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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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『大奥 4』

今日は、『大奥 4』を読みました。
「MELODY」に連載されているので毎回読んでいるのですが、まとめて読んでみるのも、それはそれで面白いです。

男女逆転の世界のままで、幕末までたどり着くのかなぁ・・・
それとも、どこかでまた男女比がもとに戻って、史実の流れに合流していくのか。
どうなるのか、先が楽しみです。


今日読んだ本
『大奥 4』

今読んでいる本
山極寿一『ゴリラとヒトの間』
米澤穂信『さよなら妖精』
万城目学『鹿男あをにおし』(再読)
夏目漱石『三四郎』
夏目漱石『私の個人主義』
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今、夏目漱石の作品を読んでいます。
できたら夏目漱石の全作品を読破できたら良いなぁ、と考えています。

まずは、有名な『坊っちゃん』から。
前、一度だけ読んだことがありました。
しかし断片しか覚えていなかったので、新鮮な気持ちで再び読めました。
(坊っちゃんは子どもの頃二階から飛び降りて腰ぬかした、とか、教師になったのち、生徒に「天麩羅先生」と黒板に書かれた上に「しかし四杯は過ぎるぞなもし」とからかわれ、怒った、とかなぜかそういうところだけ覚えている・・・)

江戸っ子気質の、無鉄砲で、義に厚い「坊っちゃん」が主人公。
坊っちゃんは、とにかくいたずらを尽くし、代わりにびしっと叱られて育ちます。父とも、兄とも仲が良くなくて、女中である清にだけ可愛がられました。
父の死後、清と別れ、教師となって田舎へいきます。
そこでは生徒の悪戯やら、教師内部の策謀やらにぶち当たります。それでも坊ちゃんはひるまず、しっかり怒り、愚直に自分の正義を貫き通します・・・・・

読み直してみて、万城目学の『鹿男あをによし』の面白さが改めて分かりました。『鹿男あをによし』は、『坊ちゃん』のオマージュの部分が結構あります。「マドンナ」の登場とか。
前からそれには気付いていたのに、迂闊にも見落としていた部分が多々ありました。『坊っちゃん』の作中人物・山嵐の本名って「堀田」だったんだ・・・ そして、『鹿男あをによし』のヒロインは「堀田イト」。

う~ん、読み直して良かった。
別の物語の面白さにまでちょっとだけ気付けました。

『夢十夜』も有名な作品。
「こんな夢を見た。」から始まる10の夢の物語。読んでいると、美しい情景が思い浮かびます。
難しいなぁ・・・ 何度読んでも面白いです。でも、分かるような分からないような。結局分からないです。意味が分からないと、いろいろと考えてしまいます。ミステリ小説みたいにはいかなくて、最後になってもすっきりしないんだもんなぁ・・・
そこを楽しむのかなぁ。


今日読んだ本
夏目漱石『坊っちゃん』(再読)
夏目漱石『夢十夜』


今読んでいる本
山極寿一『ゴリラとヒトの間』
米澤穂信『さよなら妖精』
今日は灰谷健次郎のエッセイ、『遅れてきたランナー』を読みました。
『遅れてきたランナー』

走ることによって生きることが豊かになる・・・
『遅れてきたランナー』は、そんなメッセージがこめられている本です。
だいたい下のような構成。

1章 灰谷健次郎のエッセイ
2章 淡路島座談-灰谷健次郎・高石ともや・山西哲郎
3章 わが「食学」考
4章 「住」と自然を語る
5章 沖縄・渡嘉敷島へ


エッセイの中では、灰谷健次郎がホノルルマラソンを走ったことなどが書かれています。

淡路島座談を読むと、機械文明への痛烈な批判が強く感じられます。灰谷健次郎・高石ともや・山西哲郎3人が3人とも、同じことを述べています。
う~ん、いまはその当時よりさらに状況は悪化しているなぁ・・・・・

「わが「食学」考」の中で、灰谷健次郎は食学の大切さを訴えています。
自由の森学園では、食学を一応はやっている感じだけどなぁ・・・
でも、カップめんばかり食べている人も多いです。
理論があっても実践ができていないなぁ。

