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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★★

著者:  綿矢りさ
出版社: ポプラ社

  高校に入学したばかりのハツは、「グループ」というのが嫌でクラスの中で孤立してしまいました。そんな中、同じようにクラスの余り者と化していたにな川と喋るようになります。にな川は女性ファッション誌で活躍している女性モデル、オリチャンの熱烈なファン。ハツは、にな川に対して友情なの恋情なのか優越感なのか、よく分からない微妙で複雑な感情を抱くのですが・・・

  読んでいると少しむず痒い気もするけど、良いです。

  異物を排除する作用を持つ教室と言う閉鎖空間において孤立したもの同士が手を取り合う物語なのだろうか。けど、そう簡単にはいきません。

  ハツにとってにな川という存在は、自分の鏡みたいな存在なのかも知れません。ハツは、にな川のことを軽蔑しているようでもあります。でも、同程度の人間だと思うからこそにな川に共感も出来るし、にな川と一緒に過ごすこともわけで・・・ そこらへんの感情の揺れ動きが、絶妙の按配で描かれています。

  「良い話」だということで大人が推薦している(推薦図書とかになっている)けど、決して「良い話」ではないと僕は感じました。もう少し深く人間のエゴとかを抉り出しています。まぁ「良い話」だという誤解が広まれば、いろんな人が読んでくれるし、別に悪くはないのかも知れないけど、そういう意味ではなくておすすめの作品です。

  第130回芥川賞受賞作。綿矢りさは芥川賞を当時19歳で受賞。今のところの史上最年少記録となっているそうです。


自森人読書 蹴りたい背中
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