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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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『東西東西』『ネーミングを汲み取る』『落ち葉拾い』『クレオパトラのサラダ』『生まれ順』『バンブーショック』『一番食?』『夢のバットハウス』『ダーウィンと大統領』『機内食』『猫への手紙』『なに南蛮?』『ザリガニの目』『ゲッキョク株式会社』『歩き喋り器』『ミスプリの命』『テケテケ出ずる国』『大まかな好き嫌い』『夏の線引き』『豚の耳学問』『あれ鈴虫も』『ハローとアーソー』『店の「変わる顔」』『湯の効能』『捨てる神、拾う銭』『二兎物語』『優雅な無知』『落とし物はつらいよ』『空飛ぶ一票』『雷の内訳』『民主化野郎!』『村の夕暮れ』『馬に履き物、蟹に被り物』『寿司シャトル』『足もとを見る』『御用流行語?』『残雪に思う』『もういくつ刈ると』『鐘を守るためには』『横着メロ』『鼠や蚕』『豆を撒かれたサンタ』『剣を鍬に、銃を薪に』『ぼけの始まり』『アザラシ見』『言葉の万能度』『貝の音』『在留期限』『セールラット』『巨体満足?』『ジョージのおかげ』『殺虫罪』『夜の自由時間』『もったいない話』『ベンチの記憶』『ツバメの戒め』『見え隠れ』『アリのまま』『経済の音』『平均の不平』『不安運転』『ことばと子どもとこだま』『郵便の歌が危うい』『春は曙、夏はイナゴ』『奇妙な現実』『産婆になりましょう』『コーヒーの種』『ぼくらも仲間?』『一筆啓上仕り候』『左前の羽衣』『どっちもどっち世論』『刑務所産業の果実』『あれは水車の回る音?』『日米捏造国自慢』『きぬずれ、ベロずれ』『ゲルと馬』『金庫の中』『風呂のクジラ』『ツルツル論』『水まわり』『いろはいろいろ』『チラシの自由』『通じない悪態』『小切手の利点』『数取りの妙』『カレンダーの展望』『顔つなぎ』『七面どうな話』『尊い偽善』『盗聴ゲーム』『いちばんおっかねえ』『顔文字の隠れみの』『言葉の鏡』『何がワニか』『線を引く』『謝罪の過ち』『六千万頭の我が家』『水を乞う』

『日々の非常口』はアーサー・ビナードのエッセイ。上はそのタイトル全部です。

『鐘を守るためには』というのが面白いです。
かつてのデンマークの昔話。戦争がやってくると聞いた村人達は戦争に備えなきゃ、ということで大事なものを片っ端から隠していきました。そのうちに、村人たちは「鐘も大事だ」ということに気付きます。でも隠す場所が無い。すると誰かが「海の中に隠したらどう?」というと、みんなグッドアイディアだと賛成。海に鐘を落としてしまった。でもそれだと、どこに落としたか分からないのでは・・・? 「いやいや船の横っ腹に×印をつけたから大丈夫!」というはなしなんだけど。

最後の締めは。

 改憲を主張する側は「戦争放棄を堅持しつつ、武力行使を抑止的かつ最小限に」などと口約束はするだろうが、そんなものはドッボーンのあとの、船の横っ腹の×印にすぎない。


そうか、そこで結びつくのか・・・

今日読んだ本
アーサー・ビナード『日々の非常口』

今読んでいる本
『森の観づめ(「創立者 遠藤 豊に学ぶ集い」記録集)』
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『ゆうきまさみのもっとはてしない物語』は漫画みたいなの。「月刊ニュータイプ」というので、人気連載中のコラムの「ゆうきまさみのはてしない物語」をまとめたものです。面白いものもあるし、たいして面白くないのもあるし。まぁいろいろ読んでいると面白いです。時事ネタもときどきあります(湾岸戦争とか)。

ゆうきまさみは、『究極超人あ~る』『機動警察パトレイバー』などなどを描いている人です。すごく面白いんだよなぁ・・・ どれも。

今日読んだ本
ゆうきまさみ『ゆうきまさみのもっとはてしない物語』

今読んでいる本
アーサー・ビナード『日々の非常口』
『森の観づめ(「創立者 遠藤 豊に学ぶ集い」記録集)』
昨日呼んだ本
土橋正『やっぱり欲しい 文房具 ~ステイショナリー評論家がえらんだ普段使いの傑作たち~』