「沖縄・渡嘉敷島へ」の中で、灰谷健次郎は、淡路島の自然が企業によってどんどん破壊されていくことに怒り、しかしそれを止められず、見るに耐えない。だから美しい沖縄の渡嘉敷島へ移る、と書いています。

しかし、今では・・・
渡嘉敷島の自然も昔より悪くなった、と渡嘉敷の人たちは言います。オニヒトデによって、サンゴは食いあらされ、世界一美しいといわれた海が壊されていく・・・
僕は去年、渡嘉敷に行ってその海に入ってきたけど、とても綺麗だと感じました。昔は、あれよりももっと美しかったのか・・・ どれだけきれいだったんだろう。想像できないほど凄かったのかなぁ・・・


今日読んだ本
灰谷健次郎『遅れてきたランナー』

今読んでいる本
山極寿一『ゴリラとヒトの間』
米澤穂信『さよなら妖精』
『詩のこころを読む』

『詩のこころを読む』は、面白いです。
ずっと前に1度読んだきりだったので、再び読みました。

『詩のこころを読む』に登場する詩人の中だと、谷川俊太郎・工藤直子・河上肇といった人たちしか知りません。でも、河上肇の日本語の詩というのは読んだ覚えがありません。漢詩だけだなぁ・・・

現代日本の詩って、あんまり読んでいないなぁ・・・ たぶん、中国の漢詩のほうを、もっと多く読んでいます。

もっと読まないとなぁ。日本の詩人のものを。面白いものをみすみす見過ごしているような気分です。
日本の詩人といっても、とっさに思いつかない。

う~んどんな人がいるのだろう。
中原中也とか、原民喜とかかなぁ。
あと、まどみちおさんが思い浮かぶなぁ。


今日読んだ本
茨木のり子『詩のこころを読む』(再読)

今読んでいる本
灰谷健次郎『遅れてきたランナー』
山極寿一『ゴリラとヒトの間』
『今はもうない―SWITCH BACK』

う~ん、相変わらず面白い、S&Mシリーズ。とうとう8作目。
今回は過去の事件。

騙された・・・ そういうふうなことだったのか。
今回もまた面白いです。『すべてがFになる』に次ぐくらい面白いです。

今回は、最後の解説まで面白いです。


今日読んだ本
森博嗣『今はもうない―SWITCH BACK』

今読んでいる本
灰谷健次郎『遅れてきたランナー』
山極寿一『ゴリラとヒトの間』
茨木のり子『詩のこころを読む』
今日は『食堂かたつむり』を読みました。
『食堂かたつむり』

料理のシーンなどは興味深かったです。
だけど全体的には中高生向きの軽い本、という感じで、そこまで面白いとは感じませんでした。

まず気になったのは、文章。
「聡明な声」なんて単語、日本語としておかしいと思うんだけどなぁ。そういうのは、詩的というのとは全然違う気がします。

というか、この物語って、おとぎ話だよなぁ。
「1日1組の客しかいれない田舎の食堂」をやっていて、生きていけるとは思えません。よほど資産家の親とかがいるなら別だけど。親のおかげで生きていけるとするなら、そのお店はおままごとじゃないか。

ストーリーがあまりにも都合よく展開していくところが納得できません。「ケータイ小説」みたいな感じです。

死にかけたうさぎに、ビスケットをあげたら生き返った、というストーリー。そんなことしてはいけないよなぁ・・・ うさぎの健康を害すこと間違いなしです。わざわざ病気にしているようなものです。うさぎは草食の生き物なんだから。
まぁフィクションだから良いのかなぁ・・・ だけど間違った知識を広めていることになるんじゃないか。

あとは。
癌になったおかん(母)のペット、エルメス(豚)を食べてしまうというところがどうしても納得できません。「おかんが死んだあと悲しまないように」「生き物をありがたくいただく」って、それはすなわち生け贄じゃないか。
人間の勝手な理由のために殺しているのに、「それがエルメスにも伝わったようで大人しく殺された」って・・・ ありえない。偽善というか。しかも、食べちゃった後に「エルメスは私の中に生きている」とかそういうことを言い出すのはどうなのか。

