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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★

著者:  城生佰太郎
出版社: 講談社

  「ことば」というものはとても興味深いものです。『指輪物語』を書いたトールキンは、自ら1つの世界を構築しましたが、そのとき最初に考え始めたのは「言葉(エルフ語)」からだったと言います。聖書には、最初「光あれ」という言葉がまず有った、ということが書かれています。言葉というのは突き詰めて考えていくと、だんだん訳が分からなくなっていく不思議なものです。白い石があったとき、それを「白い」とみんな呼ぶけれど、そもそも誰が「白い」という言葉をつくったのか? それは本当に同じ色を差しているのか?(哲学に踏み込んでしまっているかな・・・)考えれば考えるほど不思議です・・・

  『ことばの未来学―千年後を予測する』はそういう言葉を、科学的に解明していこう、というもの。つまり言語学です。ダーウィニズムやマルキシズムという言葉が次々登場します(それって生物学の言葉じゃないのか・・・)。言葉は、喋るのが楽な方向へ向かっていくのだそうです(より発音しやすい言葉がより使われていく、ということ)。

  そして、特定の言語(例えば日本語)には、その言語なりの方向性なるものが存在するのだ、と著者は述べます。そしてそれによって、言葉はどう変化するかは決定するのだそうです。僕にはとても信じられないんだけど・・・ そんなのがあるのかなぁ・・・

  日本語の1000年後を予想すると大きく出たけれど、結局の結論はたいしたことありません。そんなの予測できる訳がないからです。言語への政治の干渉(例えば英語が母国語になる、とか)とか、まったく予想不可能なことがたくさんあります。1000年後なんて分かる訳ないじゃないか・・・

  『ダーリンの頭ン中』のほうが面白いなぁ、と感じました。


自森人読書 ことばの未来学―千年後を予測する
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