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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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『ナジャ』は、小説家のアンドレ・ブルトンが1928年に発表した自伝的な小説。主に、私とナジャのことが綴られています。全体的に漠然としていますが、魅惑的で自由なナジャを追い求めるのだけど、私には手が届かないというようなストーリーなのではないかと感じました。
『ナジャ』

ブルトンが唱えた『シュルレアリスム宣言』というものに則って書かれているそうです。具体的には自動記述という手法を用い、自分の意識を無視して書いているみたいですが、それといって難しいことはないです。全てが暗喩のようで気になって仕方ないけど。

写真やイラストがたくさん挟まれていて印象的。

ナジャがナジャと名乗っているのは、それがロシア語「希望」という語の最初の一部分だから。彼女は不可思議な感性を持った人のようです。いかにも詩的と言う言葉がぴったり。彼女の言葉と存在は、いちいち印象的です。

ナジャは精神病院にも収容されてしまったということがのちに明らかになります。私は精神病院を非難しますがどうしようもありません。「美とは痙攣的なものだろう、さもなくば存在しないだろう。」という言葉で『ナジャ』は終わります。

解説が詳しくて面白いです。そこまで深く読むこともできるのか・・・

白水社。


読んだ本
アンドレ・ブルトン『ナジャ』

読んでいる途中
グレッグ・イーガン『万物理論』
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