それだったら、死んだお母さんだって食べて良いという道理になる。カニバリズムに結びつきます(『バルバラ異界』とかを思い出します)。でも、そうなると都合が悪いから、最後の最後に「死んだ鳩にお母さんが宿った」というふうに思いこんで、鳩を食べておしまいにしてしまう。

う~ん・・・ なんだかなぁ・・・

今日読んだ本
小川糸『食堂かたつむり』

今読んでいる本
森博嗣『今はもうない―SWITCH BACK』
灰谷健次郎『遅れてきたランナー』
山極寿一『ゴリラとヒトの間』
茨木のり子『詩のこころを読む』
今日は森博嗣『ダウン・ツ・ヘヴン』を読みました。
『ダウン・ツ・ヘヴン』

『スカイ・クロラ』シリーズ。面白いけど、もうなんだか読み飽きてきたなぁ・・・ どれもこれも、同じはなしに思えてくる。金太郎飴みたいな感じ、というか。

杣中がでてきて、ちょっといろんなことが分かるような気がするけど。やっぱり微妙だなぁ・・・


今日読んだ本
森博嗣『ダウン・ツ・ヘヴン』

今読んでいる本
小川糸『食堂かたつむり』
灰谷健次郎『遅れてきたランナー』
山極寿一『ゴリラとヒトの間』
今日は、『派閥再編成―自民党政治の表と裏』を読みました。
『派閥再編成―自民党政治の表と裏』

重複している文章が多くて読み進めるのがちょっと大変でした。
あと、古い本(昭和63年)なので、未来予測をしているところを読むのが、ちょっと面倒でした。「・・・・・というふうになるかも知れない。」っていうふうに書いてあるけど、実際にどうなったかというのはもう知っているので。じれったい。

でも全体的に面白かったです。

それにしても、日本の政界って、世襲政治家だらけだなぁ。
とくに自民党がひどい・・・ 世襲じゃない人を探すほうが大変っていっても言いすぎではないのではないか、という気がします。

小泉純一郎、安倍晋三、福田康夫、麻生太郎。総理大臣は、4代続けて世襲政治家だし。あと、この前自民党総裁に立候補していた石破茂も、石原伸晃も、谷垣禎一も、世襲政治家だし。
高村正彦、小渕優子、町村信孝、野田聖子、笹川堯、塩崎恭久、河野太郎、中川昭一、鳩山邦夫、平沼赳夫・・・ みんな世襲。

「造反劇」をやって自民党を離れた小沢一郎、加藤紘一、田中眞紀子、綿貫民輔、渡辺喜美らも、みんな世襲。

まぁ世襲政治家を一概にだめだ、というわけではないけど、政治が家業になっているっていうのは良いことではないような気がするんだけど。

今日読んだ本
井芹浩文『派閥再編成―自民党政治の表と裏』

今読んでいる本
小川糸『食堂かたつむり』
灰谷健次郎『遅れてきたランナー』
山極寿一『ゴリラとヒトの間』
今日は、伊坂幸太郎『グラスホッパー』を読みました。
面白い、と聞いていたのになかなか見つからなかったのですが、やっと読めました。
『グラスホッパー』

『グラスホッパー』、なかなか面白かったです。
殺し屋たちのストーリーです。

いやぁ伊坂幸太郎の文体は凄いなぁと思います。とんとんとんと進んでいく。ラストのシーンがとても印象的でした。
ただし、『アヒルと鴨のコインロッカー』のほうがもう少しひねりがあって、落ちは面白かったかもなぁ。


今日読んだ本
伊坂幸太郎『グラスホッパー』

今読んでいる本
小川糸『食堂かたつむり』
灰谷健次郎『遅れてきたランナー』
山極寿一『ゴリラとヒトの間』
今日は『保守政治家は憂える―自民党リーダーたちとの対話』を読みました。
『保守政治家は憂える―自民党リーダーたちとの対話』


