忍者ブログ
自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
[66] [67] [68] [69] [70] [71] [72] [73] [74] [75] [76]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

『ソクラテスの弁明/クリトン』やっと読み終わりました。かなり薄い本なのに、文章が難解でものすごく時間がかかりました。それにしてもなんでこんなにとっつきにくい文章なんだろう。岩波書店の訳なんだけど。これでは若い人どころか、普通の大人にも読んでもらえないんじゃないか。

まぁまぁ面白かったです。ソクラテスは、そんなことを考えていた人だったんだ。始めて知りました。崇高なるものへの信仰と、国家への服従があって、だけどその上に自由な思想があるのか・・・ ものすごい人だなぁ。現代にだって、こんなに確固とした自分を持つ人はあまりいない気がします。

読み終わった本
プラトン『ソクラテスの弁明/クリトン』

今読んでいる本
飯嶋和一『黄金旅風』
山脇直司『社会とどうかかわるか―公共哲学からのヒント』
ロジャー・パルバース『英語で読み解く賢治の世界』(再読)
二宮清純『悪漢たちのプロ野球 超個性派ヒーローの系譜』


積ん読
遠山啓『現代数学対話』
坪内稔典『季語集』
川端康成『伊豆の踊り子』
『よつばと!』はやっぱり何度読んでも面白いです。不思議です。どうしてここまで面白いのか。よつばの行動が面白いからかなぁ・・・ こんなふうな生活は楽しそうだなぁと思ってしまいます。

杉本亜未『ファンタジウム』は1巻を読んで、あまり面白くないと思っていました。
だけど続きを読んで、裏切られました。かなり面白いです。主人公は、文字が読めないという障害を持つ、マジシャンの少年。大人びている感じが最初はいやだなぁと思っていたのですが、重い物を背負っているんだということがだんだん分かってきて、やっぱりそういうふうな態度になるのもしかたないのかも知れないと思うようになりました。
主人子・長見良、やっぱりかっこ良いなぁと思います。

続きが早く読みたいです。周りで知っている人があまりいないんだけど、お勧めです。


最近読んだマンガ
あずまきよひこ『よつばと! 6』(再読)
杉本亜未『ファンタジウム 2,3』


今読んでいる本
プラトン『ソクラテスの弁明・クリトン』
飯嶋和一『黄金旅風』
山脇直司『社会とどうかかわるか―公共哲学からのヒント』
ロジャー・パルバース『英語で読み解く賢治の世界』(再読)
二宮清純『悪漢たちのプロ野球 超個性派ヒーローの系譜』


積ん読
遠山啓『現代数学対話』
坪内稔典『季語集』
川端康成『伊豆の踊り子』
45鴨川ホルモー
★★★★★ 万城目学

44封神演義
★★★★ 安能務

43悪人列伝
★★★ 海音寺潮五郎

42陽だまりの樹
★★★★ 手塚治虫

41ぼくが見てきた戦争と平和
★★★★ 長倉洋海
40永遠の出口
★★★★ 森絵都

39蒲生氏郷
★★★ 幸田露伴

38容疑者Xの献身
★★★★★ 東野圭吾

37戦国自衛隊
★★★ 半村良

36漢語の知識
★★★ 一海知義
★★★★★

著者:  万城目学
出版社: 産業編集センター

  舞台は京都。京大の新入生の安倍は、貧しいので新歓コンパに片っ端から行って食費を浮かせていました。ある日、京大青竜会なるちょっと危なそうな名前を持つサークルのコンパへ。すると美しき美鼻を持つ乙女に出会ってしまい、そのまま入会してしまいます。いったい何のサークルなんだろうか? それも知らずになんとなくサークルに行っていました。そしてある日、『ホルモー』のことを知らされます。異形のものを使って戦うらしいが、いったい何なのかよく分からない。よく分からぬまま、『ホルモー』へと向かっていきます・・・

  傑作です。なんてバカらしくて、楽しそうな毎日なんだろうか。これを読んでいて少し京大に入りたくなってきました・・・ これはフィクションなんだけど、どこかリアルなんだよなぁ。サークルか。いいなぁ。もしかしたら、リアルかどうかということではなくて楽しそうなところがいいのかもなぁ。自由の森学園でもこんなことができたらいいなぁ、と思える楽しさみたいなものがあります。