土橋正『やっぱり欲しい 文房具 ~ステイショナリー評論家がえらんだ普段使いの傑作たち~』は、いろんな良い文房具が紹介されている本。いいなぁ・・・ と思うものがたくさんありました。僕は鉛筆が好きで、いまだに鉛筆を使い続けているのですが、使いやすい鉛筆なんかも紹介されています。

アーサー・ビナード『日々の非常口』はもうすぐ読み終わりそうなんだけど。やっぱり憲法9条と触れることも書いてありました。とても分かりやすくてすっとするたとえが載っていたので、こんどそのことについて書きたいです。

今呼んでいる本
アーサー・ビナード『日々の非常口』
ゆうきまさみ『ゆうきまさみのもっとはてしない物語』
山岸凉子『押し入れ』は怖いです・・・ 短編『夜の馬』『メディア』『押し入れ』『雨女』『マイ・ブーム』といったものがはいっています。どれも怖いはなしばかりです。よくこんな怖いはなしを描けるなぁ。感心してしまいます。『夜の馬』はほとんど死にかけの男が臨死体験みたいな経験をして恐怖を味わうのですが。彼は、薬害エイズの加害者だったのだというはなしです・・・ そして救いのないような状況に追い詰められる・・

『メディア』は子殺しの物語。母親の保護から脱出しようとして、みごとに失敗してしまうというはなしです。怖い上に暗い。こういう狂気を、ひしひしと感じさせるところが山岸凉子の凄さか。『押し入れ』は幽霊話。これもまた怖いけどまぁう~ん。まぁ普通という感じです。『雨女』は、モテる男と彼に殺された女たちの物語。これもまた怖い。っていうか怖いはなしばかりです・・・ うわー。なんなんだ。面白いけど。

雨女には男運がないっていうのはなしがでてくるんだけど・・・ 『すべてがFになる』の西之園萌絵も雨女だって言っていたなぁ、そういえば。

今日呼んだ本
山岸凉子『押し入れ』

今呼んでいる本
アーサー・ビナード『日々の非常口』
ゆうきまさみ『ゆうきまさみのもっとはてしない物語』
土橋正『やっぱり欲しい 文房具 ~ステイショナリー評論家がえらんだ普段使いの傑作たち~』
最近呼んだ本
森博嗣『すべてがFになる』

『すべてがFになる』すごく面白かったです。森博嗣S&Mシリーズの第一巻。文章も、登場人物もかっこいいです。これが、1996年に書かれたんだ・・・ すごいなぁ、と思いました。やっぱり森博嗣の良さは、短編よりも長編のほうがよく分かるなぁ。もっと早く読んでいれば良かった・・

『すべてがFになる』っていうタイトルの意味を、当時理解できた人ってそれほどいなかったのではないかなぁ、という気がします。頭ではわかっていても実感が湧かない、というか。今では誰もがパソコンをさわって、HTMLをいじくれるけど、当時はそうではなかったみたいだし。誰もがネットに触れるようになったら、どういう未来が待っているのか、というのを犀川教授が推測しているけど、それが面白いです。あたっているような、でもあたっていないような。

今呼んでいる本
アーサー・ビナード『日々の非常口』
山岸凉子『押し入れ』
ゆうきまさみ『ゆうきまさみのもっとはてしない物語』
土橋正『やっぱり欲しい 文房具 ~ステイショナリー評論家がえらんだ普段使いの傑作たち~』
この頃眠くて眠くて本が読めない・・・ だけど面白いので『トンデモ本の世界T』は読めてしまいました。世の中ありえないようなことが書いてある本や、面白いことが書いてある本がそこらじゅうにあるんだなぁ、と思い知らされました。1番トンデモなのは、やっぱり『ブッシュ妄言録』かな。どれだけ、ブッシュという人が常識を知らないということがよく分かります。それにしても笑ってしまいます・・・ そんな本が売られていて良いのか、と疑ってしまうものもあるなぁ・・

最近読んだ本
『トンデモ本の世界T』

今読んでいる本
津島佑子『快楽の本棚』
最近読んだ本
津島佑子『快楽の本棚―言葉から自由になるための読書案内』

「ことばから自由になりたい」「でもその前に、ことばでもって一般概念をくずして本質をとりもどさなければいけないのだ」というような前書きで始まります。著者にとって大切だったいろんな物事が紹介されています。

