マーク・カーランスキー文・S.D.シンドラー絵『世界を動かした塩の物語』は絵本。藤野千夜『少女怪談』は短い短編がいくつか集まったもの。2つとも、すぐ読み終わるかと思いきや、間に『スカイ・クロラ』や『詩的私的ジャック』を読んでいたため、時間がかかってしまいました。
『世界を動かした塩の物語』は、タイトルそのまま塩の物語。どちらかというと西洋視点なのかなぁ、と思いつつ読んでいたら、しっかりと中国では塩に税がかかっていて、それが国を支える基盤の1つだったということ等も書いてあって面白かったです。化学・生物の授業なんかでもときどき塩の化学式とかが登場するけど、僕は塩の歴史に興味があるなぁ、と思いました。
『少女怪談』は「青いスクーター」「ペティの行方」「アキちゃんの傘」「ミミカの不満」などで構成されている短編集。いまどきの女の子の怖くない怪談、らしいです。文の量が少なくて、とにかく読みやすいです。ちょっとはっとさせられるところもありました。タイトルから受けるイメージと、中身はまったく異なります。
なんていうか、生活の中にひそむ女の子のほのかな心の移り変わりをきりとったという感じで。幽霊とかそういうのはでてきません。ものすごく微妙だなぁ。なんていえば良いのだろう。つまらなくはないけど・・・ すっと通り過ぎていく感じで、印象に残らなかったなぁ・・
作者の藤野千夜って人、芥川賞とっているみたいです。どこをどうすれば芥川賞なのか、よく分からない。舞城王太郎はとれなかったのに。芥川賞っていうのが、そもそも何なのかいまいち分からないです・・・ どうして芥川賞と直木賞ばかり、メディアに注目されているんだろう。もっと他にも、面白い賞がいろいろある気がするのに。
今日読んだ本
マーク・カーランスキー文・S.D.シンドラー絵『世界を動かした塩の物語』
藤野千夜『少女怪談』(再読)
今読んでいる本
杉山登志郎『発達障害の子どもたち』
プラトン『ソクラテスの弁明・クリトン』
舞城王太郎『世界は密室でできている』
遠山啓『現代数学対話』
小泉武夫『いのちをはぐくむ農と食』(再読)
積ん読
坪内稔典『季語集』
川端康成『伊豆の踊り子』
金谷治『孟子』
『世界を動かした塩の物語』は、タイトルそのまま塩の物語。どちらかというと西洋視点なのかなぁ、と思いつつ読んでいたら、しっかりと中国では塩に税がかかっていて、それが国を支える基盤の1つだったということ等も書いてあって面白かったです。化学・生物の授業なんかでもときどき塩の化学式とかが登場するけど、僕は塩の歴史に興味があるなぁ、と思いました。
『少女怪談』は「青いスクーター」「ペティの行方」「アキちゃんの傘」「ミミカの不満」などで構成されている短編集。いまどきの女の子の怖くない怪談、らしいです。文の量が少なくて、とにかく読みやすいです。ちょっとはっとさせられるところもありました。タイトルから受けるイメージと、中身はまったく異なります。
なんていうか、生活の中にひそむ女の子のほのかな心の移り変わりをきりとったという感じで。幽霊とかそういうのはでてきません。ものすごく微妙だなぁ。なんていえば良いのだろう。つまらなくはないけど・・・ すっと通り過ぎていく感じで、印象に残らなかったなぁ・・
作者の藤野千夜って人、芥川賞とっているみたいです。どこをどうすれば芥川賞なのか、よく分からない。舞城王太郎はとれなかったのに。芥川賞っていうのが、そもそも何なのかいまいち分からないです・・・ どうして芥川賞と直木賞ばかり、メディアに注目されているんだろう。もっと他にも、面白い賞がいろいろある気がするのに。
今日読んだ本
マーク・カーランスキー文・S.D.シンドラー絵『世界を動かした塩の物語』
藤野千夜『少女怪談』(再読)
今読んでいる本
杉山登志郎『発達障害の子どもたち』
プラトン『ソクラテスの弁明・クリトン』