『保守政治家は憂える―自民党リーダーたちとの対話』は、『世界』編集長時代の安江良介(岩波書店元社長でもある)と、「保守系政治家」たちとの対談をまとめたものです。

登場するのは、木村俊夫、福田赳夫、宮沢喜一、伊東正義、赤城宗徳、海部俊樹、古井喜実、井出一太郎、白川勝彦、河野洋平。ほとんどの人が、引退したり、亡くなったりしています。
だいたい「ハト派」、「リベラル」といわれた人たちばかりです。

今でも政治家として活躍しているのは河野洋平くらいかなぁ。でも、河野洋平も「次の選挙には立候補しない」と明言しています。なので、もうすぐ、取材を受けた人たちみんなが政界を去ることになります。
こうしてみると、自民党内部の「リベラル勢力」は消滅してしまったなぁ、という感じがします。山崎拓、古賀誠、谷垣禎一などは一応「護憲派」らしいけど、いまいちはっきりしないし。

だからこそ自民党は傾いているのかもなぁ。多様性を失ってしまった、というか。

読んでいて印象的だったのは、ソ連との関係をどうするか、という話題がでてくるところ。1986年の頃の対談なのだなぁ、とよく分かります。
のちソ連は崩壊してしまい、世界情勢は大きく変わりました。この頃はそんな事態が起こるとは想像もできなかっただろうなぁ・・



今日読んだ本
『世界』編集部『保守政治家は憂える―自民党リーダーたちとの対話』

今読んでいる本
小川糸『食堂かたつむり』
灰谷健次郎『遅れてきたランナー』
『山田長政 他』
今日は、山岡荘八『山田長政 他』を読みました。
表題作の他、「頼朝勘定」「親鸞の末裔たち」「黒船懐胎」の3つの短編を併禄。

山岡荘八、『徳川家康』以外の作品を読んだことがなかったので、試しに他のも読んでみました。

どれも、まぁまぁ面白いです。ただしどれも昔の小説なのだなぁと感じます。どれも浅いというか、そこそこではあるがそこまでしっかりとはしていない。
もっと掘り下げて書かないと受けないだろうから今の小説家たちはもっと凝るだろうなぁ。いろんな部分に。


今日読んだ本
山岡荘八『山田長政 他』

今読んでいる本
小川糸『食堂かたつむり』
『世界』編集部『保守政治家は憂える―自民党リーダーたちとの対話』
灰谷健次郎『遅れてきたランナー』
今日は、『夏のレプリカ―REPLACEABLE SUMMER』を読みました。
面白い! 『すべてがFになる』と同じくらい面白いです。

前作『幻惑の死と使途―ILLUSION ACTS LIKE MAGIC』 とほぼ同時期に起きた事件のことが書かれています。今回、最初は、犀川教授や、西之園萌絵が登場しないのでおやっと思います。



もう眠いです。
明日は学校だ・・・・・

今日読んだ本
森博嗣『夏のレプリカ―REPLACEABLE SUMMER』

今読んでいる本
小川糸『食堂かたつむり』
『世界』編集部『保守政治家は憂える―自民党リーダーたちとの対話』
山岡荘八『山田長政 他』
灰谷健次郎『遅れてきたランナー』
今日は『インディゴの夜』を読みました。
インディゴの夜

女性ライター・高原晶は、大手出版社の編集者・塩谷とともにちょっと変わったホストクラブ『club indigo』をつくり、そこのオーナーとなります。すると、『club indigo』は大繁盛。
ですが、その矢先にクラブの客が謎の事件に巻き込まれてしまいます。『club indigo』の面々は、それを解決するべく動き出しますが、なんと以前クラブを辞めていったホストが事件に関連しているらしい・・・

第10回創元推理短編賞受賞作。この前、2作目の『インディゴの夜 チョコレートビースト』を読んで面白い、と思ったので、第1作目も読みました。
面白かったです。空也との因縁つていうのはそういうことか、とかいろんなことがやっと分かりました。

