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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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570粘膜蜥蜴
★★★ 飴村行

569私の家では何も起こらない
★★ 恩田陸

568電氣人閒の虞
★★★ 詠坂雄二

567季節の記憶
★★★★★ 保坂和志

566ダブル・ジョーカー
★★★ 柳広司
PR
★★★

作者:  飴村行
出版社: 幻冬舎

  物語の舞台は、十五年戦争のさなかの日本。三部構成。

  第一部。国民学校初等科に通う堀川真樹夫と中沢大吉は、同級生の月ノ森雪麻呂の家へ招かれるのですが、〈ヘルビノ〉と呼ばれる爬虫人に出迎えられます。〈ヘルビノ〉は東南アジアのナムールという国から連れてこられた頭部が蜥蜴の生物でした。真樹夫と大吉は父親の権力を利用し、全てを思い通りに押し通そうとする暴虐な少年・雪麻呂によって酷い目にあわされ・・・

  ホラー小説。

  エログロナンセンスという言葉が似合います。ストーリーは一応あるのだけど、存在している必然性がない気もします。そして、とにかく人間の汚い部分がいやになるほどしっかりと綴られています。しかも、様々なスプラッター描写、グロテスクな表現などがいちいち気持ち悪いです。著者・飴村行はいったい何を考えながら小説を書いているのだろうか、と感じてしまいました。

  グロテスクですが、だからこそ笑えるところも結構あります。

  暴虐で卑怯な主人公・月ノ森雪麻呂には、とにかくうんざりさせらます。彼はいつでも父親の権力を利用し、好きなように振舞います。物語が成り立つのは彼がばかなことを繰り返すから。

  ラストには呆れます。デンデン太鼓を叩いていた〈ヘルビノ〉の正体が明らかになるのですが、もう頭を抱えたくなります。綺麗に収まっているようにみえますが、よく考えてみると全然綺麗ではないし、とんでもないです。

  基本的に読みやすいし、まぁ悪くはないとは思います。しかし、読んでいると面倒になってくるし、ちょっといやになってきます・・・


自森人読書 粘膜蜥蜴
★★

著者:  恩田陸
出版社: メディアファクトリー

  『私の家では何も起こらない』は恩田陸の連作短編集。『私の家では何も起こらない』『私は風の音に耳を澄ます』『我々は失敗しつつある』『あたしたちは互いの影を踏む』『僕の可愛いお気に入り』『奴らは夜に這ってくる』『素敵なあなた』『俺と彼らと彼女たち』『私の家へようこそ』『附記・われらの時代』収録。

  多分ホラー小説。

  ある女流作家は、小さな丘の上に建つ二階建ての古い家に住むことにします。しかし、その館は幾つもの悲惨な事件・出来事の舞台になっていて・・・

  随分と不気味な物語ばかりが収録されています。マリネにされたこどもがでてきたり、殺し合う姉妹ができたり、自殺した少年が出てきたり。『私の家では何も起こらない』どころか、いろいろなことが起こりまくりです。

  ぞっとしますが、さほど怖いわけではありません。いかにも恩田陸っぽい小説、としか書きようがないです。決してつまらないというわけではないし、端正な作品ばかりなのですがなんとういうか微妙だし、しかもそれが面白さにも繋がっていない気もします。恩田陸の作品にはいつも期待しているのに、そのたびに期待をはずされている様な気がします。

  女流作家というのは「O」という人。恩田陸か、と書くのも野暮か。

  まぁフィットする作品を書いてくれたら嬉しいなぁ、とは思いますが、期待はずれでも構わないかなぁ、と感じます。それなりに楽しめます。


自森人読書 私の家では何も起こらない
原発賠償支援法案、最善とはいえないまでも、最悪ではない形に落ち着いたようです・・・
微妙な落としどころだ・・・

NHKニュースより




福島第一原子力発電所の事故に伴う東京電力の賠償金の支払いを、政府が支援する法案について、民主・自民・公明の3党は、賠償に対する国の責任を明確にする修正を行うことなどで合意し、修正案は、早ければ来週26日に衆議院で可決される見通しとなりました。

