自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
MWA賞最優秀処女長編賞と、CWA賞最優秀処女長編賞を受賞した作品。
推理小説というよりは、サスペンスです。
バージニアの州都リッチモンドで、グロテスクな連続レイプ殺人事件が発生。しかし、ほとんど証拠を残さない犯人に対して、警察はなす術がない。そして、警察の必死の捜査を嘲笑うかのように、犯人による残虐な犯行はエスカレート。しかも、警察内部のどこかに、機密情報を漏らす者がいるらしい。それを武器にしてマスコミが無闇やたらと騒ぎ立てるために、事態はさらに混乱していく・・・
美人検屍官ケイ・スカーペッタは、残された遺体から犯人を追おうとするのだが、妹に預けられた姪のルーシーが手元にいることもあって、四六時中いらいらしているような状況が続く・・・
気が重くなるようなお話です。でもその割にはたちの悪いジョークなんかもけっこうあるんだけど。
海外のミステリには、どこか底抜けに醒めた気持ち、というかまぁ死んじゃったけどしかたないない、悲しいけど頑張ろうぜ、みたいな空元気があるような気がします。だからつまらないジョークなんかもはさまる。それで、物語はだーっと走っていくわけですが。それに比べて、日本のミステリはとにかくやたらと重いのです。くそまじめで冗談とか全然ないし、ラストになってみたら、結局誰も救われなかった・・・ みたいな展開が定番で、ちょっと陰鬱になります。
それにしても、『検屍官』の謎解きにはちょっと失望しました。それまで少しも登場しなかった人が犯人というのでは、本格推理小説じゃないよなぁ・・・ う~ん、納得できない。
でも、ラストは良い感じです。暗いぎしぎしするような場面が延々と続いてきたのが最後になってやっと終わります。事件を解決し、一仕事終えた検屍官ケイ・スカーペッタは、休暇をとり、姪・ルーシーを連れて海岸に行くことにします。まぁいろいろ口喧嘩もあったわけですが、結局行くことになり。その2人が、旅行地に向かう飛行機に乗り込もうとしながら、ぺちゃくちゃ喋っている場面で物語はおしまい。
今日読んだ本
パトリシア・コーンウェル『検屍官』
今読んでいる作品
ヘミングウェイ『老人と海』
推理小説というよりは、サスペンスです。
バージニアの州都リッチモンドで、グロテスクな連続レイプ殺人事件が発生。しかし、ほとんど証拠を残さない犯人に対して、警察はなす術がない。そして、警察の必死の捜査を嘲笑うかのように、犯人による残虐な犯行はエスカレート。しかも、警察内部のどこかに、機密情報を漏らす者がいるらしい。それを武器にしてマスコミが無闇やたらと騒ぎ立てるために、事態はさらに混乱していく・・・
美人検屍官ケイ・スカーペッタは、残された遺体から犯人を追おうとするのだが、妹に預けられた姪のルーシーが手元にいることもあって、四六時中いらいらしているような状況が続く・・・
気が重くなるようなお話です。でもその割にはたちの悪いジョークなんかもけっこうあるんだけど。
海外のミステリには、どこか底抜けに醒めた気持ち、というかまぁ死んじゃったけどしかたないない、悲しいけど頑張ろうぜ、みたいな空元気があるような気がします。だからつまらないジョークなんかもはさまる。それで、物語はだーっと走っていくわけですが。それに比べて、日本のミステリはとにかくやたらと重いのです。くそまじめで冗談とか全然ないし、ラストになってみたら、結局誰も救われなかった・・・ みたいな展開が定番で、ちょっと陰鬱になります。
それにしても、『検屍官』の謎解きにはちょっと失望しました。それまで少しも登場しなかった人が犯人というのでは、本格推理小説じゃないよなぁ・・・ う~ん、納得できない。
でも、ラストは良い感じです。暗いぎしぎしするような場面が延々と続いてきたのが最後になってやっと終わります。事件を解決し、一仕事終えた検屍官ケイ・スカーペッタは、休暇をとり、姪・ルーシーを連れて海岸に行くことにします。まぁいろいろ口喧嘩もあったわけですが、結局行くことになり。その2人が、旅行地に向かう飛行機に乗り込もうとしながら、ぺちゃくちゃ喋っている場面で物語はおしまい。
今日読んだ本
パトリシア・コーンウェル『検屍官』
今読んでいる作品
ヘミングウェイ『老人と海』
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