舞城王太郎『世界は密室でできている』
遠山啓『現代数学対話』
小泉武夫『いのちをはぐくむ農と食』(再読)
積ん読
坪内稔典『季語集』
川端康成『伊豆の踊り子』
金谷治『孟子』
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今、岩波ジュニア新書の『いのちをはぐくむ農と食』を読み返しながら、自由の森学園の食堂のことを思い出していました。普段はお弁当なのですが、ときどき食堂でお昼ご飯を食べます。食堂のものも、やっぱりとても美味しいなぁ、と思います。
自森の食堂では、有機農法でつくられた野菜・卵や、食堂でつくった梅干しなど、こだわりの食材をつかって、料理をつくるそうです。それで定食が500円。生徒はみんな「高い!」というけど、そういうこだわりのものをつかった料理屋さんにいったら、1000円くらいの値段が普通だと思うんだけどなぁ。自森の食堂は、ものすごく安いと僕は感じます。
自由の森学園の卒業生にやまけんという人がいます。『やまけんの食い倒れ日記』で有名な、食のコンサルタントをやっている人です。彼は自由の森学園の食堂の食材(キャベツ)に触発されて、その道にすすんだと語っていました。本の中でも自由の森学園のことに触れています。面白いなぁ、と思います。
自森の食堂のお昼ご飯の美味しさが、自由の森学園に通う生徒に、影響をあたえているんだなぁ(やまけんの例はまぁ特別といえるけど、もっとささやかな形でたくさんの生徒にいろんな影響を与えているような気がします)。
う~ん、自由の森学園の食堂のことをもう少し詳しく知りたいなぁ・・・
自由の森学園・関連一覧
S&Mシリーズ4作目、『詩的私的ジャック』を読みました。やっぱり面白かったです。よくこれだけのアイディアが考え付くなぁ、と感心してしまいます。どこまでも密室が続く・・・ あと、犯人の殺人の理由というのにも驚きました。共感はできないけど、なんとなく納得できるような気がする、という感じです。
歌の通りに人が死ぬ、というのは昔からあるパターンの1つだと思います。アガサ・クリスティ(だっけ)などいろんな人が、マザーグースと殺人をからめた小説を書いています。そのパターンの延長として、この『詩的私的ジャック』がある、と思うんだけど。面白いです。
あと、解説の、「S&Mシリーズ」の分析が面白かったです。フェミニズムとからめて考える、なんてこともできるのか・・・ それにしても10巻目にはなかなか到達しないなぁ。だんだんだれてきます・・ 早く読みきりたい。
そういえば、「ニューヨークの世界貿易センターに勤務している友人」という記述があってどきっとしました。犀川助教授の友達が勤めていた、というのでどうなったか心配です(フィクションの人物を心配するというのも変な話だけど)。9.11テロで崩壊した世界貿易センター。あんな形でぶち壊されるとは、誰にも想像できなかっただろうなぁ。
昨日読んだ本
森博嗣『詩的私的ジャック』
今読んでいる本
藤野千夜『少女怪談』(再読)
金谷治『孟子』
坪内稔典『季語集』
杉山登志郎『発達障害の子どもたち』
プラトン『ソクラテスの弁明・クリトン』
マーク・カーランスキー文・S.D.シンドラー絵『世界を動かした塩の物語』
歌の通りに人が死ぬ、というのは昔からあるパターンの1つだと思います。アガサ・クリスティ(だっけ)などいろんな人が、マザーグースと殺人をからめた小説を書いています。そのパターンの延長として、この『詩的私的ジャック』がある、と思うんだけど。面白いです。
あと、解説の、「S&Mシリーズ」の分析が面白かったです。フェミニズムとからめて考える、なんてこともできるのか・・・ それにしても10巻目にはなかなか到達しないなぁ。だんだんだれてきます・・ 早く読みきりたい。
