけれど)、結局そういうふうな社会にしたのは、その言っている大人の人たちの訳だし。

  「最近の若者は・・・」という前に、そういう若者を育てた自分たちのことをまず振り返るべきじゃないのかなぁ。非難のほこさきが間違っている気がします。不登校・いじめといった教育に関しても同じです。「教育」を引っ張りまわして、その上競争を持ち込んでぶち壊しておいて、「よわっちいやつがいじめられたり、不登校したりするんだ、そういうやつは努力が足りない」というふうに言い出す。どう考えてもおかしい気がします。

  (僕が、 あさのあつこを気に入らないのは、そこらへんのことも関係しています。あさのあつこは新聞か何かで、いじめられてる子達に向けて「いつか幸せをつかめる、頑張れ」みたいなことを書いてました。幸せになれるとは思えないし、頑張れないから不登校したり、自殺したりするんだって・・・ 何にも分かってない。だから『復讐プランナー』とかそういうくだらない本がぬけぬけと書けるんだな、と思いました。)


自森人 ケータイ世界の子どもたち
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