自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
★★
著者: たつみや章
出版社: 講談社
主人公は海の民・綿津見一族の娘イサナ。彼女は、「声」を聞くことのできる巫女でした。ある時、木の声が聞こえたため、海に乗り出していきます。それは冒険の始まりでした。彼女は、モリ撃ちの名手クレや、龍一族の生き残りヒコナらとともに、龍王を救い出すことになります。しかし、龍の魂を狙う者たちが現れ、それらと闘うことになり・・・
児童文学。海を舞台にしたファンタジー小説。日本の神話を下敷きにしているようです。
「神」というものが、自然に人々の中に存在する世界観は(といっても神を感じるだけなのだけど)、面白いなぁと感じさせられました。よくある「古代世界のイメージ」をモチーフにしつつ、独自の温かい人と神(大自然)とのつながりを形作っています(現実の古代世界は、もっと厳しくて辛い世界だっただろうなぁ、とも想像するけど、これはファンタジーだから夢でも良いのではないか)。
ただし、「サソリの神シリーズ」や「勾玉シリーズ」などを読んだ後に『イサナ』へくると、どうしても甘さが目立つような気がします。強い苦しみや、鋭い悲しみといったものを作品に取りこみきれていないのではないか。いかにも「子供向け」っぽい、というか。
とはいえ、作者によってこの作品のためにわざわざ構築された、新たな世界を感じるというのは非常に楽しいことです。
シリーズ物なのでまだいろんな謎が残されたまま。次回作が楽しみです。
自森人読書 イサナと不知火のきみ
著者: たつみや章
出版社: 講談社
主人公は海の民・綿津見一族の娘イサナ。彼女は、「声」を聞くことのできる巫女でした。ある時、木の声が聞こえたため、海に乗り出していきます。それは冒険の始まりでした。彼女は、モリ撃ちの名手クレや、龍一族の生き残りヒコナらとともに、龍王を救い出すことになります。しかし、龍の魂を狙う者たちが現れ、それらと闘うことになり・・・
児童文学。海を舞台にしたファンタジー小説。日本の神話を下敷きにしているようです。
「神」というものが、自然に人々の中に存在する世界観は(といっても神を感じるだけなのだけど)、面白いなぁと感じさせられました。よくある「古代世界のイメージ」をモチーフにしつつ、独自の温かい人と神(大自然)とのつながりを形作っています(現実の古代世界は、もっと厳しくて辛い世界だっただろうなぁ、とも想像するけど、これはファンタジーだから夢でも良いのではないか)。
ただし、「サソリの神シリーズ」や「勾玉シリーズ」などを読んだ後に『イサナ』へくると、どうしても甘さが目立つような気がします。強い苦しみや、鋭い悲しみといったものを作品に取りこみきれていないのではないか。いかにも「子供向け」っぽい、というか。
とはいえ、作者によってこの作品のためにわざわざ構築された、新たな世界を感じるというのは非常に楽しいことです。
シリーズ物なのでまだいろんな謎が残されたまま。次回作が楽しみです。
自森人読書 イサナと不知火のきみ
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