『快楽の本棚―言葉から自由になるための読書案内』は2003年に出版された本なのですが、その中に「資本主義の欲望と、各地の文化、宗教、民族との対立が拡大し、原理主義的な思考法がよみがえるなかで」「プロレタリア文学が再評価されるようになるのかも知れない」と書かれていました。『蟹工船』ブーム(といえるほどブームではないかも知れないけど)を予見していたようです・・

面白いなぁと思いました。

今読んでいる本
ゆうきまさみ『ゆうきまさみのもっとはてしない物語』
森博嗣『すべてがFになる』
今回は漢詩特集みたいな感じです。漢詩の本ばかり読んでいました。読むというより詠むだろうか。やっぱり昔の漢詩人たちは凄いなぁ・・ 僕は、気軽に漢詩をつくっているのですが、どうあがいてもまねできない。まぁ僕みたいな日本の未成年にまねできたら、大唐帝国の漢詩人たちの面目が立たないけど。

なんていうか、自己評価表を書かなきゃいけないのにブログをやっているのはほとんど現実逃避的な行動だなぁ・・・ というか、さっき書いた記事・読書もいまいち支離滅裂です・・・

う~んどうしよう。どうしようも何もないな・・・ 書かないと。

最近読んだ本
村上哲見『漢詩の名句・名吟』
林田愼之助『漢詩をたのしむ』
この頃、眠いのと自由の森学園の自己評価表があるとで、なかなか本が読み進みません。というか、今日もブログなんて書いているのではなくて、自己評価表を書かないといけないのですが・・・ まぁいっか。 『サウスポー魂』は、一匹狼の投手・江夏豊の軌跡を追っていったもの。野球の面白さというのがよく伝わってきます。前から読みたいと思っていたのに、なかなかありませんでした。だけど自由の森学園の図書館を探していたら発見。すぐに読みました。江夏豊というある意味ではどうしようもない、とすら言える様な天才的な投手を知ることが出来ます。本当に面白いです。

『マンガ蟹工船―30分で読める…大学生のための』は、『蟹工船』のマンガ版。小林多喜二のことで社会のレポートを書くという友達から借りました。とても読みやすくて、いいなぁと思いました。やっぱり「おい地獄さ行ぐんだで!」というところから始まるんだなぁ・・・

最近読んだ本
川上健一『サウスポー魂』
小林多喜二『マンガ蟹工船―30分で読める…大学生のための』


今呼んでいる本
村上哲見『漢詩の名句・名吟』
林田愼之助『漢詩をたのしむ』
8月10日あたりから今日までに読んだ本・・・ その3


読書メモ『MAZE(めいず)』
恩田陸『MAZE(めいず)』


読書メモ『サマータイム』『でかい月だな』
佐藤多佳子『サマータイム』
水森サトリ『でかい月だな』

読書メモ『ケータイ世界の子どもたち』
藤川大祐『ケータイ世界の子どもたち』

読書メモ『つめたいよるに』『憲法「押し付け」論の幻』
江國香織『つめたいよるに』
小西豊治『憲法「押し付け」論の幻』

読書メモ『複数の「古代」』
神野志隆光『複数の「古代」』

読書メモ『周公旦』 『しゃばけ』
酒見賢一『周公旦』
畠中恵『しゃばけ』

読書メモ『キャラクター小説の作り方』『孤独のグルメ』
大塚英志『キャラクター小説の作り方』
原作・久住昌之、作画・谷口ジロー『孤独のグルメ』

読書メモ『ゼロ年代の想像力』 『宇宙100の大誤解』
宇野常寛『ゼロ年代の想像力』
ニール・カミンズ『宇宙100の大誤解』
8月10日あたりから今日までに読んだ本・・・ その2


読書メモ『蹴りたい背中』『史上最大の恐龍ウルトラサウルス』『悩める刑事』
綿矢りさ『蹴りたい背中』
平野弘道『史上最大の恐龍ウルトラサウルス』
森博嗣『悩める刑事』