軽くてとても読みやすいです。
「30女」の晶さんの心の中での辛辣な突っ込みには、いちいち頷きたくなります。
「プリクラが思い出作り」という若者の言葉に対して、「いつの間にか思い出は意図的に、しかも機械で作られるものに変わったらしい。」という思いを抱くところとか、僕は共感できます。


今日読んだ本
加藤実秋『インディゴの夜』

今読んでいる本
森博嗣『夏のレプリカ―REPLACEABLE SUMMER』
小川糸『食堂かたつむり』
『世界』編集部『保守政治家は憂える―自民党リーダーたちとの対話』
山岡荘八『山田長政 他』
灰谷健次郎『遅れてきたランナー』
今日は話題の『告白』を読みました。
告白

「事故」で娘を失った女性教師は、終業式のHRのなかで、私の娘はこのクラスにいる2人の少年に殺されたのだ、と言って犯人を示しました。そして、「制裁」をくだして退職していきます・・・

う~ん、面白いです。暗いはなしだなぁと思って読んでいたけれど、最後は吹っ切れてしまって爽快なくらいです。

ミステリー小説に分類するものではないような気がしました・・・ ベストミステリーに選ぶのは違う気がする。
サスペンスというか。けっこう怖いです。ホラー小説の怖さとは全く違うんだけど。心の暗黒面みたいなものを書いています。母親の息子への偏愛、歪んだマザーコンプレックス(なのかなぁ)とか。

それにしてもあり得ないだろう。こんなに都合良くいくかなぁ。

なんというか、暗い部分は色々あるけど、物語としては普通に面白さが大切にされていて底なしの救いがたさはないなぁ、と僕は感じました。とても読みやすいです。

読破した人間は、気が狂うとすらいわれる『ドグラ・マグラ』とかとは比べ物にならないくらい軽いです。


今日読んだ本
湊かなえ『告白』

今読んでいる本
森博嗣『夏のレプリカ―REPLACEABLE SUMMER』
小川糸『食堂かたつむり』
『世界』編集部『保守政治家は憂える―自民党リーダーたちとの対話』
山岡荘八『山田長政 他』
灰谷健次郎『遅れてきたランナー』
今日は、星新一の短編集『なりそこない王子』を読みました。
『死体ばんざい』『ものぐさ太郎』『合法』『なりそこない王子』『エスカレーション』『ミドンさん』『魅惑の城』『善良な市民同盟』『新しい政策』『そして、だれも・・・・・・・』『収容』『流行の鞄』を収録。

『なりそこない王子』

星新一の文章を読むと、難しい言葉と簡単な言葉が並んでいて、どこかちぐはぐな感じを受けることもあります。昔と、今とで言葉のニュアンスがかわってしまったのかもなぁ。

「乾いた」文章なのに、どこか「滑稽」なんだよなぁ・・・ 説明がはちゃめちゃで、その登場人物がどうしてそういう方向に思考をすすめていくのか、納得できない部分があります。だけどそこが面白い。

よくこの短さでこれだけの物語を展開させるなぁ、と感心します。『そして、だれも・・・・・・・』とか凄い! と思います。ただし、僕は、短編よりも長編の方が好きなので、この短さにどうしても味気なさを感じてしまうなぁ・・・


今日読んだ本
星新一『なりそこない王子』

今読んでいる本
湊かなえ『告白』
『世界』編集部『保守政治家は憂える―自民党リーダーたちとの対話』
山岡荘八『山田長政 他』
あとは、『日本の検察―最強の権力の内側』も読みました。
『日本の検察―最強の権力の内側』

この前、キムタク演じる検事が主役のドラマ『HERO』を見ていたということもあり、『日本の検察―最強の権力の内側』を読みました。よくまとまっていて面白いです。検事の役割や、歴史等が分かります。

日本では、検察ってとても大きな権限を握っているんだと分かりました。政治の腐敗を徹底的に叩いてその不正を糺せるのは検事くらいなのだなぁ・・・ だけど、検事だって代議士と闘うのは大変だろうと思います。
検事として大活躍し、その後ヤメ検弁護士に転じてまたもや活躍、そしてやりすぎて最終的には逮捕された田中森一が書いた『反転』を読んでいると、検察も国策には逆らえないんだ、という側面も見えてきます。まぁそこは駆け引きか。

