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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★★★

著者:  豊崎由美
出版社: 学習研究社

  『そんなに読んで、どうするの?』を読んで、その面白さに感動。「書評っていうのは、このようなもの」とインプットされてしまいました。というわけで、僕にとって初めて邂逅した書評家が、豊崎由美になってしまったわけなのですが。豊崎由美の書評は、ほんとに面白いです。

  この本は、著者が読んだ本を3段階評価し、それに短い書評をつけたもの(もう少し1冊1冊に長い書評をつけて欲しいと思ったけど、そうすると紹介できる本が減ってしまうからなぁ・・・ そこはしょうがないか)。その3段階評価とは下のようなもの。

  金の斧(親を質に入れても読め!)
  銀の斧(図書館で借りられたら読めばー?)
  鉄の斧(ブックオフで100円で売っていても読むべからず?!)

  豊崎由美は、とにかくつまらない作品はけなしまくり、好きな作品はほめまくります。とはいっても、そこまで批判している本は多くはありません。稚拙な文章、「泣かせる」設定なケータイ小説系の小説や、あとは大作家のポルノ紛いの小説(渡辺淳一『愛の流刑地』とか)には激しく噛み付くけど、その他はだいたい「金の斧(読むべき)」ばかり。

  これじゃ斧の色の意味が、薄れるのではないか。もう少し全体的に評価を下げても良いんじゃないかな、とも思ったけど、まぁこのくらいでちょうど良いかも知れない。とにかく、本への愛が伝わってきます。愛しているからこそ、厳しくする、みたいな感じです。

  最後の袋とじの部分では、ここぞとばかりに某大作家に噛み付いています。爽快というしかない。

  書評を読むと、毎回読みたい本が増えていってしまいます。あれも読みたいし、これも読みたいという感じになってしまう。困ったなぁ・・・


自森人読書 正直書評。
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