読書メモ『墨攻』『ライオンハート』
酒見賢一『墨攻』
恩田陸『ライオンハート』

読書メモ『北斎殺人事件』『超・ハーモニー』『ゴミの日』
高橋克彦『北斎殺人事件』
魚住直子『超・ハーモニー』
アーサー・ビナード詩集『ゴミの日』

読書メモ『時事ネタ』『マンガの描き方 第1巻 キャラクター』『もやしもん 1』
とり・みき『時事ネタ』
マンガ技法研究会『マンガの描き方 第1巻 キャラクター』
石川雅之『もやしもん 1』

読書メモ『ラン』『読み替えられた日本神話』
森絵都『ラン』
斎藤英喜『読み替えられた日本神話』

<読書メモ『魔王』
伊坂幸太郎『魔王』

読書メモ『テレビとのつきあい方』『よつばと! 8』『殺意の時間割』佐藤二雄『テレビとのつきあい方』
あずまきよひこ『よつばと! 8』
(ミステリー・アンソロジー)『殺意の時間割』

読書メモ『三国志傑物伝』
三好徹『三国志傑物伝』

読書メモ『戦後史にみるテレビ放送中止事件』『西洋骨董洋菓子店 1』
松田浩『戦後史にみるテレビ放送中止事件』
よしながふみ『西洋骨董洋菓子店』

読書メモ『美女と竹林』『トキオ』『東京奇譚集』『<子ども>のための哲学』
森見登美彦『美女と竹林』
東野圭吾『トキオ』
村上春樹『東京奇譚集』
永井均『<子ども>のための哲学』
8月10日あたりから今日までに読んだ本・・・ その1


読書メモ『タイムマシンの話』『本の運命』『神かくし』『puzzle』
都築卓司『タイムマシンの話』
井上ひさし『本の運命』
山岸涼子『神かくし』
恩田陸『puzzle』

読書メモ『爆笑問題のニッポンの教養 平和は闘いだ 平和構築学』『ことばの未来学―千年後を予測する』
田中裕二、太田光、伊勢崎賢治『爆笑問題のニッポンの教養 平和は闘いだ 平和構築学』
城生佰太郎『ことばの未来学―千年後を予測する』

読書メモ『手塚治虫-時代と切り結ぶ表現者』『鉄腕アトム 7』『「論語」を読む』
桜井哲夫『手塚治虫-時代と切り結ぶ表現者』
加地伸行『「論語」を読む』

読書メモ『自民党と戦後』
星浩『自民党と戦後』

読書メモ『初心者のための「文学」』
大塚英志『初心者のための「文学」』

読書メモ『鴨とアヒルのコインロッカー』『チルドレン』『変身』『宿命』
伊坂幸太郎『鴨とアヒルのコインロッカー』
伊坂幸太郎『チルドレン』
東野圭吾『変身』
東野圭吾『宿命』

読書メモ『面白いほどよくわかる世界の秘密結社』『マンガおはなし数学史』
有澤玲『面白いほどよくわかる世界の秘密結社』
佐々木ケン『マンガおはなし数学史』

読書メモ『海に沈んだ対馬丸―子どもたちの沖縄戦』『後鳥羽伝説殺人事件』『マンガ心理学入門』
早乙女愛『海に沈んだ対馬丸―子どもたちの沖縄戦』
内田康夫『後鳥羽伝説殺人事件』
ナイジェル・C・ベンソン『マンガ心理学入門』

読書メモ『神話の里殺人事件』『鋼の錬金術師 20』『グーグーだって猫である3,4』『テガミバチ4』
西村京太郎『神話の里殺人事件』
荒川弘『鋼の錬金術師 20』
大島弓子『グーグーだって猫である3,4』
浅田弘幸『テガミバチ4』

読書メモ『虹を操る少年』『怪盗クイーン』
東野圭吾『虹を操る少年』
はやみねかおる『怪盗クイーン、仮面舞踏会にて―ピラミッドキャップの謎 前編―』
(『MAZE(めいず)』)アジアの西の果て。昔から、「存在しない場所」または「あり得ぬ場所」と呼ばれる、白い矩形の構造物があった。その中に入り込んだ人間は誰も帰ってこないという。 そこへ謎解きのために満が呼ばれる。彼は、神原恵弥、スコット、セリムとともに、その地に1週間とどまることになる・・・

