自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
ニューヨークの怪盗グリフィンは「あるべきものを、あるべき場所に」という信条を持ったちょっとおかしな盗みやでした。彼は、メトロポリタン美術館に所蔵されていたゴッホの自画像を盗んでほしいと依頼されます。もちろん、ただの盗みはお断りといったのですが、依頼者はメットにあるのは贋作だと言いました。さて、怪盗グリフィンはどうしたかというと・・・
怪盗、美女のパートナー、謎の男、大統領、将軍、大佐といった人たちが登場します。法月綸太郎らしからぬ軽快な冒険小説。とにかく読みやすいです(字も大きいし)。でも最後のぐちゃぐちゃした(緻密ともいう)推理の過程の説明はやっぱり法月綸太郎らしいなぁ、と感じました。
人種差別や政治(9.11テロによって云々という説明があったり)についてのはなしも挟まれたりして、読み応えはあります。
講談社ミステリーランド。
今日読んだ本
法月綸太郎『怪盗グリフィン、絶体絶命』
今読んでいる本
奥泉光『鳥類学者のファンタジア』
小川一水『老ヴォールの惑星』
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