  もっと細かいところを突っ込んで書いて欲しい気もしたけれど、(「吉田の諸葛孔明」凡ちゃんの智謀の冴えとか)とても面白かったです。と思ったら、『ホルモー六景』というのがありました。でも、そちらはう~んなんかもう1つ、という感じでした。やっぱり『鴨川ホルモー』が面白い! どうやら映画化されるらしい、というはなしを聞きましたが、映像が目に浮かんできます。

  「鹿男」も面白いし、「鴨川ホルモー」も面白いし、万城目学って人は凄いなぁ。「鹿男」も、「鴨川ホルモー」も、両方ともおすすめです。

  ヴォイスの原稿です。


自森人読書 鴨川ホルモー
『いのちをはぐくむ農と食』を読みました。基本的な部分においては、著者の主張(日本農業を復活させないといけない)に全面的に賛成だと感じました。ただし、あまり好きになれないような気になる点がたくさんある・・・

まず、食糧からエネルギーをつくりだすバイオエタノール技術を批判して、その上で水素エネルギーを推薦している部分。べつに水素エネルギーをお奨めするのは悪いことではありません。だけど、水素エネルギーにも多々問題点があるのに、それには触れない。フェアとは思えません。

あと、著者は、肉ばかり食べているから最近の子どもは骨が折れやすいと主張します。だけど、「運動不足」など別の問題を考慮にいれない内にそう結論付けるのは、説得力に欠けるのでは? しかも著者の日記をもとに「昔は、小学校の運動会で骨折者はいなかった」と結論付けられても全く信憑性に欠けます。もととなるデータが正確とはいえない。

そして、1番気になった点。
全体的に上から目線・役人目線みたいなものが目立ちます。日本国を強くするために・日本民族の文化を守るために農と食を立て直す、と著者は主張しているようです。だけど、「お国のために」とかいわれるとかえって不気味です。しかも、全体的に漂う懐古主義的な雰囲気・・・
「昔は良かった」「昔は良かった」と何十度も口走っているようでは、若者の心は掴めないと僕は思うんだけどなぁ。そういう言葉ではなくて、「未来に向けて、日本に住む人たち1人ひとりの健康のために考えていこうよ」という言葉のほうが、信頼されると思うんだけど。

つけ加えると、「日本人は食べ物を粗末にする恐ろしい民族」「天罰が下る」という文章も気になります。書かれていることの意味は分かるし、共感するけど、そういう感情的な文章で煽るのはどうかと思う・・・

最近読んだ本
小泉武夫『いのちをはぐくむ農と食』(再読)

今読んでいる本
プラトン『ソクラテスの弁明・クリトン』
遠山啓『現代数学対話』
飯嶋和一『黄金旅風』
山脇直司『社会とどうかかわるか―公共哲学からのヒント』


積ん読
坪内稔典『季語集』
川端康成『伊豆の踊り子』
人力飛行機部、キャラバン、演劇、菜の花プロジェクト
私学助成金活動、9条の会「9理の会」、テニス部(廃部?)
弓道部(廃部)、新聞部(廃部)、鉄道研究部、将棋部(廃部)
プロレス研究部、骨部屋、サンバ、スケボー部、犬猫サークル
手品部、ヴォイス、卓球、文芸部、まんが研究、鉄道研究部、写真
野球・サッカー部、時代劇部(全く噂を聞かない・・)、ガラス細工部
アフリカ支援(いらなくなったプリンタカートリッジを集めてお金に変える・消滅)
学園祭の気球(消滅)、学園祭のねぶた、日中対話(消滅)、ライヴ
サッカー、野球、バスケ、バトミントン


自由の森学園は紅葉がきれいです。

自由の森学園・関連一覧
やっぱり僕には、山田詠美の小説は読めないと感じました。
読みやすくて分かりやすいけど、好きにはなれないです。
登場人物たちがみんな一辺倒な性格を押し付けられていて、しかも高校生とは思えないような単純な思考回路、そしてヒーローとやられ役がすっきりと決まっている。理解しやすいけど、人間ってこんなに分かりやすいものだろうか、と思ってしまいました。

「勉強できなくったって、もてれば良い」というそういう考え方も良いと思います。
だけど、「もてない奴は損している、救われない」というふうに言うのでは「勉強できない奴はばかだ、救われない」と言う人たちと同じレベルじゃないか、と僕は思うんだけどなぁ。自分の考えに沿って、人を憐れんだり、見下したりするという点に置いては。




