忍者ブログ
自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
[1510] [1509] [1508] [1507] [1506] [1505] [1504] [1503] [1502] [1501] [1500]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

★★★

著者:  芦辺拓
出版社: 集英社

  ミニコミ誌「オンザロック」をともにつくっている13人の学生達は、元病院の古びたアパート「泥濘荘」を借りてそこに下宿していました。12月のある日、彼らは地下レストランに繰り出し、アイドル並みの美貌を誇る水松みさとらも加えて忘年会を行い、楽しみます。しかし、十沼が「泥濘荘」に帰ると、鯖田の死体がぶらさがっていて・・・

  凝ったミステリ小説。吊り首、毒死、枕刺しなどなどいろんな方法で人間が次々と殺されていきます。しかも、密室で。あまりにもたくさん人が殺されます。もう誰が誰だかわからないくらい。登場人物が全員死んでしまうのでないか、と不安になりました。

  二部構成。

  第一部は十沼の手記という体裁をとっています。散漫で、ぐちゃぐちゃな印象を受けました。二部は多分、もう少し客観的な視点から書かれています(それでもやっぱりごちゃごちゃしていますが)。探偵、森江春策が本格的に登場するのは二部になってから。

  たくさんでてくる謎はけっこう面白かったけど、最後の辺りの謎解きには唖然とします。そんなに都合良くいくか、と言いたくなりました。あと、文章がガサガサしていたのが気になりました。アクが強い、といえばいいのか。とにかく読みづらいです。物語自体はなかなか面白いのに・・・

  第一回鮎川哲也賞受賞作。芦辺拓のデビュー作。


自森人読書 殺人喜劇の13人
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
ウェブサイトhttp://jimoren.my.coocan.jp/
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
ブログ内検索
最新CM
[07/03 かおり]
最新TB
バーコード
アクセス解析
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright © いろいろメモ(旧・自由の森学園図書館の本棚) All Rights Reserved
忍者ブログ / [PR]