面白かったです。だけど、やっぱり引き込まれる感じで、没入する感じではないなぁ、恩田陸の書く物語って。


最近呼んだ本
恩田陸『MAZE(めいず)』

今呼んでいる本
村上哲見『漢詩の名句・名吟』
林田愼之助『漢詩をたのしむ』
『サマータイム』は佐藤多佳子のデビュー作。すっきりしていて、それでいて4つの短編がうまい具合にからまっていて、面白かったです。『しゃべれどもしゃべれども』や、『一瞬の風になれ』よりももしかして好きかも知れない、と思いました。けど爽快だなぁ、佐藤多佳子の文章って。とても良い、と思いました。

『でかい月だな』は、「宇宙的スケールの青春小説。」という宣伝を見てから、手にとって読んで、そんなに宇宙的なのか、と首をかしげたのですが、物語としては面白かったです。こちらも、『サマータイム』と一緒で、思春期の少年・少女の物語ですが、爽快ではありません。澄んでいてきれいではあるけど、「友達に理由もなく、崖から突き落とされる」というところからいきなり始まります。ただし、なんだかよく分からないような異世界みたいな感じのはちょっと分からなかったかなぁ・・・

最近呼んだ本
佐藤多佳子『サマータイム』
水森サトリ『でかい月だな』


今呼んでいる本
恩田陸『MAZE(めいず)』
村上哲見『漢詩の名句・名吟』
『ケータイ世界の子どもたち』、興味深かったです。。安易にケータイは取り上げるべきだ、という結論にならないところが面白かったです。まぁいまさら子どもからケータイは取り上げるべきだ、と言ったって何にもならないと思うけど。ものすごく有害だ、とかそういうことが無い限りは。有害であってもケータイ手放せないかもしれないし。

いじめや、同調圧力のことは難しいよなぁ・・ 今ちょうど『不登校』について情報科の雑誌作りの中で取り扱っているのですが、とても難しい。僕は、現代の貧困問題・学校の工場化とからめて書いていこうとは思っているんだけど、そう単純でもないし。

そういえば自由の森学園も週6日制になります。基本的に良いこととは思うけど、それによってやる人と、やらない人の間はさらにひらくだろうなぁ・・・ しかも各家庭では、「いきなさい」「えー面倒」という押し問答が繰り広げられる。それに多分、いつの間にか、土曜日も登校日になっている気がします。

最近読んだ本
藤川大祐『ケータイ世界の子どもたち』

今呼んでいる本
佐藤多佳子『サマータイム』
恩田陸『MAZE(めいず)』
水森サトリ『でかい月だな』
最近読んだ本
江國香織『つめたいよるに』
小西豊治『憲法「押し付け」論の幻』


『つめたいよるに』は、江國香織のデビュー作も含まれている短編集。どれもこれもきれいなショートショートを思い浮かべます。というか、これがショートショートそのものなのかな。江國香織って読んだことが無かったんだけど(エッセイみたいのを読んだかも知れないけど、覚えていない)、こんなふうなストーリーを書く人なんだ・・・ かちかち組み立てていくのとは違って、意識がどこまでも飛んでいく、みたいな感じだなぁ・・・

解説の川本三郎が『デューク』のなかに登場する「うす青い夕暮れ」について、それこそ「マジック・アワー」のことだ、と書いていました。お、三谷幸喜の映画のタイトルじゃないか、と思いました。関係ないけど。

『憲法「押し付け」論の幻』はすごくしっかりとしていて、なぜ「日本国憲法はアメリカの押し付けではない」と言えるのか、ということをぴしっと示してくれます。日本の民間人の書いた憲法草案が、アメリカ側に衝撃をあたえてアメリカ側の憲法草案づくりに大きな影響をあたえた、ということがよく分かります(あと、明治維新以来の自由民権運動とどうからんでくるのかも読むと分かります。)。例えば、天皇の扱いについて。アメリカは、大幅に権力を削ればよい、と考えていました。だけど、日本の民間の憲法草案は、天皇を儀式的なものにしてしまおう、と書いたのです。それが今の日本国憲法につつながっているそうです。

今読んでいる本
司馬遼太郎『日本語と日本人―対談集』
今日読んだ本
神野志隆光『複数の「古代」』

神野志隆光『複数の「古代」』は、それぞれの古典(『古事記』『日本書紀』『万葉集』)がつくりあげている「古代」をそれぞれバラバラにして、見つめてみよう、というものでした。つまりどれかが正しくて、どちらかが正しいんだ、もしくはその両方ともウソで、こういう古代があるんだ、と考察することは大切です。だけど、その前に、それぞれの古典の世界とも「つくられた物語」であるというふうに考えないといけません。というはなしだったのですが、とても納得しました。面白かったです。