この法案を巡って、民主・自民・公明の3党は、被災者の救済を迅速に進めるためには早期の成立が必要だとして、実務者による修正協議を重ね、22日夜、大筋で合意しました。具体的には、▽賠償に対する国の責任を明確にすることや、▽東京電力以外の電力会社に求める資金拠出について、将来の原発事故に備えたものと位置づけたうえで、例外的に今回の事故の賠償に充てることを認めることなど、自民・公明両党の要求に沿った修正を行うとしています。さらに、▽原発事故に対する国の対応を定めた原子力損害賠償法を、国の関与を強める方向で今後1年をめどに見直すことを法案の付則に盛り込むほか、▽国民の負担を最小限に抑えるため、東京電力に対し、経営責任の明確化や徹底したリストラなどを求めることでも一致しました。一方、野党5党が提出した、国が東京電力に代わって賠償金の一部を「仮払い金」として支払うことなどを柱とした法案についても、3党の実務者による協議が行われ、野党側の主張を受け入れて、国が仮払いを行うことを義務づける内容とすることで合意しました。これを受けて、民主・自民・公明の3党は、来週、衆議院の特別委員会で、これらの修正案の審議を進めることにしており、修正案は、早ければ来週26日に衆議院で可決される見通しとなりました。



2010年 第46回 阿部和重 『ピストルズ』
2009年 第45回 --
2008年 第44回 桐野夏生 『東京島』
2007年 第43回 青来有一  『爆心』◇
2006年 第42回 小川洋子  『ミーナの行進』◇
2005年 第41回 町田康  『告白』◇、山田詠美 『風味絶佳』

   31~40回
2004年 第40回 堀江敏幸  『雪沼とその周辺』◇
2003年 第39回 多和田葉子  『容疑者の夜行列車』◇
2002年 第38回 --
2001年 第37回 川上弘美  『センセイの鞄』◇
2000年 第36回 辻原登 『遊動亭円木』、 村上龍 『共生虫』
1999年 第35回 高樹のぶ子 『透光の樹』
1998年 第34回 津島佑子 『火の山―山猿記』
1997年 第33回 保坂和志  『季節の記憶』◇、三木卓 『路地』
1996年 第32回 --
1995年 第31回 辻邦生 『西行花伝』
自由の森学園では、『VOICE』20が発行されたそうです。

今回は、体育祭+修学旅行+学年ワークなどなどに関して。

それから、原発特集も引き続きあります。
   21~30回
1994年 第30回 辻井喬 『虹の岬』
1993年 第29回 池澤夏樹 『マシアス・ギリの失脚』
1992年 第28回 瀬戸内寂聴 『花に問え』
1991年 第27回 井上ひさし 『シャンハイムーン』
1990年 第26回 林京子 『やすらかに今はねむり給え』
1989年 第25回 --
1988年 第24回 --
1987年 第23回 筒井康隆 『夢の木坂分岐点』
1986年 第22回 日野啓三 『砂丘が動くように』
1985年 第21回 村上春樹 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
   11~20回
1984年 第20回 黒井千次 『群棲』、高井有一 『この国の空』
1983年 第19回 古井由吉 『槿』
1982年 第18回 大庭みな子 『寂兮寥兮』
1981年 第17回 後藤明生 『吉野大夫』、深沢七郎 『みちのくの人形たち』
1980年 第16回 河野多惠子 『一年の牧歌』
1979年 第15回 田中小実昌 『ポロポロ』
1978年 第14回 中村真一郎 『夏』
1977年 第13回 島尾敏雄 『日の移ろい』
1976年 第12回 藤枝静男  『田紳有楽』◇
1975年 第11回 水上勉 『一休』
   第1~10回
1974年 第10回 臼井吉見 『安曇野』
1973年 第9回 加賀乙彦 『帰らざる夏』
1972年 第8回 丸谷才一 『たった一人の反乱』
1971年 第7回 野間宏 『青年の環』
1970年 第6回 埴谷雄高 『闇のなかの黒い馬』、吉行淳之介『暗室』
1969年 第5回 円地文子 『朱を奪うもの』『傷ある翼』『虹と修羅』
1968年 第4回 --
1967年 第3回 安部公房  『友達』◇、 大江健三郎 『万延元年のフットボール』◇
1966年 第2回 遠藤周作  『沈黙』◇
1965年 第1回 小島信夫  『抱擁家族』◇
毎日新聞より




