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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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『天使の囀り』
小説家・高梨は病的なまでの死恐怖症でした。しかし、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加し、アマゾンへ赴いてそこであることを経た後、人格が変貌。異様なまでの性欲と食欲を示し、その後、死に魅せられ、自殺してしまいます。彼の恋人で終末期医療に携わっている精神科医・北島早苗は彼氏の死に対して不審を抱き、アマゾン調査隊のことを調べ始めるのですが・・・

ホラーがかったSF小説。タイトルと物語のギャップが激しいです。かなりグロい物語です。予想できるところへ物語は突入していくのだけど、やっぱり圧倒されます。

あと、エロゲーにはまる自閉的な青年の気持ち悪さが、はっきりきっちりと描写されています。まぁ自業自得なのだけど、最後にはあまりにもかわいそう過ぎるなぁとも感じました。だって・・・

過剰なまでにいろんな(ある意味では無意味な)情報が詰め込まれています。現代社会というものの病理みたいなものを抉っていこうとしている部分には共感しますが、枝葉にばかりこだわるのでやたらと長いです。多分、綺麗におさめようとしたら半分以下で済んだと思うんだけど・・・

角川書店。


今日読んだ本
貴志祐介『天使の囀り』

今読んでいる本
多和田葉子『容疑者の夜行列車』
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