そういえば、「ニューヨークの世界貿易センターに勤務している友人」という記述があってどきっとしました。犀川助教授の友達が勤めていた、というのでどうなったか心配です(フィクションの人物を心配するというのも変な話だけど)。9.11テロで崩壊した世界貿易センター。あんな形でぶち壊されるとは、誰にも想像できなかっただろうなぁ。
昨日読んだ本
森博嗣『詩的私的ジャック』
今読んでいる本
藤野千夜『少女怪談』(再読)
金谷治『孟子』
坪内稔典『季語集』
杉山登志郎『発達障害の子どもたち』
プラトン『ソクラテスの弁明・クリトン』
マーク・カーランスキー文・S.D.シンドラー絵『世界を動かした塩の物語』
森博嗣『スカイ・クロラ』を読みました。結局、映画は見にいかなかったので、周りの人が比べているのを見てもなんとも言いようがないのですが。原作はとても面白かったです。詩的、というのか。きれぎれの思考がうまい具合に書かれていました。最後らへんとか、圧巻です。
政府の委託を受け、ショーとして民間会社が戦争をやっている近未来の世界。キルドレという永遠の少年・少女たちが戦闘機に乗って、敵と戦うというストーリーです。だけど、どういう世界なのかという説明や、戦局の説明は、ほとんどありません。主人公の、ぼんやりとした夢の中にいるような視点から全てが語られます。
いろんな謎が少しずつ残ったような感触が・・・ う~んもやもやしたものが残りました。
読んでいて、やっぱり森博嗣の文章だなぁ、と思いました。
最近は森博嗣の本を片端から読んでいます。あと、舞城王太郎も読み尽くそうと、どんどん読んでいます。あとは、いろんな種類の新書をばらばらと読んでいる感じです。
これまで全然読んだ事のない作家が読みたいなぁ、と今考えています。川端康成とか。
最近読んだ本
森博嗣『スカイ・クロラ』
今読んでいる本
藤野千夜『少女怪談』(再読)
金谷治『孟子』
坪内稔典『季語集』
森博嗣『詩的私的ジャック』
杉山登志郎『発達障害の子どもたち』
プラトン『ソクラテスの弁明・クリトン』
政府の委託を受け、ショーとして民間会社が戦争をやっている近未来の世界。キルドレという永遠の少年・少女たちが戦闘機に乗って、敵と戦うというストーリーです。だけど、どういう世界なのかという説明や、戦局の説明は、ほとんどありません。主人公の、ぼんやりとした夢の中にいるような視点から全てが語られます。
いろんな謎が少しずつ残ったような感触が・・・ う~んもやもやしたものが残りました。
読んでいて、やっぱり森博嗣の文章だなぁ、と思いました。
最近は森博嗣の本を片端から読んでいます。あと、舞城王太郎も読み尽くそうと、どんどん読んでいます。あとは、いろんな種類の新書をばらばらと読んでいる感じです。
これまで全然読んだ事のない作家が読みたいなぁ、と今考えています。川端康成とか。
最近読んだ本
森博嗣『スカイ・クロラ』
今読んでいる本
藤野千夜『少女怪談』(再読)
金谷治『孟子』
坪内稔典『季語集』
森博嗣『詩的私的ジャック』
杉山登志郎『発達障害の子どもたち』
プラトン『ソクラテスの弁明・クリトン』
★★★★
著者: 森絵都
出版社: 集英社
「永遠」という言葉にめっぽう弱かった私、「もう永遠にできないね、紀子は一生損した」といわれるといてもたってもいられず、我慢できなかった「私」のことを、成長した紀子が語ります。
彼女、紀子の小学4年生のときから高校卒業までにあった出来事の数々。お誕生会のこと。「黒魔女」の担任との熾烈な闘い。ぐれてた中学時代。アルバイト。恋。家族崩壊の危機。そして卒業。かっこ悪いし、つらいこともたくさんあるんだけど、あとで振り返ってみると、それら全部ひっくるめて、大変で、それでも楽しくて懐かしいストーリーになるんだなぁ、と思いました。どうして、追体験しているように、1つひとつのストーリーが心に残るんだろうか?