今読んでいる本
江國香織『つめたいよるに』
小西豊治『憲法「押し付け」論の幻』
丸谷才一『日本語のために』(再読)
司馬遼太郎『日本語と日本人―対談集』
最近読んだ本
酒見賢一『周公旦』
畠中恵『しゃばけ』


『周公旦』は、シャーマンとしての周公旦に目を向けた作品。さすがだ、こういうふうに書ききるとは、とは思ったけどそこまで面白くは無かったです。とくに前半部分において見せ場がほとんどないに等しいのはつらいなぁ・・・ 戦争となれば、やっぱり太公望の方が大活躍だしなぁ。やっぱり『墨攻』のほうが好きでした。

『しゃばけ』は、江戸の妖怪うごめく世界を楽しく(?)粋に描いた小説。面白かったです。読み進めるのが少々めんどくさくなるほど眠い中、読んでいたのですが、なんとか読み終わりました。まぁまぁなんだけど。でもこれ以上続きが読みたいとは思わなかったなぁ。なんというか飽きてきます、段々。

今読んでいる本
丸谷才一『日本語のために』(再読)
神野志隆光『複数の「古代」』
司馬遼太郎『日本語と日本人―対談集』
読書メモ
大塚英志『キャラクター小説の作り方』
原作・久住昌之、作画・谷口ジロー『孤独のグルメ』


『キャラクター小説の作り方』面白かったです。これを参考にして、何か書いたら、小説が書けるんじゃないか、という気がしてきます。小さなカードをつくって場面ごとにカードをつくっていくんだ、というはなしはとっても分かり易かったです。あと小説作りをゲームにたとえると、「ゲームの設定自体をつくる人(世界観)」「マスター(地の分)」「プレイヤー(キャラクター)」の3つの役割がある、というのもけっこう分かり易くて、面白かったです。

『孤独のグルメ』は、主人公のいつでも悲しそうな表情が印象的でした。食べてる時だけ幸せそうだけど、1人でいることがかえってその人の孤独を浮き彫りにしている気がする・・・ あまりにもわざとらしいけど、うまくきいている気がしました。しんやから借りた本。とても面白かったです。

今読んでいる本
畠中恵『しゃばけ』
酒見賢一『周公旦』
今日読んだ本
乙一『きみにしか聞こえない』

『きみにしか聞こえない』は、短編集。「Callinng You」「傷-KIZ/KIDS-」「華歌」の3つが入っています。乙一は、やっぱり「切なさ」みたいなものをうまく描いていて面白いです。ちょっとパターン化している気もするけど。そこも含めて安心して読める、というか。こんな感じで続くだろうなぁ、と思っていると最後まで裏切られることがないのです。まぁだからこそそれ以上に達しないんだけど。

今読んでいる本
丸谷才一『日本語のために』(再読)
大塚英志『キャラクター小説の作り方』
原作・久住昌之、作画・谷口ジロー『孤独のグルメ』
最近読んだ本
宇野常寛『ゼロ年代の想像力』
ニール・カミンズ『宇宙100の大誤解』


宇野常寛『ゼロ年代の想像力』 、とても興味深かったけど、どうも鼻につく気がしました。批評家といわれるような人たちは誰しもがそうなのかも知れないけど、人を説き伏せようとするから逆に反論したくなるんだよなぁ・・・ 日本のサブ・カルチャーについて語っている本なのですが、平成仮面ライダーシリーズのことに一章を割いているのに宮崎駿・スタジオジブリがほとんど登場しないのです。自分にとって都合の良いものだけを取り寄せているような感じを受けました。まぁ、それなりに面白くて納得する部分もたくさんあって興味深かったけど。あと、言葉がとにかく曖昧で(「大きな物語」「夜神月的な決断主義」とか)、これじゃ読む人によって、全然違うものを受け取るんじゃないか、というのが心配です。