 函館市議会は20日、青森県大間町に電源開発が建設中の大間原発について、政府と国会に建設の無期限凍結を求める意見書を全会一致で可決した。函館市は同原発の30キロ圏内で最大の都市。周辺自治体も含め道南で建設推進への拒否感が強まっているものの交渉の窓口すらないのが現状で、市は意見書などを足掛かりに、原子力政策への関与を強める方策を模索している。
 意見書は、大間原発が函館から23キロと近く、商業炉としては世界で初めてプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を全炉心に使うことから、福島第1原発のような事故が起きれば「存亡の機」にさらされると主張。巨大な活断層が付近に存在する可能性があるとも指摘している。また、稼働すれば風評被害で水産業や観光が甚大な影響を受けると訴えている。
 電源開発が建設計画などについて説明や同意を求める対象としているのは、青森県と国が定める防災対策の重点地域(EPZ)内にある10キロ圏内の町村のみ。「対岸」の道内自治体は対象になっていない。
 4月に初当選した函館市の工藤寿樹市長は、6月の市民団体の申し入れに対して「大間原発は無期限、無条件で建設を凍結すべきだ」と発言。北斗市長、七飯町長とも意見交換し、凍結に向けた連携を確認した。だが実際に国や電源開発との交渉は実現しておらず、同社は福島第1原発事故後も14年11月の営業運転開始の方針を変えていない。
 工藤市長は市議会の意見書について「私の考えと足並みがそろった。周辺自治体とも力を合わせ凍結を訴えたい」と述べ、近く現地を訪れて関係者らと意見交換する意向を示した。一方、電源開発は「安全な発電所を建設し、電力の安定供給に貢献していきたい」とコメントした。【近藤卓資】

★★★

作者:  詠坂雄二
出版社: 光文社

  電氣人閒というのは、一部の地域でしか語り継がれていない奇怪な都市伝説でした。電氣人閒とは次のようなものなのだそうです。「語ると現れる。人の思考を読む。導体を流れ抜ける。電気で綺麗に人を殺す。かつて旧軍により作られたらしい」。電氣人閒のことをレポートのテーマとして取り上げた女子学生・赤鳥美晴が不審な死を遂げます。いったい何が起こっているのか・・・

  捻くれたミステリのようなホラーのような怪奇小説、なのかなぁ。

  様々な決まりごとを提示し、それを破らないところは、普通の本格ミステリのようです。フリーライター詠坂雄二が強引に論理的なオチをつけ、事件を終わらせるところまでは確かにミステリの枠内に収まっています。

  しかし、その先にまだトンデモない結末が待ち受けています。様々な設定(語ると現れる。人の思考を読む。導体を流れ抜ける。電気で綺麗に人を殺す」)が全て巧みに用いられていたということに気付かされます。少しアンフェアではないかとも感じますが、面白いので構わないとも感じます。

  最後の2行がとくに愉快です。面白すぎ。

  会話がやたらと多くてあっさりと読めてしまうところも良いです。詠坂雄二というキャラクターの台詞に注目するとラストがわかってしまいます・・・ メタミステリのよう。考え抜かれているということがよく分かります。