もう少し細かいことが知りたいなぁ・・・ 派閥争いのこととからさらっと語られても頭に入ってきません。まぁまずこの本で大雑把にいろんなことを知った上で、もっと別の本にあたっていけば良いか。


今日読んだ本
野村二郎『日本の検察―最強の権力の内側』

今読んでいる本
星新一『なりそこない王子』
『世界』編集部『保守政治家は憂える―自民党リーダーたちとの対話』
山岡荘八『山田長政 他』
今日は、『チェーザレ ―破壊の創造者 3』を再読しました。
『チェーザレ ―破壊の創造者 3』

『チェーザレ』面白いです・・・


今日読んだ本
惣領冬実『チェーザレ ―破壊の創造者 3』再読

今読んでいる本
『世界』編集部『保守政治家は憂える―自民党リーダーたちとの対話』
山岡荘八『山田長政 他』
野村二郎『日本の検察―最強の権力の内側』
今日は、マンガ『いつでもあなたを愛してる―学校へ行かないあなたへ』を読みました。

学校に行かない、不登校の子がいる家庭のことを取り上げた作品です。
説明の地の分が多いということはないし、そこまで重々しい感じではないのですっと読めます。

叱ったり怒鳴ったりするのではなくて、「ただ受け入れる」ことが大切なんだという、不登校の子を持った保護者の実感が伝わってきます。

僕は、不登校ということに関して情報科の授業の中で、色々考えてみたいなぁと思って取り上げたのだけど、やっぱりとても難しいなぁ、と思いました。不登校のことを突き詰めていくと、プライベートなところに触れてしまうからなぁ・・・

『いつでもあなたを愛してる―学校へ行かないあなたへ』


今日読んだ本
石井幸子『いつでもあなたを愛してる―学校へ行かないあなたへ』

今読んでいる本
『世界』編集部『保守政治家は憂える―自民党リーダーたちとの対話』
山岡荘八『山田長政 他』
野村二郎『日本の検察―最強の権力の内側』
惣領冬実『チェーザレ ―破壊の創造者 3』再読


このマンガがすごい!編集部『このマンガがすごい! SIDE-B』を今日読みました。そこまでマンガを読まないので、あまり関係ないかと思ったのですが、何か面白いのはあるかなぁ、と思いながらページをめくってみました。

巻頭特集は『さよなら絶望先生』。前に面白いとすすめられて読み、面白いと思ったんだけど結局手元にないため途中で読めなくなってしまったマンガです。借りて読もうかなぁ。けどそこまでするほど面白いとは感じないんだけど・・・

オトコのベスト20にランクインしているものの中で僕が読んでいるのは、3位『よつばと!』、5位『おおきく振りかぶって』、12位『チェーザレ』、12位『ヒストリエ』くらいです。オンナのベスト20にランクインしているものの中で僕が読んでいるのは、1位『君に届け』、2位『蝉時雨のやむ頃』、4位『フラワー・オブ・ライフ』、5位『うさぎドロップ』、12位『のだめカンタービレ』かなぁ。

面白そうなのはたくさんあるんだけど、長いと面倒になってしまうんだよなぁ・・・・


今日読んだ本
このマンガがすごい!編集部『このマンガがすごい! SIDE-B』

今読んでいる本
『世界』編集部『保守政治家は憂える―自民党リーダーたちとの対話』
石井幸子『いつでもあなたを愛してる―学校へ行かないあなたへ』
『日本版 ホームズ贋作展覧会 下』を読みました。
いろんな人が、シャーロック・ホームズをだしにして物語書いているんだなぁ、と分かります。柴田錬三郎がいるのがなんだか不思議です。柴田錬三郎っていったら三国志とかそういう歴史もの書いている人というイメージがあるんだけど・・・