もうひとつ、気になったのは「ニート論壇」も「(新しい歴史教科書を)つくる会」も同じ、と書かれているところ。確かに誰もが「小さな物語」を「正しいとは確定できない」と分かりつつ「選び取っている」という現実を鋭く切り取った言葉ではあるけれど、生きるために闘う若者たちに対して、そんなぐちゃぐちょ屁理屈述べても意味がないよ、と思います。
結局のところ、上から偉そうに「日本」を評論しているだけじゃないか、と思ってしまいます。考察と批判は大切だけど、考察と批判で終わったら、机上の空論だし。

ニール・カミンズ『宇宙100の大誤解』は科学の本。いろんな疑問に答えてくれます。まぁだいたい分かりきったことが書いてありました。というか、「偏見に縛られない見方をしよう」というのは、分かっていてもできないんだけどなぁ。でも、いろいろミニ知識があって面白かったです。ブラックホールは、光をも飲み込むのか?とか。

今読んでいる本
丸谷才一『日本語のために』(再読)
大塚英志『キャラクター小説の作り方』
原作・久住昌之、作画・谷口ジロー『孤独のグルメ』
最近読んだ本
綿矢りさ『蹴りたい背中』
平野弘道『史上最大の恐龍ウルトラサウルス』
森博嗣『悩める刑事』


平野弘道『史上最大の恐龍ウルトラサウルス』がやっと読み終わりました。他の本に気をとられていて全然読み進まなかったのですが。いろんな恐竜のことが載っていて、面白かったです。日々、研究が進んでいるんだなぁ、と実感しました。だけど確定している「事実」は少ないんだなぁ。まだ研究中、という部分が多いようです。

綿矢りさの『夢を与える』はそこまで面白くなかったのですが、『蹴りたい背中』は面白かったです。芥川賞をとった作品です。高校生の心をうまく描いている、というか。僕の周りに綿矢りさを読んでいる、という人がいるということを聞いたことは無いのだけど、おすすめしたら、みんなよく分かる、と言うんじゃないかなぁ。

森博嗣『悩める刑事』は短編集。森博嗣の本はあんまり呼んだ事がありません。現代日本のミステリ小説の紹介本には必ずといっていいほど紹介されている人なのですが。まぁまぁ面白かったです。でも、東野圭吾のほうが好きかなぁ・・ 比べられないけど。

今読んでいる本
丸谷才一『日本語のために』(再読)
ニール・カミンズ『宇宙100の大誤解』
大塚英志『キャラクター小説の作り方』
宇野常寛『ゼロ年代の想像力』
最近読んだ本
酒見賢一『墨攻』
恩田陸『ライオンハート』


『墨攻』は読まねば、と思っていたのに、手に入らずいまだ読んでいなかったもの。酒見賢一の『後宮小説』も読まねば、と思っているのになかなか目の前に現われません。予約するのは面倒だし・・・ 予約するほどのものなのかもいまいち分からなかったのです。『墨攻』は、やっぱり面白かったです。墨子自身は、最初の序章みたいな部分にしか登場しないのですが、かっこいいです。

僕は、中国の春秋戦国時代の思想家の中でも、とくに老子と墨子が気になっています。孔子がひろめた儒教(そういえば、今ちょうど『論語』を日本語の授業で読んでいます)は、かなり有名です。孔子や儒教についての本はたくさん本がでています。だけど、老子についての研究というのはあんまりないし、それ以上に墨子についての研究というのはない気がします。小説も少ないし。

墨子という人はとても面白い人です。戦乱の時代に、兼愛と非攻を訴えたというだけでも凄いことです。無差別の愛と、非戦論といったら、中国清の時代の研究者たちが書いているように、どこかイエス・キリストともつながってきます。しかも墨子のすごいところは、権力者に服従したりせずに闘ったところです。しかも潰されずに、当時儒教の勢力と並ぶほどの勢力を誇った、といわれます。ものすごく興味があるんだけなぁ・・・

すれ違いのラヴストーリー、『ライオンハート』 。なんていうか、とても文章が綺麗で、風景がきらきらしています。でも、どこか恩田陸の文章は「読まされている」感があります。なんていうんだろう。うまく説明できないんだけど。普通の本は、すっと物語の中に入っていくか、もしくは自分の方にひきつけるか、どちらなんだけど。恩田陸の本は、読みたくなくても、ぐいっと引っ張られるんだよなぁ・・・ 凄い筆力だよなぁ。僕は、とくに、『夜のピクニック』が素晴らしいと思っています。よく飽きさせずに最後まで持っていくよなぁ・・・


