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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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自由の森学園の図書館にはマンガ、本などがいろいろあります。
休み時間にはけっこう大勢の人が来ています。

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試行錯誤のブログづくりからどうやら脱出したこの頃です、まぁもともと自森人-自由の森学園の人-というウェブサイトをやっていたので慣れるのは早かったと思うのですが。
僕は、もっと自由の森学園の良さというものを伝えるものがあれば良いなぁと考えています。簡単ではないけど。
自由の森学園の教員の人たちはなんていうかみんな、宣伝下手なんだよなぁ・・・だから、そこを保護者や生徒でフォローできたら良いなぁと思っています。
表現祭に関して思っていることを、ヴォイスという校内の雑誌みたいなものに掲載しました。それの一部を取り出すと下のような感じです。

 口から発せられた言葉は流れていきます。だから口頭ではなくて、しっかりと事実を紙上に書き留めて全校に伝えるべきです。それがないと、あとから見返して全体を反省することも出来ません。
 例えば、表現祭を2日間行うという決定はそれほど議論もされずにいつの間にか実行委員会で決定されました。そして朝のホームルームの時間で軽く伝えられただけでした。いったいどういう理由で、誰のために1日分の時間が追加されたのか。全く分かりません。ほとんどなし崩しです。

やっぱりそこは大きな問題だと思います。
それを問題として認識できないとなると、それはもっと大きな問題ではないか?
この頃、読書のことについて書いていません。なんか行事があって疲れていて・・ 気力が無い。
実は今週の土曜日・日曜日にも自由の森学園では公開教育研究会という行事があります。
なので、それが終わったら、いろいろ書けるかなぁ。
最近、ヴォイスというものをつくっていました。

ヴォイスとは、自由の森学園の図書委員の人たちで編集しているものです。図書委員といっても名ばかりでヴォイスの編集以外、何もやっていないのですが。ヴォイスは、自由の森学園のいろんなことを書き綴っているものです。問題を指摘し、批評していきます。

自由の森学園 ヴォイス
自森人100000越え。このブログが100000を越えることは多分ないなぁ・・・
この前読んだ本
と学会『トンデモ本1999 このベストセラーがトンデモない!!』

やっぱりトンデモ本の紹介は面白い。『トンデモ本の世界T』や、『トンデモ本の世界S』に続いて読みました。

今読んでいる本
池上彰『相手に「伝わる」話し方―ぼくはこんなことを考えながら話してきた』
吉川幸次郎、三好達治『新唐詩選』
表現祭まであと2日。
もう何が何やらさっぱり分からない混沌とした状況です。
まぁ毎年この時期はこんな感じだけど、今年はいつにもまして酷いのではないか。
表現祭なんて参加しないし、と放言する人もかなりいて完全に学校が分裂している感じです。

さて「表現祭」についてのいろんな人の意見を総合すると・・
表現祭に深く関わっている人は、「単に名前が代わっただけ」と認識しているようです。
クラス企画などの形で関わっている人は、「学園祭の方が良かった」と言っています。

僕は、学園祭と表現祭を比較するのは無理だと思います。
違うのは名前だけで、質的な劣化という点はあったとしても中身は大して変わりません。
「表現祭」という新たな「祭」なんて成立していない。
全てが今までの学園祭の踏襲です。

これまでの話し合いの流れを振り返ってみると。
今年度最初、教員側から「9月の行事削除」「3大行事の1つの削除」が提案されます。
(理由:生徒が自己評価表に向き合う時間を用意するため→ 失敗じゃない?
 昨年度以上に評価表が提出されたとは考えられない
 また、記入期間の間に着々と表現祭の準備がすすめられた)

体育祭は実施されたため、学園祭・音楽祭どちらを削るかというはなしになりました。
しかし生徒の話し合いがだした結論は、3大行事を減らしたくない、というもの。

その結果、「祭り(学園祭の替わり)」を10月にいれることで話し合いは決着。
その後、生徒の話し合いの中で、有志学園祭(表現祭)をやるという結論がでます。
いつの間にか「新たな祭り」が「有志学園祭」にすり替わっていた訳です。

生徒の一部の人たちはそれでも「これは新たな祭りだ」と強弁。
惰性で昨年度の有志学園祭の流れを引き継ぐ結果となりました。
長い話し合いの結果、振り出しに戻ったわけです。
あの長い話し合いはなんだったんだ・・・

だけど、そういう堂々巡りの記録が残ってない。
もしも残っていたとしても、自森生は活用しようとしない。
火の鳥の輪廻転生のエピソードや、ギリシア神話の予言みたいな感じです。
いくら逃げようとしても逃げられないサイクル(悪循環)の中でもがいている、みたいな。