上巻を読んでいないのに下巻を読んでしまいました。

まぁそこそこ面白いけど、どれも傑作というほどじゃありません。とこまで力込めたわけじゃないだろうし。どれもまぁまぁです。

『日本版 ホームズ贋作展覧会 下』


今日読み終わった本
加納一郎・柴田錬三郎・阿刀田高・星新一・鮎川哲也・小栗虫太郎・中川裕朗・山村正夫『日本版 ホームズ贋作展覧会 下』

今読んでいる本
『世界』編集部『保守政治家は憂える―自民党リーダーたちとの対話』
このマンガがすごい!編集部『このマンガがすごい! SIDE-B』
石井幸子『いつでもあなたを愛してる―学校へ行かないあなたへ』
藤本雅秋/写真・坂崎千春/文『うさこちゃん』はかわいい・・・
『うさこちゃん』

写真に短い物語がくっついています。
いやぁかわいい、うさぎちゃんは。かわいいだけじゃありません、とオビに書いてあるんだけど、失恋とかいろいろな物語があります。

「泣いている写真」っていうのがあります。けどこれ実は、顔洗っているだけなんだよなぁ、とかうさぎを飼ったことのある経験者は分かります。

それにしてもかわいい・・・
それしか書くことがないのか、という感じだけど・・・


今日読んだ本
藤本雅秋/写真・坂崎千春/文『うさこちゃん』

今読んでいる本
『世界』編集部『保守政治家は憂える―自民党リーダーたちとの対話』
加納一郎・柴田錬三郎・阿刀田高・星新一・鮎川哲也・小栗虫太郎・中川裕朗・山村正夫『日本版 ホームズ贋作展覧会 下』
このマンガがすごい!編集部『このマンガがすごい! SIDE-B』
石井幸子『いつでもあなたを愛してる―学校へ行かないあなたへ』
『有元家のおせち25品』

おせちってどんなものなのだろうか、と思い、有元葉子『有元家のおせち25品』をこの前から読んでいました。とても面白かったです。甘いものが多いなぁ。もともと味付けが濃いのは、日持ちのためか・・・ 当たり前のことを今まで知りませんでした・・・

どこかから買ってくるより、できるだけ手作りのほうが良いというのには、頷きました(頷いても自分がつくるわけではないのですが・・・)。

各家庭でちょこっとずつ違うおせちがつくられているんだろうなぁ、と考えると楽しいです。いろんな家にお邪魔して食べてみたいなぁ。というか、お雑煮も地方によって全然違うというはなしを聞きました。正月旅行とかしたら面白いかも知れない。

う~ん、でもおせちをつくっている家庭って、いまどれだけあるんだろうなぁ・・・


この前から読んでいた本
有元葉子『有元家のおせち25品』

今読んでいる本
『世界』編集部『保守政治家は憂える―自民党リーダーたちとの対話』
藤本雅秋/写真・坂崎千春/文 『うさこちゃん』
加納一郎・柴田錬三郎・阿刀田高・星新一・鮎川哲也・小栗虫太郎・中川裕朗・山村正夫『日本版 ホームズ贋作展覧会 下』
このマンガがすごい!編集部『このマンガがすごい! SIDE-B』
石井幸子『いつでもあなたを愛してる―学校へ行かないあなたへ』
昨日、上巻を読み、今日は下巻を読みました。それなりに面白かったけど、第1作目の『後鳥羽伝説殺人事件』の方が、もっとどきどきします。あとがきのなかで内田康夫が自画自賛しているけど、そこまで面白いかなぁ・・・・・

天河伝説殺人事件 下

登場人物たちはそれぞれそれなりに魅力的ではあるけれど、それが絡み合うというのがあまりない気がします。
まぁけど面白いか。

『姑獲鳥の夏』 を読んだ後だからか、どんなミステリ小説も、それなりに面白く見えます・・・


今日読んだ本
内田康夫『天河伝説殺人事件 下』

今読んでいる本
有元葉子『有元家のおせち25品』
『世界』編集部『保守政治家は憂える―自民党リーダーたちとの対話』
藤本雅秋/写真・坂崎千春/文 『うさこちゃん』
加納一郎・柴田錬三郎・阿刀田高・星新一・鮎川哲也・小栗虫太郎・中川裕朗・山村正夫『日本版 ホームズ贋作展覧会 下』
このマンガがすごい!編集部『このマンガがすごい! SIDE-B』
石井幸子『いつでもあなたを愛してる―学校へ行かないあなたへ』
芥川龍之介の書いた短編『秋』を読みました。
三角関係(なのかなぁ)の物語です。

