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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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最近読んだ本
森絵都『ラン』
斎藤英喜『読み替えられた日本神話』



この、2・3日読書のペースと、読書への意欲が薄れています。なんでだろう。眠いからかなぁ・・・

それだけど、森絵都『ラン』は面白いので、1日で読めてしまいました。最初は、なんだかなぁという感じなんだけど、だんだん最後に向けて面白くなっていってもうやめられなかったです。森絵都『カラフル』にも天国というのがちらっとでてきたけど、ほとんど触れられずに終わりました。今回は、主人公が天国らしきところへ自転車をこいで行ってしまう、というのには驚きました。

森絵都の作品は好きなものばかりです。ただ、『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞をとったけど、それ以前の作品(『DIVE!』や、『つきのふね』)の方が、僕は好きでした(『風に舞いあがるビニールシート』も、面白いけど・・・)。なので最近、まったく読んでいなかったけど、やっぱり森絵都は面白いなぁ、と思いました。

斎藤英喜『読み替えられた日本神話』は、とても興味深かったです。近代になって、大日本帝国の精神的な支えとされてゆがんでしまった日本の神話。その歴史をたどってみると、実は中世には仏教と融合して、不可思議なものと化していたり、それ以前平安時代にもよく読まれていた、というのは新鮮でした。神話にも、歴史があって、変容があるんだなぁ・・・ 最後らへんに宮崎駿の映画のはなしにまでおよんでいて面白かったです。斎藤英喜は、「もののけ姫」について「自然と科学の対立などという平板なストーリーうんぬん」と評していて、あまり良く思っていないようです。僕は、ジブリの映画の中でもけっこう好きだけどなぁ、「もののけ姫」。

現在、読み途中
ニール・カミンズ『宇宙100の大誤解』
坪内稔典『季語集』
榊原悟『日本絵画のあそび』
泉鏡花『高野聖』(どんどんあとまわしに・・・)
『やられたらやりかえせ 実録 釜ヶ崎・山谷解放闘争』
石川雅之『もやしもん』
アーサー・ビナード詩集『ゴミの日』
とり・みき『時事ネタ』
高橋克彦『北斎殺人事件』
マンガ技法研究会『マンガの描き方 第1巻 キャラクター』
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最近読んだ本
伊坂幸太郎『魔王』

伊坂幸太郎『魔王』は、深いと感じました。「ファシズム」や、「日米同盟」や「憲法改正論議」といった、そういう政治的な題材を書くというのは立派だなぁ。でもいまいちすっきりしない感もありました。『鴨とアヒルのコインロッカー』は最後にぐっときて悲しくて、ある意味爽やかだけど、『魔王』はものすごく考えさせられるよなぁ・・・ まぁ政治がらみのはなしをしたあとにすかっとする、なんてありえない気がするんだけど。

現在、読み途中
斎藤英喜『読み替えられた日本神話』
ニール・カミンズ『宇宙100の大誤解』
坪内稔典『季語集』
榊原悟『日本絵画のあそび』
泉鏡花『高野聖』(どんどんあとまわしに・・・)
『やられたらやりかえせ 実録 釜ヶ崎・山谷解放闘争』
石川雅之『もやしもん』
最近読んだ本
佐藤二雄『テレビとのつきあい方』
あずまきよひこ『よつばと! 8』
(ミステリー・アンソロジー)『殺意の時間割』


『テレビとのつきあい方』は子どもと叔父さんの手紙のやり取りの中で、テレビというものを考えていくものです。テレビは、日本の家庭に深く侵食しています。子どもから老人まで、多くの人が毎日1時間かそれ以上の時間、テレビとつきあっています(パソコンが登場して、少し図式が変わったかもしれないけど)。そして番組の命は、視聴率。正しい報道も、娯楽番組に押されてしまいます。しかも、権力によっていいように利用されてきた、という歴史があります。湾岸戦争のとき、「油まみれの海鳥」、「イラク兵が病院に侵入して赤子を放った」などといった情報が流されました。でもそれは全てウソ。アメリカ軍が流したものだったと分かっています。『戦後史にみるテレビ放送中止事件』ともつながってくるなぁ・・・ どういうふうにテレビとつきあえば間違えないのか。考えてこんでしまいます・・・

