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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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やっと、『イエスの生涯』が読み終わりました。
短い本なのだけど、中身はけっこう興味深くて重いです。
『イエスの生涯』

イエス・キリストってどんな人だったのだろうか、ということを遠藤周作が思索し、読み解いていくもの。キーワードは、「神の愛、愛の神」、かなぁ・・・ あとがきでは、井上洋治が「永遠の同伴者イエス」こそがこの本のテーマである、と書いていますが、確かにそうともいえるような気もします。
人類に寄り添い愛を語る人イエス、か。

僕は、新約聖書を直接読んだことはありません。が、幼稚園の時、断片断片を分かりやすく語ってもらったことはあります。「マリアの処女懐胎。ベツレヘムの馬小屋におけるイエスの誕生。そこへ訪れる東方三賢人」といったことは、劇でやったりもしました。

『イエスの生涯』では、そこらへんの生誕のことに関してはほとんど触れません。遠藤周作は、前半(第一部っぽい)では、イエスがいろんな地を説いてまわったことを、後半(第二部っぽい)では彼の死を、書いています。

いろんなことを知れば知るほど、イエスは素晴らしい人だ、と思います。それなのに、どうして、そのイエスの語りから始まったキリスト教が、暴力を振るって多文化を潰す醜い権威に変貌してしまったのか。う~ん悩ましいです。結局あらゆるものは、どうしても腐っていくのかなぁ・・・
本の感想からずれてしまった・・・


今日読んだ本
遠藤周作『イエスの生涯』

今読んでいる本
ヘミングウェイ『老人と海』
松本清張『遠くからの声』
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