自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
★★★★
著者: 伊坂幸太郎
出版社: 文芸春秋
『Sweet Rain 死神の精度』という映画になった作品です。僕は友達と一緒に映画を見にいって、そのあと本を貸してもらって読みました。どちらかというと、本よりも映画の方が全体の組み立てに工夫がされていると感じました。映画は、死神・千葉と、ヒロイン役の女性の2人の物語、みたいになっていて途中でなんどかプツンときれる部分があるのですが、随所にうまくつながりをいれていました。まぁ、本も映画も、どちらも面白いです。
主人公は死神・千葉。彼は、不慮の死を遂げる予定の人物の最期の7日間を観察し、その人の死を決定する存在です。いつも黒い犬を連れています。(伊坂幸太郎の作品にはよく黒い犬(ドーベルマンだっけ?)が登場するなぁ・・)音楽のみをこよなく愛する雨男であり、どこか世間一般の人とは言動がずれています(ジョークをジョークとして解さないで対応する、とか)。
千葉は、7日後に不慮の死を遂げるはずのいろんな人たちと出会い、どういう判断をくだすのか・・
とても面白い作品です。死というものをとりあげて、それでいて重くひきずらないのはさすがだなぁ、と思いました。とあるメーカーの苦情処理係、謎のクレーマー、任侠なヤクザ、片思いの青年、ストーカーにおびえている女性、人殺し、死神と対する老女・・・ それぞれの短編のなかに登場する人たちもそれぞれとても「普通」だけど、面白い人たちばかりです。死神とそのいろんな人たちとの滑稽なやりとりが、深刻さを突き抜けていくのかなぁ・・・
『重力ピエロ』を読んで、あんまり好きではなかったので、それ以来、伊坂幸太郎を読んでいませんでした。だけどこれを読んで、実はとても面白いんだ、と気付かされました。映画になっているということもあってか、高校生にも伊坂幸太郎はけっこう読まれているようです(僕の周りの人がみんな読んでる)。田中芳樹といっても誰も分かってくれないし、そこからはなしは拡がらないけど、伊坂幸太郎といったらはなしが通じるのか・・・
自森人読書 死神の精度
著者: 伊坂幸太郎
出版社: 文芸春秋
『Sweet Rain 死神の精度』という映画になった作品です。僕は友達と一緒に映画を見にいって、そのあと本を貸してもらって読みました。どちらかというと、本よりも映画の方が全体の組み立てに工夫がされていると感じました。映画は、死神・千葉と、ヒロイン役の女性の2人の物語、みたいになっていて途中でなんどかプツンときれる部分があるのですが、随所にうまくつながりをいれていました。まぁ、本も映画も、どちらも面白いです。
主人公は死神・千葉。彼は、不慮の死を遂げる予定の人物の最期の7日間を観察し、その人の死を決定する存在です。いつも黒い犬を連れています。(伊坂幸太郎の作品にはよく黒い犬(ドーベルマンだっけ?)が登場するなぁ・・)音楽のみをこよなく愛する雨男であり、どこか世間一般の人とは言動がずれています(ジョークをジョークとして解さないで対応する、とか)。
千葉は、7日後に不慮の死を遂げるはずのいろんな人たちと出会い、どういう判断をくだすのか・・
とても面白い作品です。死というものをとりあげて、それでいて重くひきずらないのはさすがだなぁ、と思いました。とあるメーカーの苦情処理係、謎のクレーマー、任侠なヤクザ、片思いの青年、ストーカーにおびえている女性、人殺し、死神と対する老女・・・ それぞれの短編のなかに登場する人たちもそれぞれとても「普通」だけど、面白い人たちばかりです。死神とそのいろんな人たちとの滑稽なやりとりが、深刻さを突き抜けていくのかなぁ・・・
『重力ピエロ』を読んで、あんまり好きではなかったので、それ以来、伊坂幸太郎を読んでいませんでした。だけどこれを読んで、実はとても面白いんだ、と気付かされました。映画になっているということもあってか、高校生にも伊坂幸太郎はけっこう読まれているようです(僕の周りの人がみんな読んでる)。田中芳樹といっても誰も分かってくれないし、そこからはなしは拡がらないけど、伊坂幸太郎といったらはなしが通じるのか・・・
自森人読書 死神の精度
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