まぁ渦中の人たちは、そういうことには目を向けず、それなりに楽しんではいるけど。
だけど、このままいくと破綻するのは確実といえます。

(いやもうすでに破綻してしまっている、といってもいいかも知れない。
 「有志」という形では、やる気のある人に全ての負担がのしかかります。
 やる気のある人が少なくなるごとに各人の負担は増大。
 一定数割り込んだらもう担いきれなくなる・・・)

そんな感じです。
一部のエキスパートがたくさんのものを担う体制はもううまくいかないと思うんだけど。
じゃあどうするのか、ということは表現祭が終わったら書きたいです・・・

また愚痴が続きました、すみません・・・
自由の森学園表現祭(学園祭)が昨日終了しました。
なのでやっとブログにいろいろかく余裕ができるはずです。

★★★★

著者:  上條淳士
出版社: 小学館

  パンクバンド「GASP」のボーカルだったトーイ。けれども彼は自分の求めるものはパンクではないし、パンクからそれを見出すこともできない、と悩みます。それを察したバンドリーダー桃ちゃんは、トーイの背中を押しました。トーイは、パンクバンドをやめて、アイドル・哀川陽司のバックバンドのベースになります。そこで哀川陽司をおちょくってライブを乗っ取ってアピール。そしてそのあとソロデビューしてスターとなりますが・・・

  ルックス良し、スタイル良し、音楽の才能にすぐれ、喧嘩も強いトーイ。彼はアイドルとして祭り上げられます。けれどトーイ自身は、自分の音楽を守りぬき、何にも染まらない白さを保とうとします。80年代のオウム真理教の掲げた「純粋」とつながるとかいう深読みをする人もいるみたいだけど、それはどうだろうか? そこまで深読みしなくてもいいんじゃないかなぁ。

  単純にTO-Yの音楽の物語として読んだら、とても面白いです。それと、ちよっとエキセントリックっぽいけど、よく分からない登場人物たちが面白いです。眼鏡をつけると豹変する人とか、眼鏡をとると豹変する人とか。眠そうな顔を見られるのがいやで朝は仮面をつけてる人とか。変人ばっかりだなぁ・・・

  それにしてもこれを読んでトーイに憧れた人は多いんだろうなぁ、と思います。かっこいいもんぁ・・・


自森人読書 TO-Y
自由の森学園の寮のことを、H1情報科でつくっているクラス雑誌を読んで少しだけ知りました。
案外みんな「普通」の生活をしているようだなぁ・・ はめをはずしていない、というか。寮生にはなんていうか昼夜逆転の人が多いようなイメージがあります。でも違うらしい。
寮生活、楽しそうです。1度体験してみたいなぁ、と思ったりもします。
夜遅く(終バスのあと8時とか)まで学校に残っていると、寮生たちの祭りやイベント、遊びというのに遭遇します。そういうのも楽しそうで良いなぁと思います。

さて。はなしはそれますが。今日は表現祭。
これから1回寝て、朝起きて、学校に行ったらもう表現祭が待っています。
気を引き締めて(?)やっていきたいです。楽しく。

文句は山ほどといってもいいほどありますが、まぁそれは置いておき。
まずは表現祭楽しみたいです。
30ロードス島攻防記
★★★ 塩野七生

29月の裏側
★★★ 恩田陸

28沼地のある森を抜けて
★★★ 梨木香歩

27No.6
★★ あさのあつこ

26感謝知らずの男
★★★ 萩尾望都
★★★

著者:  塩野七生
出版社: 新潮社

  11世紀の頃十字軍を繰り出して、イスラム世界を踏みにじったキリスト教。だが歴史はめぐりめぐるもので、今度はイスラム世界に興ったオスマン・トルコがキリスト教世界へと攻め寄せてきます。オスマントルコはまずは、コンスタンティノープルを陥落させました。すると、ロードス島はイスラム世界と、キリスト教世界との戦いの最前線となってしまいました。1522年、大帝スレイマン1世は自ら陣頭指揮を取り、ロードス島攻略戦を開始します。

  島を守るのはヨハネ騎士団。イギリス、フランス、イタリア、スペイン等各国から集まった、信仰のために戦う者たちです。堅固な城をいかして、4ヶ月あまりの間になんと敵兵4万4千人を殺します。けれども最終的にはオスマントルコが城を接収し、ヨハネ騎士団の者達はマルタ島へと去っていきます・・・