最近読んだ本
山田詠美『ぼくは勉強ができない』

今読んでいる本
プラトン『ソクラテスの弁明・クリトン』
遠山啓『現代数学対話』
飯嶋和一『黄金旅風』


積ん読
坪内稔典『季語集』
川端康成『伊豆の踊り子』
踏襲を「ふしゅう」
頻繁を「はんざつ」
破綻を「はじょう」
順風満帆を「じゅんぷうまんぽ」
低迷を「ていまい」
詳細を「ようさい」
未曽有を「みぞうゆう」
実体経済を「じつぶつけいざい」
焦眉を「しゅうび」
物見遊山を「ものみゆうざん」
有無を「ゆうむ」
思惑を「しわく」
措置を「しょち」
前場を「まえば」
詰めてを「つめめて」
怪我を「かいが」

ウィキペディアに載っていた、麻生総理の漢字の読み間違い。麻生総理がときどきやっていると公言する、2チャンネルでも徹底的に叩かれているそうです。

う~ん、どれだけ漢字が読めないんだろうか。麻生首相の漢字の読み間違えには呆れてしまうなぁ、と思います。
しかも、言っていることが迷走していて、とりとめがない・・・ わざと自民党の自壊を早めているような感すらあります。

「マンガばかり読んでる」とか言っていないで、読書してみたら良いのではないか、と思います。
★★★★

著者:  安能務
出版社: 新潮社

  あるとき、殷の王、紂王は女神・女カ(ジョカ)がもし自分のものであったならどんなによかろうか、という詩を、よりによってその女神の祭祀で読みました。すると女神は激怒し、狐狸精に紂王を惑わして殷を滅ぼすよう命じました。狐狸精は、紂王の後宮に入ることになった美女、冀州侯の娘・妲己の体に入りこみ、紂王を篭絡します。紂王は操られ、暴虐な君主になってしまいました・・

  そうして人間界では、そんな紂王に対する叛乱が各所で巻き起こりました。その頃、仙人の世界では、落ちこぼれの仙人と、凄すぎる人間の扱いに困り、そいつらを皆殺しにして神に祭り上げてしまおう、というような計画がスタートしました。そしてその計画のために人間の世界におくりこまれたのが太公望・姜子牙です。彼は四不象に乗っかって、人間世界へやってきました・・・

  安能務による「超訳」版封神演義です。もともと「封神演義」というのは理解不能な、ごちゃごちゃの物語なのですが、それを安能務がきれいにまとめて、筋書きを作ったものです。なので結構原作とは違います。

  もともとの原作ではちゃっちい悪役に過ぎなかった申公豹が、安能務版ではけっこうかっこ良い男になっています。そして、姜子牙に対抗する物語のもう1人っぽくなっています。僕は安能務版の申公豹が大好きなので、原作に忠実なほうを読んだときは落胆しました。


自森人読書 封神演義
『孟子』は、中国の春秋戦国時代の思想家・孟子の生涯を見つめながら、その思想を考察したもの。
孟子は、春秋戦国時代(紀元前)に生きた思想家。孔子が確立した儒教の流れの一端を受け継いだ人です。性善説を訴え、当時活躍していた他の思想家たちと意見を闘わせました。しかし現実においては彼の主張(理想論として退けられた)は容れられず、不遇の生涯を送りました。孤高の人物だったようです。

孟子や、儒者の唱えた、「長者を敬い、父母に尽くし、兄弟と仲良くしよう」という考え方は、支配者の統治のために利用された側面があるというのは近代になってから中国で強く言われたことです。そのため、孔子・孟子をこき下ろす人もいます。
結局、儒者たちの言葉は王・諸侯に向けられた提言でした。民衆を慮ってはいても決して民衆の立場に立った意見ではありませんでした。国家をどう形作るか、という大きなはなしばかりを繰り返しているのだから、所詮は支配階級に属する者とみなされてもしかたありません。

しかしその一方で孟子は、「王は軽いのだ、民が重い」とも言いました。彼は、悪い王様なら倒すべきだ、といって革命を認めた人物なのです。そのため後世、その主張はいろんな人物から排斥されることになります。「忠義」という考えを壊す暴論と叩かれました。『孟子』は焼かれたこともありました。

僕は、理想の国家を作るために言葉で闘った孟子は凄い人だ、と思います。博愛を唱えた墨子の主張ほどは先進的ではなかったとしても、民衆の苦しみを取り払うためにいろんな主張をしたところはかっこ良いなぁと思います。