  まぁバカミスに分類されるべき作品だとは思うのですが、ここまで練りこむのは大変だろうと感じます。傑作と言うわけではないのですが、よくやるよ、と褒めたくなります。


自森人読書 電氣人閒の虞
★★★★★

著者:  保坂和志
出版社: 中央公論新社

  僕は、妻に去られてしまい、5歳の息子クイちゃんとともに日々を過ごしています。クイちゃんは幼稚園にいきません。そして、毎日のように容貌魁偉な便利屋・松井さんとその妹美紗ちゃんが住んでいる家に出掛けていきます。そして、僕と美紗ちゃんとともに稲村ガ崎周辺を散歩します・・・

  毎度のことながら、保坂和志らしい理屈っぽい小説。

  時間や空間といった目では見えないものを書こうとしているのではないか、と感じました。しかし、「見えないものを書こうとしている」という大雑把なまとめ方をされることを拒否している小説のような気もしました。だから、扱いづらいのですが、非常に面白いことは確か。

  見えない物を扱っているのですが、決してスピリチュアルに走ることはありません。むしろ、主人公は非常に論理的、合理主義的な人間です。彼は真理があると思ってはいないし、世界を割り切ることは出来ない、と悟っています。

  主人公である僕は、息子に文字を教えようとしません。彼は、書くことよりも考えることの方が大切なのだというふうに考えているからです。それが非常に印象的でした。別に文字を使わなくても、論理性を手に入れることはできるのだろうか、と考えてしまいました。考えていたら、文字や言葉で掬い取れないものを掬い取ろうとしている小説のようにも感じました。

  保坂和志の小説には、いつもふらふらしている登場人物がいます。その人物が、重要なテーマのようなものを漏らします。今回はゲイ二階堂がその役。「・・・いかにして、いまここにいるあんたやおれを受け入れられるか・・・」というようなことを彼は喋ります。『季節の記憶』のキーワードは「いまここ」か。

  『よつばと!』のようだと感じます。子供に対して、どのように世界を説明していけばよいのか、と考える大人たちの姿が印象的でした。

  平林たい子賞、第33回谷崎潤一郎賞受賞作。


自森人読書 季節の記憶
「右から考える脱原発ネットワーク」という団体が活発に活動しているようです。
非常に面白い、と感じます。

エネルギー問題はそもそもイデオロギー対立とは関係がないはずです。しかし、これまで、リベラルとみなされている人たちが主に、原子力発電を批判してきました。自民党が原発推進、在野が原発反対という図式になっていたからだと思います。

その状況がこれから変わるかも知れません。


「右から考える脱原発ネットワーク」
特定の電力会社が、実質的に、地域を独占している状態を問題だと指摘しています。その上、見せかけの「自由化」が電力会社の独裁を許していると問うています。

けっこう日経ビジネスには良い記事が多いかも。

原発停止で電力は足りるか

★★★

著者:  柳広司
出版社: 講談社

  『ジョーカー・ゲーム』の続編。諜報活動に身を投じたこともある結城中佐はスパイ養成学校をつくり、日本陸軍内部に「D機関」という諜報機関を設立。自殺することと敵を殺すことを禁じ、本物のスパイを育成することを目指します『ダブル・ジョーカー』『蠅の王』『仏印作戦』『柩』『ブラックバード』収録。

  表題作『ダブル・ジョーカー』
  「D機関」を嫌う軍部は、エリート風戸に任せ、新たに諜報機関「風機関」を立ち上げます。躊躇なく殺し、潔く死ぬことを重要視した組織でした。「D機関」と「風機関」は互いを出し抜こうとして争うのですが・・・

  スパイ小説。

  前作以上に面白かったです。「風機関」の不甲斐なさは愉快。それに対して「D機関」はやたらと強くてかっこいいです。しかし、不慮の事故に襲われてしまいます。そしてそれが遠因となって、とうとう最悪の事態が発生してしまいます。

  やはり、「D機関」という組織に全くといっていいほどリアリティが感じられないのですが、だからこそ魅力的なのかも知れません。超人的な日本人が次々と愚かな敵を出し抜いていくところはある意味では爽快。それに、陸軍中野学校というモデルもあるわけだから、日本だってやられてばかりでもなかった、といふうに受け止めることも出来ます。それでいいのか、という疑問も湧きますが。