マンガ、『よつばと!』はいつ読んでも楽しいです・・・ 自由の森学園の図書館にもいれてほしいなぁ。もしかしてあるのかなぁ。借りられているのかも知れない。自森人の読書日記 よつばと!に感想というか、感想じゃないみたいのが載っています・・

『殺意の時間割』は、いろんなミステリ作家の短編を集めたもの。時間をめぐるミステリを集めたようです。『命の恩人』(赤川次郎)、『Bは爆弾のB』(鯨統一郎)、『水仙の季節』(近藤史恵)、『アリバイ・ジ・アンビバレンス』(西沢保彦)、『天狗と宿題、幼なじみ』(はやみねかおる)の5つの短編が含まれています。どれも面白いけど、鯨統一郎のやつはちょっと・・・という感じかなぁ。


今読んでいる本
ニール・カミンズ『宇宙100の大誤解』
坪内稔典『季語集』
榊原悟『日本絵画のあそび』
泉鏡花『高野聖』(どんどんあとまわしに・・・)
『やられたらやりかえせ 実録 釜ヶ崎・山谷解放闘争』
伊坂幸太郎『魔王』
石川雅之『もやしもん』
最近読んだ本
三好徹『三国志傑物伝』

『三国志傑物伝』は、三国志に登場するいろんな人の紹介です。

崔えん―直言の士がはまった陥穽/とう芝―三国鼎立を生んだ外交の才/陸遜―軍事の天才も政治センスは欠如/劉曄―才能があり過ぎた男の「不足」/劉巴―無欲の士が拘った主君の資質/太史慈―主君運がなかった弓の名手/張遼―関羽が心を許した勇猛なる人格者/馬超―曹操が恐れた「意地」の武将/魯粛―国を動かした高所からの軍略思考/陶謙―劉備に国を譲った無欲の恩人などなど24人の人物を取り上げています。

笑ってしまったのは、「当時の時代状況に照らし合わせてみると・・・」というニュアンスの言葉をはなったあと、理屈っぽいことを散々書くところ。三国志は架空の物語なのです。それを歴史と混同してはいけない。それにしても、大人はよく「最近の子どもはゲームの世界と本物の世界の見分けがついていない、危険だ」というけど、大人だって、司馬遼太郎の本の世界と現実の歴史の区別がついていないじゃないか、といいたいです。

しかも、「新しい歴史教科書をつくる会」とやらは、「歴史は科学ではない、歴史は物語だ」と豪語しています。そういうふざけたことを言う大人への対処が、まず必要ではないかなぁ。子どものしつけがどうたら、とか言う前に。

『三国志傑物伝』のあとがきに、三好徹が中国史の中で面白いのは、「史記」「三国志」「清国滅亡(辛亥革命)」の3つだ、とか言っているけど、それはあなたが無知だから、と言いたいです。田中芳樹がずっと言い続けていることだけど、日本人は、中国史のことをまったくしらないんだよなぁ・・・ 唐・宋の時代だったものすごく面白いのに。

今読んでいる本
佐藤二雄『テレビとのつきあい方』
『よつばと! 8』(いつ読んでも楽しい・・・)
(ミステリー・アンソロジー)『殺意の時間割』
ニール・カミンズ『宇宙100の大誤解』
坪内稔典『季語集』
榊原悟『日本絵画のあそび』
泉鏡花『高野聖』(どんどんあとまわしに・・・)
『やられたらやりかえせ 実録 釜ヶ崎・山谷解放闘争』
伊坂幸太郎『魔王』
最近読んだ本
松田浩『戦後史にみるテレビ放送中止事件』
よしながふみ『西洋骨董洋菓子店』


右翼、経団連、自民党の圧力によって潰された番組の数々、労組の反対運動によって放送中止に追い込まれた番組の数々。いろんなものがあるというのが、『戦後史にみるテレビ放送中止事件』を読むと分かります。それにしても隠れた自衛隊のアピール番組の多いのに驚きました。自衛隊って怖いなぁ、なんというか・・・

あと、右翼、経団連、自民党が組んで、企画つぶしにかかるというのは怖いなぁ、と思いました。本当にたくさんの企画がなくなってきたんだ・・ 最近では、そういう圧力が表沙汰になることはあまりないけど、それはつまり、報道する側が圧力を恐れて「自主規制」ということで「穏健」な企画しか出せなくなったからではないか・・・? 戦場でも、無残な死体というのは決して写りません。どう考えてもおかしいことのはずなんだけど。

