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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★

作者:  小池真理子
出版社: 集英社

  有馬美千代は、犬を拾ったことから偶然、江田真樹子と出会い、友達になります。美千代が人と心を通わせるのは、ほぼ生まれて初めてのことでした。そんな美千代の神経質さを慮ってか、真樹子は望月源太という好人物を紹介します。すると途端に、有馬美千代と望月源太は近しい中になりました。一方、江田真樹子は便利屋・高木修平と出会い、彼を愛するようになります。ですが、高木修平は真樹子を弄ぶだけでした。彼は、ハンサムで機転のきく男なので、幾らでも女を惹きつけることができたからです。高木修平は、阿久津絹枝という金持ちのお婆さんを騙して、その遺産を奪おうと画策しますが・・・

  サスペンス小説。

  図書館に務める神経質かつ人嫌いの若い女性、有馬美千代。英国人と離婚した翻訳家の女性、江田真樹子。熊みたいな児童文学作家、望月源太。人を嘲り、便利屋をやっている「天才詐欺師」高木修平。その4人の愛憎の物語に、阿久津絹枝というおばあさんが絡んできます。

  高木修平がかなり嫌なやつです。まぁ面白くて、憎めない部分もあるんだけど、全体としては好きになれません。

  最初は、延々と続く平穏な日常の描写に少し疲れます。しかし、中盤まで乗り切れれば、あとは最後まで一気に読めてしまいます。小池真理子は、どこにでもいる普通の人が突然、事件/非日常に巻き込まれる、という展開の小説をたくさん書いているそうです。それが、すごく面白いです。

  ドロドロした部分もあるけど、最後は爽快、か・・・


自森人読書 蠍のいる森
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