  スタイリッシュなスパイ小説として、面白いです。


自森人読書 ダブル・ジョーカー
『原発社会からの離脱――自然エネルギーと共同体自治に向けて』

宮台真司・飯田哲也

講談社

1章――それでも日本人は原発を選んだ
2章――変わらない社会、変わる現実
3章――八〇年代のニッポン「原子力ムラ」探訪
4章――欧州の自然エネルギー事情
5章――二〇〇〇年と二〇〇四年と政権交代後に何が起こったか
6章――自然エネルギーと共同体自治
7章――すでにはじまっている「実践」


■『考える人』2008
   識者による投票

 1 G・ガルシア=マルケス  『百年の孤独』◇
 2 マルセル・プルースト 『失われた時を求めて』
 3 フョードル・ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟』
 4 ミゲル・デ・セルバンテス 『ドン・キホーテ』
 5 フランツ・カフカ  『城』◇
 6 フョードル・ドストエフスキー 『罪と罰』
 7 ハーマン・メルヴィル 『白鯨』
 8 レフ・トルストイ 『アンナ・カレーニナ』
 9 フランツ・カフカ  『審判』◇
10 フョードル・ドストエフスキー 『悪霊』
『脱原発社会を創る30人の提言』

<目次>

大江正章
メルトダウン後の世界を結い直す――まえがきに代えて 

池澤夏樹(作家・詩人)
 <提言01> 昔、原発というものがあった 

坂本龍一(音楽家)
 <提言021> 7世代後のことまで考えて決めよう

池上彰(ジャーナリスト) 
 <提言03> 脱原発にはリアリティがある 

日比野克彦(アーティスト)
 <提言4> 千年先に伝えなくては 

小出裕章(京都大学原子炉実験所)
 <提言05> 少欲知足のすすめ 

後藤政志(元原子炉格納容器設計者)
 <提言06> シビアアクシデントは不可避である 

崎山比早子(高木学校)
 <提言07> 問われる放射線専門家の社会的責任 

飯田哲也(環境エネルギー政策研究所所長)
 <提言08> 地域分散型の自然エネルギー革命 

田中優(環境活動家・未来バンク事業組合理事長)
 <提言09> 電力需要は大幅に減らせる 

大島堅一(立命館大学教授)
 <提言10> 脱原発の経済学 

篠原孝(農林水産副大臣)
 <提言11> 政治は脱原発を実現できるか 

保坂展人(世田谷区区長)
 <提言12> 脱原発はもはや政治的テーマではない 

吉原毅(城南信用金庫理事長)
 <提言13> 原発に頼らない安心できる社会をつくろう 

上野千鶴子(社会学者・元東京大学教授)
 <提言14> 3・11と8・15――民主主義と自治への道

宇都宮健児(日本弁護士連合会会長)
 <提言15> 被災者の救済と脱原発の確実な推進を 

星寛治(有機農業者・詩人)
 <提言16> 原発と有機農業は共存できない 

菅野正寿(有機農業者・福島県有機農業ネットワーク代表)
 <提言17> 次代のために里山の再生を 

明峯哲夫(農業生物学研究室)
 <提言18> 天国はいらない、故郷を与えよ 

秋山豊寛(ジャーナリスト・宇宙飛行士)
 <提言19> 真の豊かさに気づくことから〝脱原発〟は始まる 

高橋巌(日本大学准教授)
 <提言20> 引き裂かれた関係の修復――原発を止めるためのムラとマチの連携を 

渥美京子(ルポライター)
 <提言21> 誰かのせいにせずに――排除の論理から共生へ 

藤田和芳(大地を守る会代表)
 <提言22> 効率優先社会からの決別 

上田紀行(文化人類学者)
 <提言23> 抑圧的「空気」からの脱却 

纐纈あや(映画監督)
 <提言24> いのちのつながりに連なる 

大石芳野(写真家)
 <提言25> 自然への畏れ――「東電フクシマ」からの脱却へ 

仙川環(作家)
 <提言26> 脱原発は人生の軸を変えるチャンス 