昨日読んだ本
金谷治『孟子』

今読んでいる本
プラトン『ソクラテスの弁明・クリトン』
遠山啓『現代数学対話』
飯嶋和一『黄金旅風』


積ん読
坪内稔典『季語集』
川端康成『伊豆の踊り子』
中庭の写真。もうそろそろ冬になります。葉っぱがとてもきれいです・・・
空が青くて、葉っぱが赤い・・
そういえば、音楽祭H1-3のクラス合唱は、「それがすべてさ」という歌になりました。
福山雅治(『探偵ガリレオ』の湯川学役の人)という人が歌っている歌です。


自由の森学園・関連一覧
『日本絵画のあそび』は、平安時代から江戸時代までのいろんな日本の絵画を紹介し、その面白さを紹介したもの。固くなくて読みやすいです。何メートルもある紙にでかでかしと「達磨」の絵を描いた葛飾北斎、米粒に雁や唐人を描いた坂本文仲。「大」「小」のマジックっていろいろあるんだなぁ。

絵から、花が浮いて見えるように、絵と生け花を組み合わせたという工夫をした人がいたり・・・ 達磨を茶化し、遊女に聖性を見出す人がいた、というはなしも面白い。

章【1.誇張と即興/2.「虚」と「実」のはざま/3.対比の妙/4.「右」「左」をめぐって/5.江戸人のユーモア】


今日読んだ本
榊原悟『日本絵画のあそび』

今読んでいる本
プラトン『ソクラテスの弁明・クリトン』
遠山啓『現代数学対話』
飯嶋和一『黄金旅風』
金谷治『孟子』


積ん読
坪内稔典『季語集』
川端康成『伊豆の踊り子』
★★★

著者:  海音寺潮五郎
出版社: 文芸春秋

  歴史の中には悪人というレッテルの貼られている人達がたくさんいます。その人たちのことを海音寺潮五郎が丹念に見ていったものです。蘇我入鹿、弓削道鏡、藤原薬子、伴大納言、平将門、藤原純友。藤原兼家、梶原景時、北条政子、北条高時、高師直、足利義満。日野富子、松永久秀、陶晴賢、宇喜多直家、松平忠直、徳川綱吉・・・・・

  読んでみると、けっこう面白かったです。弁護すべき部分のある人も多いんだなぁ。例えば陶晴賢という人。彼は、主君に背いたために、後代まで悪名を残してしまった人物です。しかも、のちに毛利元就に見事なまでに敗れ、死んだため、悪名高い上に、しかも歴史的にやられ役(ザコ)扱いになってる、という悲惨な人です・・

  主君に背いたのは当然のような気がしてきます。主君が武人ではなくなり、貴族のようになっていき、されに自分の地位も危うくなってきてしまう。そうなれば叛乱を起こすのも当たり前かも知れません。けれども、どうしようもなく、とんでもない人というのもいました。同情の余地の無い人、というか。そんな人もやっぱり歴史上にはいるのかな・・

  日本の歴史が好きな人なら、1度は読んでおいたらどうかな、と思います。偉人ばかりではなく、悪人に目を向けるというのは面白いです。それに海音寺潮五郎さんという人の、「歴史を見る視点」がみえて面白いです。僕はそういうふうには読まないかなぁ、とちょっと思った部分もありました。

  事実は1つ(のはず)です。でも、いろんな事情のため、見れない、知れない事実がたくさん生まれてきてしまうので、そこは推測や、想像で埋めていくしかありません。そうすると、その人の知識や考え方によって、全然違う「歴史」のかたちがつくられてしまいます。まぁそれはしかたの無いことだと思います。解釈の違いはある程度は致し方ないし、それが無害な部分についてならば、べつに構わないのではないか、という気がします。神武天皇は実在したんだ、とただ信じているという人がいても、いいのではないか。でも、自分の好きなように「歴史」を操って利用してしまうのはだめだよなぁ、と思います。そして、もしも誰かの生み出した架空が、誰かを冒涜するようなものなら、そこで考える必要があると思います。

  歴史は「財産」なのではないかな、とぼくは思います。たくさんの学びが詰まっています。たくさんの反省に満ちています。それなのに、都合の良いところだけ取り出したり、都合の悪いところを消し去ったりしたなら、また同じように悪い方向へ向かうことを繰り返すことにつながります。だからあえて悪い部分をえぐってみるのもいいかも知れません。


