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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★★

著者:  雨宮処凛
出版社: 太田出版

  フリーター、パート、派遣、請負・・・ どうして、若者たちには不安定雇用しか用意されていないのか? どうして日本はこんなにいきづらいのだろう。これは、本当に自分達のせいのなのか? この国の、若者の過酷な労働状況を照らし出したルポタージュです。

  自由の森学園中学3年・森の時間(総合学習)『生きさせろ!』講座はこの本から名前を借りました。現代の日本に深刻な貧困問題があるというのは衝撃的なことでした。昔は、貧困問題といったら、失礼だけど、アフリカや発展途上国と呼ばれてる国々のことを思い浮かべていました。多分多くの人はそうだと思います。

  政府と企業は、それを利用して、アフリカなどの国々に比べたら、この国の貧困はそこまでひどい訳じゃない、と言い訳するんだよなぁ。でも、全てを相対化していい訳じゃない。アフリカでの100円の価値と、日本での100円の価値はかわります。物価がどうか、ということがあるんだから。それに、日本でも現に餓死者がでているのです。どんなに言い訳したって、この日本という国の中で、普通に生きられない人がでてきたというのは事実なのです。

  企業は史上空前の利益をあげています。それなのにどうして給料は上がらないのか。どこかでピンはねされている、正当な給料が払われていない、ということではないのか。いま日本は不景気です。その根本的な原因は、働いている人たち(労働者)にお金がないから、といわれています。つまり日本の働いている人たちが貧しいから物を変えない、売れないから企業は儲けが出ない。最初は小さい会社が潰れて、どんどん影響が酷くなっていったら大きな会社も潰れちゃうんじゃないかなぁ、多分。いやそのときは海外に脱出するからいいのか。

  とにかくグローバル化の中で、できるだけ安く労働力を使おうとすることがすすんでいます。それでは結局大勢の人にとっていきづらい社会(一部のお金持ちばかり得する社会)になるのは分かりきったことです。そうならないためにも、「生きさせろ!」と叫ばないといけないのだろう、と思いました。ぼくもすぐに学生を卒業して働くことになるんだろうし。


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自森人読書 生きさせろ! 難民化する若者たち
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