鈴木耕(編集者・ライター)
 <提言27> 私が雨を嫌いになったわけ 

斎藤貴男(フリージャーナリスト)
 <提言28> 脱原発と監視社会 

瀬川至朗(元毎日新聞論説委員)
 <提言29> 原子力とマスメディア 

中村尚司(JIPPO専務理事)
 <提言30> 原子力の軍事利用も平和利用も民衆の生活を破壊する 

瀧井宏臣
想像力の翼を手に入れよう--あとがきに代えて
自由の森学園関連の本


『末代まで!』
  著    猫砂一平
  出版社 角川書店

『セカイ系とは何か ポスト・エヴァのオタク史』
  著    前島賢
  出版社 ソフトバンククリエイティブ

『学校をつくりつづける―自由の森学園の人と空間』
  著    自由の森学園出版プロジェクト
  出版社 桐書房

『うさぎじま』
  著    松元典子
  出版社 早川書房

『なにしてあそぶ?保育園・幼稚園で人気の和太鼓いろは』
  著    松田 和彦
  出版社 草土文化

『生き物屋図鑑』
  著  盛口満(ゲッチョ)
  出版社 木魂社

『森からの復興(ルネサンス)  ―自由の森学園、19年の歩み』
  著  自由の森学園15周年記念誌編集委員会

『数学バンザイ!』
  著    増島高敬
  出版社 ふきのとう書房

『ぼくらが鳥人間になる日まで ―飛べ!プテラノドン』
  著    正本ノン、丹内友香子
  出版社 ポプラ社

『生物のすみかをみんなでつくる ―ビオトープであそぼう』
  著    塩瀬治
  出版社 星の環会

『授業がおもしろくなる21中学授業のネタ ―理科第一分野・物理』
  著    後藤富治
  出版社 

『中学理科の授業   3 第2分野 上』
  著    松井吉之助
  出版社 星の環会

『理論・実践中学校化学の授業』
  著    松井吉之助
  出版社 同時代社

『骨の学校 - ぼくらの骨格標本のつくり方』
  著    盛口満(ゲッチョ)、安田守
  出版社 木魂社

『住環境リテラシーを育む - 家庭科から広がる持続可能な未来』
  著    妹尾理子
  出版社 萌文社

『小さな骨の動物園』
  著    
  出版社 INAX出版

『冬虫夏草の謎』
  著    盛口満
  出版社 どうぶつ社

『学力を変える総合学習』
  著    鬼沢真之、佐藤隆
  出版社 明石書店

『自由の森学園の自然給食』
  著    小林節子
  出版社 産調出版

『ピカソの手 - 美術教育論集』
  著    鈴木瑞穂
  出版社 東洋出版

『実践 農産物トレーサビリティ―流通システムの「安心」の作り方』
  著    山本謙治
  出版社 誠文堂新光社

『やまけんの出張食い倒れ日記』
  著    山本謙治
  出版社 アスキー

『日本の「食」は安すぎる』
  著    山本謙治
  出版社 講談社

『te to te』
  著    永積タカシ
  出版社 文藝春秋

『着物のいろは』
  著    前野未悠
  出版社 技術評論社

『はりめし』
  著    若林理砂
  出版社 しょういん

『23時帰宅でつくる健康ご飯』
  著    若林理砂
  出版社 サンマーク出版

『2年生のさんすうたんけん』
  著    まついのりこ、松井幹夫
  出版社 偕成社

『Quiet Storm - 静かなる嵐』
  著    Sonam Yangchen Rana、G.Pramod Kumar
  出版社 国連開発計画

『ブッダ - 大人になる道』
  著    アルボムッレ スマナサーラ
  出版社 筑摩書房

『自分のからだと対話する ‐マット運動と踊りの授業』
  著    依田節夫
  出版社 太郎次郎社
「福島県「脱原発」を宣言 被害拡大、共存を転換」
画期的なことだと感じます。


