自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
『イグアナの娘』は、テレビドラマにもなった作品。なぜだか、女の子の赤ちゃん(リカ)がお母さんにだけはイグアナに見えるという物語です。
お母さんは、イグアナに見える長女を邪険に扱いました。そして、次に生まれた妹は普通の赤子に見えるので、その次女を偏愛しました。
長女・リカは、それをしかたないと受け入れ、生きていきます。が、その内好きな人ができて結婚します。そして自分の娘が生まれるわけですが、その子どもは普通の人間の赤ちゃんでした。母に愛されたことのないイグアナのリカは、自分の子どもを愛せず、とても苦しみます・・・・
『カタルシス』は母の束縛の物語。
浪人中のゆうじが突如家出。バイトしている喫茶店のマスターの家に泊り込んでいたのです。家族は怒ります。そして、家にひき戻すわけですが、ゆうじは家出を繰り返しました。
いったい何が原因なのか。心理学を勉強している、いとこのともよが、ゆうじの両親に頼まれてゆうじに聞くと、理由が少しずつ分かってきます。どうやら、友達の女の子の葬式にいけなかったことが原因らしい。そして、そのときゆうじを引き止めたのは、母親・・・
『午後の日差し』は夫婦の物語。
「夫婦なんて結局は他人」という言葉にショックを受けた賞子。彼女は夫が外で女を金で買っているのでは、と疑い、娘の扱いに困り、家族にうんざりして、料理教室で出会った若い男に魅かれるようになります・・・
『学校へ行くクスリ』は、なんなんだろう・・
高校一年のかつみには周りの人間が全部人間に見えない。しかも、彼らの喋っている中身もいまいち聞き取れない。まるで雑音みたいに聞こえる。不思議なことになぜか、クラスの教室の中で、好きだったアイドルに似ていた、中川あゆみと、昔からの友達・甘木だけが人間に見えた。いったいなぜなのか・・
『友人K』は、本当に短いです。
ある男が、ある雪の日、対抗心を抱きつつもどこか気になっていた友人Kのことを思い出す、というお話。
今日読んだ本
萩尾望都『イグアナの娘』
今読んでいる作品
ヘミングウェイ『老人と海』
ロバート・A. ハインライン『人形つかい』
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