『西洋骨董洋菓子店』面白い! 『大奥』も面白いけど、それに負けず劣らず面白いです。ケーキ屋さんか。楽しそうだなぁ、という気がちょっとしますが、あのお店は少し怖そうだなぁ・・・ 続きが早く読みたいです。

今読んでいる本
佐藤二雄『テレビとのつきあい方』
(ミステリー・アンソロジー)『殺意の時間割』
ニール・カミンズ『宇宙100の大誤解』
あずまきよひこ『よつばと! 8』
榊原悟『日本絵画のあそび』
三好徹『三国志傑物伝』
坪内稔典『季語集』
泉鏡花『高野聖』(どんどんあとまわしに・・・)
『やられたらやりかえせ 実録 釜ヶ崎・山谷解放闘争』
最近読んだ本
森見登美彦『美女と竹林』
東野圭吾『トキオ』
村上春樹『東京奇譚集』
永井均『<子ども>のための哲学』


『美女と竹林』、森見登美彦の美女と竹林への愛が炸裂しています・・・ 妄想が妄想を呼び、いったい全体どこまでいくのやら、楽しくなってきます。読んでいて、ふき出してしまうくらい面白いです。

沢田研二の歌はいつ登場するのだろう、というか登場しないのかなぁ、と思いつつ読んでいた『トキオ』。最後の最後でおーやっとでてきた、って感じで登場します。過去へ飛んでいった息子・トキオが、父親を助ける物語です。ありきたりだけど、東野圭吾が書くとやっぱり面白いです。当時の空気(バブルのはじける以前)みたいなものも感じられます。でもやっぱりありきたりすぎる、というのか。お決まりの展開だなぁ・・・ トキオの「明日だけが未来ではない」というセリフがかっこ良いです。

『東京奇譚集』は短編集です。けっこう面白かったです。村上春樹の文章と言うのは、とても読みやすいんだなぁ、と思いました。そしてその分かりやすい文章を用いて、どうとでもとれる言葉をばらまいてみせて、だけど放ったぱなしにはせずに、なんか意味ありげに配置するというのが得意なのかもなぁ。読む分にはすらすらいけていいけど、やっぱり思わせぶりな感じが好きになれません。

その思わせぶりなところを挙げて、「これが文学だ」と偉そうに言う人がでてくるんだもんなぁ。別にどれが文学だろうと構わないけど、文学だからって偉そうな顔をされても困る、という感じです。SFにしたって、ファンタジーにしたって、解説書にしたって、エッセイにしたって面白いものは面白くて、文学に劣らないんだから。

永井均『<子ども>のための哲学』は楽しかったです。内容はまぁ中学生でも分かるようなことです。でも、こんな文章で説明されたら「読めない」んじゃないかなぁ、中学生には。「なぜぼくは存在するのか」と、「なぜ悪いことをしてはいけないのか」という2つの問題について考えていくものです。突き詰めて考えていくと、哲学はその哲学をする自分のためにあることになります。「思想」とは異なる、と永井均は強調します。普通の人を0にすると、哲学する人はむしろマイナスなんだ、下から這い上がり、普通の人になるために哲学はある、という説明は爆笑問題と、木田元の対談のとき(爆笑問題のニッポンの教養)にもでていたなぁ・・・


今読んでいる途中の本・・・
榊原悟『日本絵画のあそび』
泉鏡花『高野聖』
『やられたらやりかえせ 実録 釜ヶ崎・山谷解放闘争』
最近読んだ本。
都築卓司『タイムマシンの話』
井上ひさし『本の運命』
山岸涼子『神かくし』
恩田陸『puzzle』




都築卓司『タイムマシンの話』はかなり難しかったです。説明されてもよく分からない部分とかがありました。読めば読むほど実現は難しそうな気がするなぁ・・・ 昔読んだ本の中で、もっとタイムマシンの面白さを伝えてくれた本があったような気がします。本の名前を覚えていないんだけど。 タイムマシンの解説関連の本を読み漁ってみようかなぁ・・・ そうしたら見つかるかも知れない。