共同通信より




福島県「脱原発」を宣言 被害拡大、共存を転換


 「脱原発」を基本理念に掲げた「復興ビジョン」を取りまとめた、福島県の東日本大震災復旧・復興本部会議=15日午前、福島市の福島県自治会館
 東日本大震災で被災し、東京電力福島第1原発事故による甚大な被害が続いている福島県は15日、東日本大震災復旧・復興本部会議を開き「脱原発」を基本理念に掲げた「復興ビジョン」を取りまとめた。1971年の第1原発1号機の営業運転以来、第2原発を含め10基と共存してきた福島県が正式に原発との決別を宣言した。

 菅直人首相も「脱原発」を表明してエネルギー政策の転換を主張。福島の復興ビジョンは国の原子力政策や原発関連施設を抱える他の自治体にも影響を与えそうだ。

 資源エネルギー庁の立地担当者は「原発立地の自治体が脱原発を掲げたのは聞いたことがない」と話した。



■2010年(第7回)
 ◎ 冲方丁  『天地明察』◇
 2 夏川草介  『神様のカルテ』◇
 3 吉田修一 『横道世之介』
 4 三浦しをん  『神去なあなあ日常』◇
 5 小川洋子  『猫を抱いて象と泳ぐ』◇
 6 川上未映子  『ヘヴン』◇
 7 藤谷治 『船に乗れ!』
 8 有川浩 『植物図鑑』
 9 東野圭吾  『新参者』◇
10 村上春樹 『1Q84』

11 和田竜  『小太郎の左腕』
12 米澤穂信  『追想五断章』
13 柳広司  『ダブル・ジョーカー』◇
14 万城目学  『プリンセス・トヨトミ』
15 綾辻行人 『Another』
16 森見登美彦  『恋文の技術』◇
17 森見登美彦  『宵山万華鏡』◇
18 北沢秋 『哄う合戦屋』
19 山田詠美 『学問』
20 中村文則 『掏摸』
21 有川浩 『フリーター、家を買う。』
21 有川浩 『三匹のおっさん』
23 上橋菜穂子 『獣の奏者3 探求編』
24 道尾秀介 『竜神の雨』
25 百田尚樹 『風の中のマリア』
26 佐藤正午 『身の上話』
27 高田郁 『八朔の雪』
28 辻村深月 『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』
29 本多孝好 『WILL』
30 重松清 『かあちゃん』

■2009年(第6回)
 ◎ 湊かなえ  『告白』◇
 2 和田竜  『のぼうの城』◇
 3 柳広司  『ジョーカー・ゲーム』◇
 4 池上永一 『テンペスト』
 5 百田尚樹  『ボックス!』◇
 6 貴志祐介 『新世界より』
 7 飯嶋和一 『出星前夜』
 8 天童荒太 『悼む人』
 9 東野圭吾  『流星の絆』◇
10 伊坂幸太郎 『モダンタイムス』

11 有川浩  『阪急電車』◇
12 小川糸  『食堂かたつむり』◇
13 和田竜 『忍びの国』
14 東野圭吾 『聖女の救済』◇
15 平野啓一郎 『決壊』
16 絲山秋子  『ばかもの』◇
17 奥田英朗  『オリンピックの身代金』◇
18 川上弘美 『風花』
19 古川日出男 『聖家族』
20 長嶋有 『ぼくは落ち着きがない』◇
21 桐野夏生 『東京島』
21 中田永一  『百瀬、こっちを向いて。』◇
23 朝倉かすみ 『田村はまだか』
24 桜庭一樹 『ファミリーポートレイト』
25 三浦しをん 『光』
26 早見和真 『ひゃくはち』
27 吉田修一 『さよなら渓谷』
28 山本幸久 『カイシャデイズ』
29 畠中恵  『アイスクリン強し』◇
30 福田和代 『TOKYO BLACKOUT』
30 山本文緒 『アカペラ』
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