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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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『砂の女』
昆虫採集に出かけた男は砂丘に迷い込み、村落の人間に助けを求めた。だが、彼らは男を助けるどころか、砂の中に埋もれゆく一軒の家に閉じ込めてしまう。男は、その家にもとからいた女とともに砂掻きをさながら、生活していくことになるのだが、どうしても納得できず何度も脱出を試みる。しかし、決してうまくいかない。女は逆に、男を家に縛りつけようとした。村の人々はそれを冷静に観察していて・・・

文章は、非常に読みやすいです。中身を理解できたとはいえないけど。

1/8mmの砂の中に包まれた小説。砂に埋もれつつある村なんてものは、存在しないはずです。それなのに細部の描写が生々しいだからか、いかにも本当にあった出来事のような気がしてきます。安部公房と言う人は凄い。

「罰がなければ逃げる楽しみもない」という最初の言葉に呼応して、世界が逆転してしまう三章が非常に面白いです。


今日読んだ本
安部公房『砂の女』

今読んでいる本
残雪『カッコウが鳴くあの一瞬』
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