本というものは、めぐりめぐっていろんなところへたどり着く・・・ 井上ひさし『本の運命』は井上ひさしの本との関わりを書いたものです。最初の戦争の頃のはなしというのは面白かったです。野球選手や、映画監督になりたかったというのを読んで、子どもなら誰でもそうなんだなぁと納得しました。それにしても、昔ってほんとうに本がなかったんだなぁ。今では図書館に行けば、たくさんあるんだけど。それは幸せなのか。

井上流の、本の読み方十箇条というのが面白かったです。専門書などを読むときは、「目次を睨むべし」なのだそうです。そうか、それで最初に把握しておくのか・・・ これからやってみようと思いました。あと、しおりは1本じゃなくてたくさんあつた方がいい、というのもうなずきました。「子どもを本好きにするには」という章がありました。そこに、子どもに読書感想文を書かせるのはやめるべきだ、というのがあつたのですが、それはまさにそのとおりだ、と思いました。結局、学校の宿題という形だと、正直な思いではなくて、大人の望む常識的な文章を書かざるを得ません。いやになるに決まっているよなぁ。『本の運命』とても面白かったです。井上ひさしの本への愛が伝わってくるなぁ・・・

山岸涼子『神かくし』は、『神かくし』『神入山(神かくしPART2)』『負の暗示』『黄泉比良坂』『夜の虹』のまとめられている短編集です。やっぱり山岸涼子さんは恐怖を描くのがうまいなぁ、と思いました。『負の暗示』は金田一耕助の世界みたいな感じです。被害妄想によって、精神的に追い詰められた青年が28人もの村人を惨殺していく、という物語です。だけどそれは、犯人が特別残虐だった、とかそういうことではない。むしろ精神的に弱くて、自分の境遇を受け入れることができず、まともに叱られたことがなかったからだ、というところはとてもよくわかって、怖いなぁ・・・ 『夜の虹』は著者が今までであったいろんな自然現象のことがまとめられていて面白かったです。

『puzzle』は、恩田陸っぽくない感じが少ししました。恩田陸の小説は良いのも悪いのも全部恩田陸っぽい特徴みたいなのがある気がしていたんだけど。短いストーリーだから、そこまで技量が発揮できなかったのかもなぁ。物語としてはとても面白いです。あと最初、いろんな記事やら文面やらがポンポンと配置されているのに驚きます。表紙の絵が横向き、つまり普通に見ると右に回転しているように見えるのも面白いなぁ、と思いました。

今読んでいる本
森見登美彦『美女と竹林』
榊原悟『日本絵画のあそび』
泉鏡花『高野聖』
『やられたらやりかえせ 実録 釜ヶ崎・山谷解放闘争』
東野圭吾『トキオ』
昨日読んだ本。
田中裕二、太田光、伊勢崎賢治『爆笑問題のニッポンの教養 平和は闘いだ 平和構築学』
城生佰太郎『ことばの未来学―千年後を予測する』


『爆笑問題のニッポンの教養 平和は闘いだ 平和構築学』は、護憲派でありながらも、他とは違う異質な「護憲」派であり「紛争屋」を自称する、伊勢崎賢治と、爆笑問題の対談。NHKでやっているのを本にしたものですが、見過ごしていた点・聞き流していた点をもう1度「読む」という形でとりいれることができて良かったです。伊勢崎賢治のはなしって、面白いなぁ。9条は安全保障なんだということ、暴力の「セクシー」さに勝たないといけないということ、そういったはなしがとても面白かったです。自由の森学園の9条の会として、伊勢崎賢治になんらかの形でからめたら面白いなぁ。

城生佰太郎『ことばの未来学―千年後を予測する』は非常に難しかったです。ダーウィニズムやマルキシズムと言語学に関係があると言われても・・ しかも、未来を予想するとは言っても大したことじゃないし。『ダーリンの頭ン中』の方がよっぽど楽しいし、わかりやすい気がしました。

今読んでいる本
(まだまだ泉鏡花『高野聖』読み終わらないです・・・)
泉鏡花『高野聖』
鎌田慧『生きるための101冊』(呑気に再読中)
都築卓司『タイムマシンの話』
山岸涼子『神かくし』





ツンドク状態
井上ひさし『本の運命』
伊坂幸太郎『魔王』
平野弘道『史上最大の恐龍ウルトラサウルス』
司馬遼太郎『燃えよ剣』
東野圭吾『トキオ』
村上春樹『東京奇譚集』
永井均『<子ども>のための哲学』
恩田陸『puzzle』
最近読んだ本。
桜井哲夫『手塚治虫-時代と切り結ぶ表現者』
加地伸行『「論語」を読む』


