自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
日本ファンタジーノベル大賞を受賞した作品。佐藤亜紀のデビュー作。
主人公は、バルタザールとメルヒオール。一つの体の中にバルタザールとメルヒオールという二人の人間が宿っているのです。彼らは貴族なのですが、世界が変わっていく中で母親は憤死し、じょじょに落ちぶれていきます。そうした中で家を手放し、故郷を離れることになりました。しかも、ナチスが台頭してきていて・・・
前半部分『「転落』は、ようするにヨーロッパを舞台にした『人間失格』ではないか、と感じました。いや、全然違うと反論されるかも知れないけど。
一つの体に二つの人格というのは、少女漫画でもよくあるパターンのような気もするけど、佐藤亜紀はそれをみごとに活かし、物語を構成していきます。文体も、物語も、全体的にとにかく格好良いです。いかにも文学好きな人が好きそうな小説。
惚れ惚れするけど、読むのは一度だけで良いや、と思ってしまいました。なんというか、飽きます。勝手に堕落し、転落してください、と思ってしまいます。
今日読んだ本
佐藤亜紀『バルタザールの遍歴』
今読んでいる本
貴志祐介『天使の囀り』
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