自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
★★★
著者: 川上弘美
出版社: 中央公論社
短編集。『物語が、始まる』『トカゲ』『婆』『墓を探す』収録。川上弘美が本として、一番最初にだしたのが短編集『物語が、始まる』だそうです(それまでも、SF雑誌や、ネットなどに作品を発表していたそうですが)。『物語が、始まる』というタイトルの1冊から、作家人生を始めるというのは、なんだか格好良いなぁと思います。
『物語が、始まる』
公園の砂場で拾った「雛型」とのラブ・ストーリー。私は「雛型」と一緒に住んでいる内に、これまでつきあっていた人となんとなく別れてしまいます。そして、「雛形」とともに暮らすことになりました。その2人はとても仲が良いのに、関係はどことなく微妙なまま。恋人にはなりきれないのですが。
随分とシュール。それなのに文章は柔らかいし、物語は自然に流れていくので、その不可解さに気付けなくなってきます。面白い。でも、ちょっと退屈。最後まで読むのが大変です。もう少しスリムにして欲しかったような気もします。
時折はさまれる文章の繰り返しが不思議な感じを醸し出しています。あとは、いろんな言葉を漢字ではなくてひらがなで書くところとかも不思議な感じ(「ぶぶん」とか)。川上弘美の文章は、噛みしめるとけっこう楽しめます。そこらへんが、芥川賞を受賞(後に出された『蛇を踏む』という小説で受賞)した理由、つまり純文学作家ということなのかなぁ。
川上弘美の小説を、もう少し読んでみようと思いました。
自森人読書 物語が、始まる
著者: 川上弘美
出版社: 中央公論社
短編集。『物語が、始まる』『トカゲ』『婆』『墓を探す』収録。川上弘美が本として、一番最初にだしたのが短編集『物語が、始まる』だそうです(それまでも、SF雑誌や、ネットなどに作品を発表していたそうですが)。『物語が、始まる』というタイトルの1冊から、作家人生を始めるというのは、なんだか格好良いなぁと思います。
『物語が、始まる』
公園の砂場で拾った「雛型」とのラブ・ストーリー。私は「雛型」と一緒に住んでいる内に、これまでつきあっていた人となんとなく別れてしまいます。そして、「雛形」とともに暮らすことになりました。その2人はとても仲が良いのに、関係はどことなく微妙なまま。恋人にはなりきれないのですが。
随分とシュール。それなのに文章は柔らかいし、物語は自然に流れていくので、その不可解さに気付けなくなってきます。面白い。でも、ちょっと退屈。最後まで読むのが大変です。もう少しスリムにして欲しかったような気もします。
時折はさまれる文章の繰り返しが不思議な感じを醸し出しています。あとは、いろんな言葉を漢字ではなくてひらがなで書くところとかも不思議な感じ(「ぶぶん」とか)。川上弘美の文章は、噛みしめるとけっこう楽しめます。そこらへんが、芥川賞を受賞(後に出された『蛇を踏む』という小説で受賞)した理由、つまり純文学作家ということなのかなぁ。
川上弘美の小説を、もう少し読んでみようと思いました。
自森人読書 物語が、始まる
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