桜井哲夫が、手塚治虫と三島由紀夫を似ている(父権的なものへの嫌悪)と評していたのですが、それは絶対に違うだろうと思いました。手塚治虫は、戦争を嫌い、戦後民主主義の先等に立ち、戦後民主主義の薄っぺらい部分すら乗り越えたころに立っていた凄い人だ、と僕は思っています。それに対して三島由紀夫は戦争の「わくわく感」に勝てず、そして日常に耐え切れず、自滅した作家といわれます。全く正反対ではないのかなぁ。

『「論語」を読む』も面白かったです。ただし、加地伸行流の解釈というのがいろんな部分ににじみ出ていて、入門書ではないような気がしました。もう少し一般的に視点にたったものと比較すると面白いかも知れない。

「為政者と庶民は分け隔てられるべき」という論語の主張があります。それに関して、加地伸行は「庶民は為政者によって導かれ、為政者に憧れるものなのだ、器の小さい庶民が重い責務を背負わされたら、結局それに耐えられられぬ、ささやかな幸せがあれば良いのだ」というようなことを主張します。「支配者の支配を脱しないと搾り取られる」と叫ぶ思想家(社会主義者のことだろう)は、庶民がささやかな幸せだけで充分だといっているのに、それを見ないでいるのは非現実的だ、というようなことを言っています。社会主義嫌いの人なのか・・・

ささやかな幸せは、いつの時代も権力者に踏みにじられるから、みんなの力でそれを守ろうと言うのが民主主義なのだけど。加地伸行は、そんなのは理想論・幻想に過ぎないと思っているようです。(表立っては言わないけど。)理想だからこそ実現を目指すべきなのではないだろうか、と思いました。青臭いことを言っているのかも知れないけど。

今読んでいる本。
『生きるための101冊』はゆったり読んでいくつもりなのでかまわないのですが、『高野聖』には苦戦しています・・・ 読みづらくて全然読み進まない・・・
泉鏡花『高野聖』
鎌田慧『生きるための101冊』(再読)
都築卓司『タイムマシンの話』
田中裕二、太田光、伊勢崎賢治『爆笑問題のニッポンの教養 平和は闘いだ 平和構築学』
最近読んだ本。
星浩『自民党と戦後』

自民党という政党のことを分析していて面白かったです。だけど、やっぱりあの短さで、戦後の自民党の歴史を全てたどっていくというのは無理だよなぁ。予備知識がないと読んでいて混乱するだろうと思いました。まずもって吉田茂や小沢一郎と、ポンといわれても、それを理解できないという部分がある気がします。それぞれの人を知るためにまず何冊も本を読まないと・・・ それにしても自民党という政党はよくわからないなぁ・・・ 政党の中に一種の政党としての派閥がある、ということなのかなぁ。どうしてみんな、よく分からない自民党を応援するのだろう。それが分かりません・・・ 自民党と民主党の違いというのもいまいちはっきりしないよなぁ・・・


なんと読み終わった後すぐに、福田首相の突然の辞任というのが起きて驚きました。なんてこった・・ この感じだと、自民党がさらに「タカ派」と呼ばれる勢力に引き寄せられていく気がします。嫌な感じだ・・・

今読んでいるのは・・
桜井哲夫『手塚治虫-時代と切り結ぶ表現者』
手塚治虫『鉄腕アトム 7』
泉鏡花『高野聖』
鎌田慧『生きるための101冊』(再読)
加地伸行『「論語」を読む』
最近読んだ本。
大塚英志『初心者のための「文学」』

戦後小説を太平洋戦争とからめつつ、読み解いていくのが面白かったです。そういうふうな読み方もあるのか・・・

本の中で紹介されているのは、三島由紀夫『仮面の告白』、太宰治『女生徒』、井伏鱒二『黒い雨』、島尾敏雄『出発は遂に訪れず』、大岡昇平『野火』、李恢成『伽揶子のために』、安部公房『箱男』、中野重治『村の家』、中上健次『十九歳の地図』、大江健三郎『芽むしり仔撃ち』、村上春樹『海辺のカフカ』です。

