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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★★

著者:  灰谷健次郎
出版社: 角川書店

  走ることによって生きることが豊かになる・・・
  『遅れてきたランナー』は、そんなメッセージがこめられている本です。

  だいたい下のような構成。
   1章 灰谷健次郎のエッセイ
   2章 淡路島座談-灰谷健次郎・高石ともや・山西哲郎
   3章 わが「食学」考
   4章 「住」と自然を語る
   5章 沖縄・渡嘉敷島へ

  一章のエッセイの中では、灰谷健次郎の走りの姿勢が書かれています。競争することではなくて、楽しむということを大切にするのがスポーツの本質、と彼は説きます。ホノルルマラソン出場1年目は飛ばしすぎて苦しみながら歩いてゴール。それからゆっくり楽しみながら、走ることをみにつけていくようになったそうです。

  2章の淡路島座談を読むと、機械文明への痛烈な批判が強く感じられます。灰谷健次郎・高石ともや・山西哲郎3人が3人とも、同じことを述べています。確固たる思いをもって走る人たち、かっこ良いです。しかも決して速さを競うのではない。走ることが、現代の文明への対抗なのだそうです。

  「わが「食学」考」は灰谷健次郎のエッセイ。食学の大切さを訴えています。自由の森学園では、食学を一応はやっている感じだけどなぁ・・・ でも、カップめんばかり食べている自森生も多いです。理論があっても実践ができていないなぁ。

  5章の沖縄・渡嘉敷島へも灰谷健次郎のエッセイ。淡路島の自然が企業によってどんどん破壊されていくことに対して、灰谷健次郎は怒ります。しかしかし止められず、見るに耐えない。だから美しい沖縄の渡嘉敷島へ移る、と書いてあります。
  しかし、今では・・・ 渡嘉敷島の自然も昔より悪くなった、と渡嘉敷の人たちは言います。オニヒトデによって、サンゴは食いあらされ、世界一美しいといわれた海が壊されていく。

  僕は去年、渡嘉敷に行ってその海に入ってきたけど、とても綺麗だと感じました。昔は、あれよりももっと美しかったのか・・・ どれだけきれいだったんだろう。想像できないほど凄かったのかなぁ・・・


自森人読書 遅れてきたランナー
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