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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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今、夏目漱石の作品を読んでいます。
できたら夏目漱石の全作品を読破できたら良いなぁ、と考えています。

まずは、有名な『坊っちゃん』から。
前、一度だけ読んだことがありました。
しかし断片しか覚えていなかったので、新鮮な気持ちで再び読めました。
(坊っちゃんは子どもの頃二階から飛び降りて腰ぬかした、とか、教師になったのち、生徒に「天麩羅先生」と黒板に書かれた上に「しかし四杯は過ぎるぞなもし」とからかわれ、怒った、とかなぜかそういうところだけ覚えている・・・)

江戸っ子気質の、無鉄砲で、義に厚い「坊っちゃん」が主人公。
坊っちゃんは、とにかくいたずらを尽くし、代わりにびしっと叱られて育ちます。父とも、兄とも仲が良くなくて、女中である清にだけ可愛がられました。
父の死後、清と別れ、教師となって田舎へいきます。
そこでは生徒の悪戯やら、教師内部の策謀やらにぶち当たります。それでも坊ちゃんはひるまず、しっかり怒り、愚直に自分の正義を貫き通します・・・・・

読み直してみて、万城目学の『鹿男あをによし』の面白さが改めて分かりました。『鹿男あをによし』は、『坊ちゃん』のオマージュの部分が結構あります。「マドンナ」の登場とか。
前からそれには気付いていたのに、迂闊にも見落としていた部分が多々ありました。『坊っちゃん』の作中人物・山嵐の本名って「堀田」だったんだ・・・ そして、『鹿男あをによし』のヒロインは「堀田イト」。

う~ん、読み直して良かった。
別の物語の面白さにまでちょっとだけ気付けました。

『夢十夜』も有名な作品。
「こんな夢を見た。」から始まる10の夢の物語。読んでいると、美しい情景が思い浮かびます。
難しいなぁ・・・ 何度読んでも面白いです。でも、分かるような分からないような。結局分からないです。意味が分からないと、いろいろと考えてしまいます。ミステリ小説みたいにはいかなくて、最後になってもすっきりしないんだもんなぁ・・・
そこを楽しむのかなぁ。


今日読んだ本
夏目漱石『坊っちゃん』(再読)
夏目漱石『夢十夜』


今読んでいる本
山極寿一『ゴリラとヒトの間』
米澤穂信『さよなら妖精』
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