僕は、三島由紀夫、太宰治、村上春樹は好きではありません。著者の大塚英志も、戦争を懐古し、日常を生きられない三島由紀夫、太宰治を否定的にとりあげています。その一覧の中で、僕が読んだことがあって面白かったというか好きだったのって、井伏鱒二、大江健三郎くらいだなぁ。そういえば、村上春樹に続くといわれるような、伊坂幸太郎あたりは好きなんだけど、どうしてか、村上春樹は面白く読めないんだよなぁ、自分でも不思議です。

今読んでいるのは・・・
星浩『自民党と戦後』
最近読んだ本。

二宮清純『スポーツ名勝負物語』
二宮清純『最強のプロ野球論』


二宮清純のスポーツについての本は面白いです。とくに野球が面白いかなぁ、と思いました。

もう今日で8月もおしまい。自由の森学園が始まるので、あんまりたくさん本が読めなくなるかなぁ・・・ 9月の後半あたりからは自己評価表期間になると思います。これまで4月からの学びのまとめです。
昨日まで、北海道へいってきました。
その間に読んだ本。

伊坂幸太郎『鴨とアヒルのコインロッカー』
伊坂幸太郎『チルドレン』
東野圭吾『変身』
東野圭吾『宿命』



最近読んだ本。
読書メモ。


有澤玲『面白いほどよくわかる世界の秘密結社』
佐々木ケン『マンガおはなし数学史』


『面白いほどよくわかる世界の秘密結社』が面白かったです。最後でちょこっとしか登場しなかったけど、中国の秘密結社というのは凄いんだよなぁ・・・ 王朝をぶっ潰すほどものすごい民衆の力を秘めているのが、中国の秘密結社なのです。だから、孫文や蒋介石らも関わっています。
最近読んだ本。


早乙女愛『海に沈んだ対馬丸―子どもたちの沖縄戦』
内田康夫『後鳥羽伝説殺人事件』
ナイジェル・C・ベンソン『マンガ心理学入門』


『海に沈んだ対馬丸―子どもたちの沖縄戦』は、沖縄から本土への疎開中に、海に沈んだ対馬丸についてのノンフィクションです。中学3年の沖縄修学旅行で、沖縄戦については学んでいたけど、それ以前に起きた対馬丸のことは名前しか知らなかったので、とても興味深かったです。対馬丸のことをもっと調べてみたい、と思いました。

『海に沈んだ対馬丸―子どもたちの沖縄戦』は秀逸な作品でした。いろんな人の体験談が平行して進むことによって、重みが増していると感じました。『海に沈んだ対馬丸』に登場する方が、「結局人は自分の体験談しか語れない」と言っていますが、何人もの体験談があることが「対馬丸」全体の様子を想像させてくれます。

『後鳥羽伝説殺人事件』は推理小説なので、ネタバレになるからあまり多くは語れないんだけど、途中で犯人がおぼろげに分かって、面白かったです。筋も綿密につくられていて、良かったです。

『マンガ心理学入門』はおめん被った変な人が登場するのがおかしかったです。
体育祭やら学園祭やら、なにやら読書とは関係のないことばかり書いているなぁ・・・

最近読んだ本が下です。

読書メモ
西村京太郎『神話の里殺人事件』
荒川弘『鋼の錬金術師 20』
大島弓子『グーグーだって猫である3,4』
浅田弘幸『テガミバチ4』


西村京太郎は、句読点が多すぎるので疲れました。
その上、証拠とかが都合よくくるくるうそだったりするから堪らない。
しかも、重複が多くて、5度くらい同じ文章を読まされ・・・
疲れる・・・

今読み途中なのが、下です。

有澤玲『面白いほどよくわかる世界の秘密結社』
内田康夫『後鳥羽伝説殺人事件』
佐々木ケン『マンガおはなし数学史』


まぁそんな感じです。
読んだ本のメモ。
東野圭吾『虹を操る少年』
はやみねかおる『怪盗クイーン、仮面舞踏会にて―ピラミッドキャップの謎 前編―』


まぁ感想はまた今度書こうと思います。

『虹を操る少年』は主人公に共感できなかったなぁ・・・
なんというか天才が世界を変える、というのが。
物語は、面白いは面白いんだけど。
ウェブサイトhttp://jimoren.my.coocan.jp/
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