自森人読書 悪人列伝
最近読んだ本
森博嗣『封印再度』

S&Mシリーズ5作目『封印再度』を読みました。今回も面白かったです。やっぱりさすがだなぁ、森博嗣。哲学的とも言えるような「何か」を推理小説の中にうまく仕込んでいる・・・ 物語の中にでてくるたくさんのセリフが、それぞれ印象的です。

萌絵が血の病気と告白したことで(エイプリルフール・・・)、犀川助教授が精神的に追い詰められ、重大な決断をくだすところにちょっとびっくりしました。おー、5巻目になって急展開だ。続きが早く読みたいです。


今読んでいる本
プラトン『ソクラテスの弁明・クリトン』
遠山啓『現代数学対話』
榊原悟『日本絵画のあそび』


積ん読
坪内稔典『季語集』
飯嶋和一『黄金旅風』
川端康成『伊豆の踊り子』
金谷治『孟子』
FUNKIST(ファンキスト)は良い! と僕は思います。
で、FUNKIST(ファンキスト)というのは、何のことかというと、バンドです。
メンバーは7人。
ヴォーカル・染谷西郷
ギター・ヨシロウ
ベース・ジョウタロウ
パーカッション・オガチ
ギター・宮田泰治
ドラム・住職
フルート・春日井陽子

歌詞をよく聞いていると、良いなぁと思います。
ついでに染谷西郷とオガチは自森生、だそうです。

今売っているCDは・・・(メジャーなところからでているやつは)

my girl[Single]
  1. my girl
  2. SUNRISE
  3. 白い世界(Live at SHIBUYA-AX ’08.4.29)


12月3日発売『BORDER』

BORDER[Single]
  1. BORDER
  2. style (Single version)
  3. Beautiful Star (Acoustic Live in 旅祭’08.9.21)
自由の森学園の入試にはいろんな種類があります。
いまいちよく覚えていないんだけど、中学では(多分高校でも)校長推薦と自己推薦というのがあった気がします。

校長推薦というのは、学校から推薦してもらうもの。
自己推薦というのは、自分で自分を推薦するもの。

両方とも、作文があります。作文というのは、とても大切だと思います。その中で、自分で自分のことをアピールするわけです。といっても別に、そんな誇張したりせずただ自分のそのままを書くことが大切だと思います。

あと面接というのもあります。別に、金髪だから入学できない、とかそういうことはありません。

最近、乱れた服装(眉毛そっているとかそういう)をしている生徒を退学にさせた校長が更迭される、という事件がありました。う~ん、なぜ服装で人間を判断するのか、分かりません。更迭という判断が正しいかどうかは分からないけど、少なくとも僕は、その校長は間違っていた、と思います。

聞くところによると、元ヤンキー先生・義家弘介は服装を基準にして生徒を退学させた校長の肩をもったそうです。ヤンキー先生、全然だめだなぁ。自民党とかそういう人たちの使い走りになっているんじゃないか。よく知らないけど。
★★★★

著者:  手塚治虫
出版社: 小学館

  友情に結ばれた藩士・伊武谷万二郎と、蘭方医・手塚良庵の2人の物語です。鎖国から開国へ。勤皇から倒幕へ。時代が大きく移り変わる中で、人々はどこを目指していくのか?

  ばかなほど真面目な伊武谷万二郎は、崩れ行く幕府のために戦い、時代の奔流に逆ら続けます。けれども倒幕への大きな流れは結局彼の力では変えることはできません。それでも、彼はそれに立ち向かうのか?手塚良庵は医師です。緒方洪庵に蘭学を学びました。遊び人で女にだらしなく、いつもは色街に入りびたっていますが、いざとなれば本気をだして、人を救います。そんな2人を中心にして、幕末から戊辰戦争までを描きます。

  手塚良庵は、手塚治虫のご先祖さんだそうです。種痘所(後の東京大学医学部の前身だそうです)の設立に尽力します。まぁだらしない一面もあるけれど、最後には人を救う、ということをつきつめていって、立派な医師になったようです、多分。死んじゃったときにはちょっとショックだったなぁ・・・

  幕末の、壮大なストーリーです。いろんな作家、漫画家が幕末を舞台にした物語をつくっているけど、手塚治虫は一味違う、というのか。うまい具合にたくさんのことをミックスして、歴史好きじゃない人も楽しめるストーリーを形作っていました。


自森人読書 陽だまりの樹
舞城王太郎『世界は密室でできている』を読みました。
やっぱり舞城王太郎、期待を裏切る事はないのだけど、想像を絶することもないなぁ。ありえない推理の答えとか、つながってどこまでもきれない文章はさすがだけど、もうだいたい予想の範囲内という感じです。