今読んでいる本
丸谷才一『日本語のために』(再読)
ニール・カミンズ『宇宙100の大誤解』
平野弘道『史上最大の恐龍ウルトラサウルス』



ほん・・・

ツンドク状態・読みかけ・・
泉鏡花『高野聖』
坪内稔典『季語集』
榊原悟『日本絵画のあそび』
『やられたらやりかえせ 実録 釜ヶ崎・山谷解放闘争』
司馬遼太郎『燃えよ剣』(ずっと置きっぱなし)
大塚英志『キャラクター小説の作り方』
林田愼之助『漢詩を楽しむ』
神野志隆光『複数の「古代」』
松井るり子『七歳までは夢の中―親だからできる幼児期のシュタイナー』
恩田陸『MAZE』
恩田陸『図書室の海』
M.ジョン・ハリスン『ライト』
乙一『きみにしか聞こえない』
森博嗣『悩める刑事』
綿矢りさ『蹴りたい背中』
水森サトリ『でかい月だな』
最近読んだ本
高橋克彦『北斎殺人事件』
魚住直子『超・ハーモニー』
アーサー・ビナード詩集『ゴミの日』


現代に起きた殺人事件と、江戸時代の葛飾北斎をめぐる謎をからめたミステリ、『北斎殺人事件』。とても面白かったです。著者・高橋克彦の書いたものは、『天を衝く』らいしか読んだ事はなかったのですが、それ以外のものも読んでみようと思いました。

『超・ハーモニー』は、「ハーモニーを超える」という意味なのかなぁ。魚住直子の作品のひとつです。この前、『ピンクの神様』を読んで、もう少し読んでみようかなぁ、と思いました。でもやっぱり暗い。短いからすぐ終わるからいいけど、読むのにあんまり気がすすまないなぁ。

アーサー・ビナードは、とても面白い人だなぁ、と僕は思います。ずっと前、秩父で講演があるというので聞きに行きました。(アーサー・ビナード講演
そのときも面白かったです。


今読んでいる本
ニール・カミンズ『宇宙100の大誤解』
坪内稔典『季語集』
榊原悟『日本絵画のあそび』
泉鏡花『高野聖』(どんどんあとまわしに・・・)
『やられたらやりかえせ 実録 釜ヶ崎・山谷解放闘争』
酒見賢一『墨攻』
恩田陸『ライオンハート』
最近読んだ本
とり・みき『時事ネタ』
マンガ技法研究会『マンガの描き方 第1巻 キャラクター』
石川雅之『もやしもん 1』


『時事ネタ』は、時事ネタについて書くというよりは、時事ネタから発展させたギャグが満載という感じ。漫画じゃないけど、爆笑問題が同じようなことをやっていた気がします。それにしてもいろんなことがあったんだなぁ・・ 1996年から2006年にかけて。それにしても読んでいて、気になるのはとにかく「金正日」らしきものがごろごろしているところ。表紙まで「金正日」らしき人です・・・

『マンガの描き方 第1巻 キャラクター』というのは、タイトル通り、漫画の描き方についてのものです。漫画ってそういうふうに描くんだ・・・ たくさんの漫画家が自分のことをパロディにして漫画に描いたりしているのを読むと、やっぱり漫画家って職業は大変なんだろうなぁ、と思います。自分を追い詰めて追い詰めて追い詰めて・・・、という感じだなぁ。

石川雅之『もやしもん』は、面白いです。前から評判は聞いていたのですが、手にとっていませんでした。ウィルスが見える青年が主人公・・・ どんな物語なんだ、と思ったら。こんなはなしなんだ。これからどんなふうになっていくのが楽しみです・・・ ゆうきまさみのギャグ漫画も『究極超人あ~る』も、だんだんだんだんと面白くなっていくし・・


今読んでいる本
ニール・カミンズ『宇宙100の大誤解』
坪内稔典『季語集』
榊原悟『日本絵画のあそび』
泉鏡花『高野聖』(どんどんあとまわしに・・・)
『やられたらやりかえせ 実録 釜ヶ崎・山谷解放闘争』
アーサー・ビナード詩集『ゴミの日』
高橋克彦『北斎殺人事件』
魚住直子『超・ハーモニー』
酒見賢一『墨攻』
恩田陸『ライオンハート』
ウェブサイトhttp://jimoren.my.coocan.jp/
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