  イスラム世界を侵略し、仲間同士で殺し合い、キリスト教世界『最後の砦』であったロードス島へ援軍も送れないキリスト教諸国ってどうなんだろう? と思いました。愚かしいことこの上ない。その一方で、オスマントルコのスレイマン1世はとても紳士的です。ヨーロッパの人から「騎士の中の騎士」といわれたほど優れた人物だったみたいです。この物語の中で、1番かっこ良いのは彼、スレイマン1世だよなぁ、と僕は感じました。君主としても、人間としても。

  僕はローマ(というよりカエサル)びいきの塩野七生という作家があまり好きではないのですが、この物語はすぐに読めました。塩野七生が西洋のローマの素晴らしさ(というか自慢?)を語りだすと、ぼくはどうしても東洋の中国の素晴らしさ(というか自慢・・・)を語りたくなってしまうんだよなぁ・・・ 中国びいきの田中芳樹みたいに。


自森人読書 ロードス島攻防記
★★★

著者:  恩田陸
出版社: 幻冬舎

  九州の水郷都市、箭納倉。3件も失踪事件が続いた。失踪したのは、みな堀の近くに住む老女たちでした。いったい何が起こっているのか・・・? 不思議なことに彼女達は記憶を失ってひょっこり帰ってきたのです。宇宙人にでもさらわれたのでしょうか。事件を追うものたちは、「人間もどき」の存在に気付きます。なんと帰ってきた人たちは、本人とまったく同じでありながら、別人だったのです。彼らは1人ひとりでありながら、「つながって」もいました・・・

  全く違うタイプの物語なのですが、梨木香歩の「沼地のある森を抜けて」を思い浮かべます。ぶつかる全体と個。一緒になりたい、同化したいと願う気持ち。それとともに独立していたいという気持ち。それがギシギシとぶつかります。

  最後みんなが1つの意思につながるのは、僕にとってはいやでした。納得できないです。1つになりたいというのは、決して究極の形ではなくて、全てをリセットした「1」に戻るだけのような気がします。ゆりかごへ戻ってしまう、というか。まぁ「月の裏側」ではそこにもしっかり触れています。最終章の一つ前までは、みんな同化してしまうことを嫌がります。でも、最後ですとんと騙されたみたいに受け入れてしまうのです。

  最後も爽やかには終われません。どこかじとっとしているなぁ。

  そういえば、爆笑問題の大田が毎回下ネタで語る、「一緒になりたいけど一緒になれない、そのすれ違いこそ人間の面白さだ」という哲学っぽいのとも似ている気がしました。


自森人読書 月の裏側

とうとう明日から、自由の森学園の表現祭です!
今日は1日準備でした。いろんな人が、いろんな準備をしていました。

僕は、クレープをつくって。
『青空』『夕暮れ』を歌って・・・
映像の編集を終わらせてDVDに読み込ませるところまでやって・・
とかいろいろやっていました。


後藤健生 『ワールドカップ』はワールドカップ(サッカーの大会)の歴史をたどっていったもの。けっこう面白いです。かつては、国家の権威を高めるために利用されたこともあったそうです。そんな歴史があったたんだ・・ まぁスポーツの大会なんてどれもそんなようなものだよなぁ。

ただし、サッカーを知らないのでいまいち登場する人たちのことが分からない・・

日韓ワールドカップの直前までのことが書かれていました。

最近読んだ本
後藤健生 『ワールドカップ』(中央公論社)

今読んでいる本
池上彰『相手に「伝わる」話し方―ぼくはこんなことを考えながら話してきた』
と学会『トンデモ本1999 このベストセラーがトンデモない!!』
最近読んだ本
福井重雅『古代中国の反乱』

福井重雅『古代中国の反乱』は、中国古代の叛乱を時代の流れの中でみていったもの。後漢を滅ぼした黄巾の乱に最終的には結びつていきます。いろんな角度から時代をのぞいてみると、黄巾の乱は、単なる民衆叛乱とはいえないのだそうです。むしろ結社が背景にあり、そして道教が根付いているらしいです。つまり中国で主流の思想、儒教に背く叛乱だったといえます。

曹操もちょこっと登場します。

今読んでいる本
池上彰『相手に「伝わる」話し方―ぼくはこんなことを考えながら話してきた』
後藤健生 『ワールドカップ』(中央公論社)
と学会『トンデモ本1999 このベストセラーがトンデモない!!』
今日は水曜日。NHKでは「その時歴史が動いた」をやっていました。
「神々のうた 大地にふたたび~アイヌ少女・知里幸恵の闘い」というタイトルでした。明治時代、日本が近代化を推し進める中で失われていくアイヌの文化を守ろうとした少女を取り上げたものでした。