耐性がついた、ということなのかなぁ。最初、『熊の場所』を読んだときは、なんて凄いんだと感動みたいなものを覚えたんだけどなぁ・・・ それとも今回はぶっ飛びがそれほどでもない、ということなのか。エログロ描写といわれそうなものはほとんどないです。『煙か土か食い物』みたいに、やたらめったらに暴力が飛び出したりはしません。そこらへんにいそうではないけど、ある程度は普通な2人の少年が主人公です。

ルンハバ12が活躍してくれるのが嬉しいです。『煙か土か食い物』ではあっさりと退場してしまって、とても残念でした。今回は大活躍です。次から次へといろんな事件を解いていきます。おー、頭良い、というかぶっ飛んでいるなぁ・・・ よくそんなことが考えられるなぁ・・・

昨日読んだ本
舞城王太郎『世界は密室でできている』

今読んでいる本
プラトン『ソクラテスの弁明・クリトン』
遠山啓『現代数学対話』
小泉武夫『いのちをはぐくむ農と食』(再読)
森博嗣『封印再度』
坪内稔典『季語集』


積ん読
川端康成『伊豆の踊り子』
金谷治『孟子』
★★★★

著者:  長倉洋海
出版社: バジリコ

  戦場を撮るカメラマン、長倉洋海。彼が、たぶん僕くらいの高校生に向けて書いてくれた本です。自分の道というものは、誰も教えてくれない。自分自身の眼で世界を見て、自分自身の手で地図を描かかないと。そう教えてくれます。そんなに押し付けがましくなく。

  長倉洋海は、アフガニスタンやコソボ、エル・サルバドルに行っています。そして幾多の戦場の写真を撮ってきました。けれども戦争を撮るというより、現地に生きる人たちの姿を撮っているそうです。殺し合いの隣で生きている人たちはたくさんいます。そして殺しあっている人たちにだって生活があります。

  アフガニスタンの英雄アフマド・シャー・マスードとも友達だったそうです。彼はタリバーンに対抗する勢力・北部同盟の副大統領、軍総司令官、国防相でした。けれども、長倉洋海はそういった面ではなくて、マスードの人間としての一面を撮ろうとしています。テレビや新聞では報じられない部分です。とても凄いな、と感じました。

  なぜかあまり報道されませんが、アフガニスタンではいまでも自爆テロが相次ぎ、混乱が続いています。でももしも彼が生きていたら、ここまで血みどろの事態に陥ることはなかっただろうといわれます。アフマド・シャー・マスードは、アメリカ同時多発テロ事件の2日前に暗殺されました。

  テレビや新聞を読んだだけで分かったつもりになるのは確かに危険です。自分で疑って、自分で考える、そういう大切なことをもう1度振り返らせてくれるいい本です。少し文章が読みづらい気がしました。でも、それを補ってあまりある内容があります。


自森人読書 ぼくが見てきた戦争と平和
杉山登志郎『発達障害の子どもたち』読み終わりました。発達障害というのはいったい何なのか、ということを知ることが出来ました。「障害」って、いろいろあって1くくりにはできないんだなぁ。いろんな段階もあるし。薬を投与するのが治癒に有効なのだ、ということを始めて知りました。

ただ、けっこう難しかったです。専門用語っぽいものがたくさんでてきます。障害児をもった保護者や、学校の教員に向けて書かれたもののようです。

是非、自由の森学園の教員の人たちには読んで欲しい内容だ、と思いました。自由の森学園はとても懐が深くて、いろんな人を受け入れています。だから他の学校よりも、境界知能の人や学習障害の人の割合が多いんじゃないかなぁ。


今日読んた本
杉山登志郎『発達障害の子どもたち』

今読んでいる本
プラトン『ソクラテスの弁明・クリトン』
舞城王太郎『世界は密室でできている』
遠山啓『現代数学対話』
小泉武夫『いのちをはぐくむ農と食』(再読)


積ん読
坪内稔典『季語集』
川端康成『伊豆の踊り子』
金谷治『孟子』
ウェブサイトhttp://jimoren.my.coocan.jp/
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ブログ内検索
最新CM
[07/03 かおり]
最新TB
バーコード
アクセス解析
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright © いろいろメモ(旧・自由の森学園図書館の本棚) All Rights Reserved
忍者ブログ / [PR]