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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★

著者:  三好徹
出版社: 光文社

  三国志に登場するいろんな脇役達に目を向けた短いストーリーの数々。

  崔えん―直言の士がはまった陥穽/とう芝―三国鼎立を生んだ外交の才/陸遜―軍事の天才も政治センスは欠如/劉曄―才能があり過ぎた男の「不足」/劉巴―無欲の士が拘った主君の資質/太史慈―主君運がなかった弓の名手/張遼―関羽が心を許した勇猛なる人格者/馬超―曹操が恐れた「意地」の武将/魯粛―国を動かした高所からの軍略思考/陶謙―劉備に国を譲った無欲の恩人などなど24人の人物を取り上げています。

  『三国志傑物伝』のあとがきに、三好徹が中国史の中で面白いのは、「史記」「三国志」「清国滅亡(辛亥革命)」の3つだ、とか言っているけど、どうせそれ以外の中国の歴史をろくに知らないで言っているのだろうなぁ。作家の田中芳樹がずっと前から言い続けていることだけど、日本人は、中国史のことをまったくしらないんだよなぁ・・・ それで、「史記」「三国志」「水滸伝」ばかり持ち上げる。唐・宋の時代だったものすごく面白いのに。


自森人読書 三国志傑物伝
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