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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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著者:  内田樹
出版社: アルテスパブリッシング

  内田樹が、様々な角度から村上春樹を賞賛し、絶賛している本。

  村上春樹が書いた小説の解説なのかと思い、手に取ったのですが、ブログを本にしたものだから全体としてまとまりに欠けているし、しかも「村上春樹を読み解く」というところに全く話が及ばないので、ちょっとがっかりしてしまいました。「村上春樹の小説が世界で受けているということは時代を反映している。そこには何かある。だから凄い。」と内田樹は幾度も指摘します。しかし、世界的に受けていることを評価の基準にするならば、ハリウッド映画だって世界で受けているのだから偉大ということにならないか(僕はハリウッド映画が映画の中で最も優れているとは思わないのですが)。

  その上、僕は村上春樹のファンでもなければ、内田樹のファンでもないので、些細なネタは楽しめない。内田樹は、自分にとって好ましいように村上春樹を読み、自分のことと絡めていきます。もう書かれていることの半分くらいは、我田引水的な自分語りに近い。つまり、彼は村上春樹というネームをダシにして、好きなことを好きなように語っているだけなのです。

  しかも、内田樹お得意の論理の「すり替え」というか、「転換」が溢れかえっています(まぁ、「飛躍」ともいうけど)。期待していたものとは違う・・・

  「言葉にはローカルな土地に根ざしたしがらみがあるはずなのに、村上春樹さんの文章には土も血も匂わない。云々」という村上春樹への批判に対しては、「それこそが世界性」と言い、そして村上春樹に対する批判を「村上春樹に対する集団的憎悪」と斬って捨てるのですが、ほとんど「言葉遊び」のようにしか見えないです(「世界性」ってなんなんだ、そんなものがあるのか)

  この『村上春樹にご用心』を読んで、内田樹というのは言葉が巧みな(すなわち内田樹こそ用心すべき)人で、やはり村上春樹は分からない人だなぁ、ということを僕は感じました。


自森人読書 村上春樹にご用心
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