アイヌへの差別・弾圧・迫害は、自由の森学園の授業でも触れます。でも、そこまでつっこんでやることは出来ません。沖縄の人たちへの差別とともに何回かで取り上げられるだけです。自分でもう少し調べてみたいなぁ・・・

手塚治虫は、『シュマリ』のなかで日本政府によるエゾへの侵略・植民地化を主題として取り扱っています。シュマリという主人公は、なんだか走り回ってばかりでいまいち何をやっているのか分からないのですが、でも周囲では日本人によるアイヌへの迫害がどんどん進んでいきます。手塚治虫はものすごく克明に、徹底的に、批判的に、鋭くそれを描きます。こういう物語を描ききるというだけでも、手塚治虫という人は凄いなぁと思います。

安彦良和がマンガ・『王道の狗』のなかでも触れています。物語は北海道から始まります。主人公達は牢屋から脱獄した後、一時的にアイヌのふりをして生きていくこととなります。まぁ最終的には日本規模のはなしになり、主人公は韓国や中国へといってしまうのですが。

アイヌのこと、もう少し知らないといけないかも知れないなぁ。
沖縄のことは修学旅行のときに少し学んだけど、アイヌの人たちのことはほとんど知りません。
世の中知らないことばかりだ・・
愛読書、といわれても多すぎてとてもあげられない気がします。
まぁ自分を読書の世界にのめりこませてくれた『ホビットの冒険』がまず一番の愛読書にあげられるかも知れません。


でも他にも森絵都、上橋菜穂子などの作家たちも好きだし。今までこのブログに取り上げた中であげると、『銀河英雄伝説』とかSFっぽいのも好きだし、『理由』とかの理知的(というのかな、ちょっと違う気がする・・)な積み上げていくようなミステリも好きだし。『ねじの回転』みたいな歴史ものっぽいのも好きだし。

あとは『鴨川ホルモー』『精霊の守り人』『邪馬台国はどこですか?』『容疑者Xの献身』とかが好きかなぁ、とくにあげるならば。『蟹工船』も面白いと思います。『反貧困―「すべり台社会」からの脱出』とかそういう社会を考えるのも興味深い。あまり楽しめなくて深刻だけど。

マンガならば『アラベスク』『イティハーサ』『王道の狗』『よつばと!』『ラヴァーズ・キス』なんかが良いかなぁ。
これからこのブログでも順番に取り上げていく予定です。
自由の森学園で読書会ができたら良いなぁと思いました。
現在高3の人たちが以前ドストエフスキーの本で読書会をしていたけど、もう少し簡単そう、というかとっつきやすそうなので読書会がやりたいなぁ・・・
図書館でもつかって。

だけど、細分化がすすんでいる今、誰もが読んでいる本というのはなかなか見つからないかもなぁ。
みんなにある1冊の本を読んでもらって、その感想を言い合うという感じになるのかなぁ。
「読書」がテーマの記事、99こ目になりました。2ヵ月らいでよくもここまで書いたものだ、と思います。
まぁたくさん書いたとはいってもほとんどは以前のものの使いまわしか、もしくは単なる少しの読書感想だから楽です。

まぁこれからも少しずつ書いていきたいなぁ。
だけどその前に表現祭があるか・・

テーマ「読書」の記事一覧
★★★

著者:  梨木香歩
出版社: 新潮社

  うめく「ぬかどこ」というのがさらりと登場して物語は始まります。これはいったいなんなんだ、とよく分からず、物語を読みすすめていきました。うめく「ぬかどこ」から卵とか、幽霊みたいなのがうまれてしまう・・・? う~んなんだかよく分からないと思っていたら、だんだん命とは何なのだろうか? という部分につながっていくみたいでした。そして、酵母研究者である風野さんともに、「ぬかどこ」の故郷の島へと渡っていきます・・・

  不思議な誰とも知れない「僕」とシマの物語がはさまります。それはそれだけでまた1つの物語をつくっていて、でも本編ともテーマとしてはつながっているような気がします。どうなっていくんだろう・・・ まったく想像できない。どこへいくのだろうか・・・?