信子は、才媛として女子大学では知られていました。いずれは小説家として文壇に打って出るのだろう、と誰もが思っていたほどでした。しかしそんな女性であっても、職のことではなく、まず縁談のことを考えないといけませんでした。
信子には、俊吉といういとこがいました。文科に籍をおく学生で、彼も将来は作家になるつもりらしい青年でした。2人は信子の妹・照子をつれて、よく展覧会や音楽会へ行きました。なので、いずれ信子と俊吉は、結婚するのだろうと周囲の者からは噂されていました。
しかし、信子は全然別の男性と結婚し、さらに商事会社に就職してしまいます・・ 信子の妹・照子は、信子が俊吉を譲ってくれたのだと悟り、御詫びの手紙を姉にわたします。そうして、照子と俊吉は結婚しました。
その後、信子はそれなりの生活を送りました。
そしてある日、俊吉と照子に会いに行きます・・


劇的なドラマがあるわけではありません。
だけど、静かなドラマがあって面白いです。

読んでいると、結婚した照子と俊吉はすれ違っているようです。そして信子は、俊吉が本当に愛しているのは自分なのだと悟ります。そして、照子の不幸をみて「残酷な喜び」を感じますが、口では「照子が(俊吉に愛されていて)幸せならそれで良いのよ」と語ります。暗いなぁ・・・

う~ん・・・
結婚してうまくいかないと一生苦労したんだろうなぁと思います。当時は、軽々しく離婚ができる時代ではないだろうし。

仲は良いのに諸事情あって結ばれずその後あまり幸福な人生を歩めない、っていうのどこかで見たなぁと思うんだけど。NHK大河ドラマ『篤姫』の、篤姫と小松帯刀の2人かなぁ。思い出せません。
まぁそういうシチュエーションはいくらでもあるからなぁ。ロミオとジュリエットだってそんなようなものだし。


今日読んだ本
芥川龍之介『秋』

今読んでいる本
田下敬子『原色の女 もうひとつの『智恵子抄』』
『世界』編集部『保守政治家は憂える―自民党リーダーたちとの対話』
内田康夫『天河伝説殺人事件 下』
今日は、内田康夫『天河伝説殺人事件 上』を読みました。
第1作目の『後鳥羽伝説殺人事件』の方が、もっとどきどきしたのになぁ、と思いました。
まぁまだ最後まで読んでいないのでなんとも言えません。

そういえば、『天河伝説殺人事件』はドラマにも映画にもなっているらしいです。内田康夫、けっこう人気があります。赤川次郎のあとを追うくらい儲けているのかなぁ。

『天河伝説殺人事件』は能楽とそれにまつわる地のことを取り上げているのでそこがまた面白いです。

『天河伝説殺人事件 上』

能楽というので、成田美名子『花よりも花の如く』を思い出しました。あのマンガは面白いです。
『花よりも花の如く』は、隔月誌の『MELODY』に掲載されています。『MELODY』の看板はたぶんよしながふみ『大奥』と清水玲子『秘密 ―トップ・シークレット―』なのだろうけど、僕はどちらかというと『大奥』よりも『花よりも花の如く』のほうを楽しみにしています。


今日読んだ本
内田康夫『天河伝説殺人事件 上』

今読んでいる本
田下敬子『原色の女 もうひとつの『智恵子抄』』
『世界』編集部『保守政治家は憂える―自民党リーダーたちとの対話』
内田康夫『天河伝説殺人事件 下』
ウェブサイトhttp://jimoren.my.coocan.jp/
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