  生物は、いろんな膜というか境界線を超えていこうとして、それでも孤独であり続ける。自分の遺伝子を残したい、という男の欲求というのは、最初の細胞の圧倒的な孤独が根っこにあるのかも知れない。自分達とは違うカタチのただ「1つ」の生き物たちだっているだろう。だがわたしたち生物の個は孤独を抱え続けるのかも知れない・・・

  う~んまったく説明できないです。ぜひ1度読んでみることをおすすめします。あまりにも難しくて、あまりにもきれいです。ぬかどこからここまで物語が広がるのか、と驚きます。


自森人読書 沼地のある森を抜けて
舞城王太郎『熊の場所』は短編集。『熊の場所』『バット男』『ピコーン!』の3つの短編が含まれていました。舞城王太郎の本読もうと思っていたのになかなか見つかりませんでした。それでやっと見つけた文庫が、その短編集でした。読んでまず、凄いなぁと思いました。改行のないどーっと文章が溢れる感じ(『終戦のローレライ』とかと同じ感じ)と、このどこいくか分からないほどの流れから、「文圧」と表現されるのか・・・

最近読んだ本
舞城王太郎『熊の場所』

今読んでいる本
福井重雅『古代中国の反乱』
池上彰『相手に「伝わる」話し方―ぼくはこんなことを考えながら話してきた』
昨日、新潟に行ってきました。新潟・越後湯沢で、全国フボコンがあったからです。まぁいろいろと報告していました。楽しかったです。あと一週間で、表現祭。もう準備が大詰めという感じです。そういえば、この前いろんな人と喋っていたのですが、『2008年度表現祭のブログ』っていうのはあれ、生徒が書いていないよね、と言ってました。う~んどう考えても教員目線じゃないかなぁ・・ どう考えても。

知らないけど。
2008年度表現祭のブログ

まぁ表現祭をしっかり準備したいです。う~ん間に合わないなぁ。
急がないと。

まぁ詳しくは、自森人 自由の森学園 行事に書いています。できたら読んでみてほしいです。
★★

著者:  あさのあつこ
出版社: 講談社

  2013年、紫苑は理想都市の1つ『NO.6』に住んでいました。9月7日、12回目の誕生日を迎えた日。彼の運命を変えるできごとが起こます。その日、ふとしたことから、矯正施設から抜け出してきた謎の少年「ネズミ」と出会い、彼を介抱してあげたのです。けれども、それが治安局にばれてしまい、『NO.6』の中央に近い『クロノス』から『ロストタウン』へと追いやられてしまいます。

  その後、紫苑は「理想都市」とは名ばかりの『NO.6』の現状を思い知らされていくこととなります。知れば知るほど、メッキが剥がれて残酷で救いがたい都市の行為が分かってきます。『NO.6』拡張のときの虐殺。何がなされているかはっきりしない「矯正施設」。そして紫苑たち、『NO.6』の内側の人達は、自分達の問題でありながら、それを知りません。無知は罪だ、とすら言えます。

  紫苑は魔物のような『NO.6』の正体を知ってどうするのだろうか・・・

  近未来小説だそうです。僕はとりあえず、あさのあつこの文章が好きではありません。物語は展開しないし、くどいし。まぁ一言で言うなら、気に食わないわけです(けどそれじゃ身も蓋もないのでいろいろ書いてみている訳です・・・)。そのせいなのか、この本自体がどこかの小説を換骨奪胎してきて短縮したありきたりのストーリーに思えてきます。なんか絶対前に同じようなはなしを読んだような気が・・・

  あさのあつこファンの人に喧嘩売ってるみたいです・・・ すみません。読めないことはないんだけど、続きを読む気にならないなぁ、『バッテリー』と一緒で。


自森人読書 No.6
★★★

著者:  萩尾望都
出版社: 小学館


  主人公はナイーブな青年・レヴィ。不眠症ぎみのバレーダンサーです。彼はひとりで静かに眠りたいと思って引っ越してきたのに、隣人のモリスとその恋人ミリーは世話好き。しかも、ミリーの、レヴィへの親切心はいつのまにやら恋心へと変わっていました。ただでさえ、人間関係に苦しんでいる年頃の男の子のレヴィが、三角関係におちいってしまったのです・・・

  レヴィはうんざりしてしまいます。「親切」なんかされたっていやだ、結局無償の親切なんてありえない、世話されたって決して見返りを求められない、感謝知らずの男になりたい、と彼は思います。その気持ち、ちょっと分かるなぁ、と思います。わがままだけど。

  バレーの場面というのはそれほど多くはでてきません。でも、ミリーがレヴィに恋したのは多分、レヴィの演じる美しいバレーを見てしまった瞬間です。だからけっこう重要な場面じゃないかなぁ、と思います(それにしてもバレエマンガってものすごくたくさんあるなぁ。全部一覧にしてみたら面白いかも)。

  レヴィは、うんざりして、ためいきつくような苦悩を味わっているみたいです。でもまぁ全体的にコミカルです。そしてなにより萩尾望都の絵です。すらすら読めてしまいました。


自森人読書 感謝知らずの男
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