別に殺人事件が起きるわけではないし、ありがちなライトノベルみたいに、主人公である「ぼく」や「私」が、世界を救ったり、変えたりしてしまうなんてことはありません。けれでも日常には「私」にとっての大事件が満ちています。それに凄く共感するのかなぁ、やっぱり。
主人公、紀子は女性です。だけど僕もとても楽しんで読むことができました。なんかほとんどあらすじしか書いてないなぁ・・ とても面白いんだけどあまりうまく表現できません・・
自森人読書 永遠の出口
著者: 森絵都
出版社: 集英社
「永遠」という言葉にめっぽう弱かった私、「もう永遠にできないね、紀子は一生損した」といわれるといてもたってもいられず、我慢できなかった「私」のことを、成長した紀子が語ります。
彼女、紀子の小学4年生のときから高校卒業までにあった出来事の数々。お誕生会のこと。「黒魔女」の担任との熾烈な闘い。ぐれてた中学時代。アルバイト。恋。家族崩壊の危機。そして卒業。かっこ悪いし、つらいこともたくさんあるんだけど、あとで振り返ってみると、それら全部ひっくるめて、大変で、それでも楽しくて懐かしいストーリーになるんだなぁ、と思いました。どうして、追体験しているように、1つひとつのストーリーが心に残るんだろうか?
別に殺人事件が起きるわけではないし、ありがちなライトノベルみたいに、主人公である「ぼく」や「私」が、世界を救ったり、変えたりしてしまうなんてことはありません。けれでも日常には「私」にとっての大事件が満ちています。それに凄く共感するのかなぁ、やっぱり。
主人公、紀子は女性です。だけど僕もとても楽しんで読むことができました。なんかほとんどあらすじしか書いてないなぁ・・ とても面白いんだけどあまりうまく表現できません・・
自森人読書 永遠の出口
恩田陸の『不連続の世界』を読みました。「木守り男」、「悪魔を憐れむ歌」、「幻影キネマ」、 「砂丘ピクニック」、「夜明けのガスパール」などの5つの短編が集められています。著者・恩田陸自身が「集大成」と語っていると知って、まぁその言葉の意味は分かるかなぁとは思ったのですが、「傑作」というほど面白いとは思いませんでした。
なんというか、なんというのだろう。う~ん、恩田陸ワールド全開で、読んでいてとても疲れる、というか。
最後の一編は衝撃的だったけど。でもなぁ、やっぱり疲れる。つまらなくはないんだけど、こちらが引き寄せられている感じで、恩田陸に「読まされている」気がして疲れます・・・ 確かに面白いんだけども。
最近読んだ本
恩田陸『不連続の世界』
今読んでいる本
藤野千夜『少女怪談』(再読)
金谷治『孟子』
森博嗣『詩的私的ジャック』
森博嗣『スカイ・クロラ』
なんというか、なんというのだろう。う~ん、恩田陸ワールド全開で、読んでいてとても疲れる、というか。
最後の一編は衝撃的だったけど。でもなぁ、やっぱり疲れる。つまらなくはないんだけど、こちらが引き寄せられている感じで、恩田陸に「読まされている」気がして疲れます・・・ 確かに面白いんだけども。
最近読んだ本
恩田陸『不連続の世界』
今読んでいる本
藤野千夜『少女怪談』(再読)
金谷治『孟子』
森博嗣『詩的私的ジャック』
森博嗣『スカイ・クロラ』
ひまなはずの11月。
行事がまったくないので、ひまな人はひまなのですが。
だけどひまじゃない人はやっぱりひまじゃない。もう音楽祭の準備が始まり(実行委員長も決まり)、学習発表会を考える会も動き出し、本日は中学ライヴがあり、あちらでもこちらでもいろいろな人たちが活動しています(今日は半日でした)。
でも全体的には、自由の森学園は静かです。眠いなぁ・・・
これが普通なのか。
自由の森学園の周りの風景は、けっこうきれいです。最近青空にならないのが残念ですが。
自由の森学園・関連一覧
行事がまったくないので、ひまな人はひまなのですが。
だけどひまじゃない人はやっぱりひまじゃない。もう音楽祭の準備が始まり(実行委員長も決まり)、学習発表会を考える会も動き出し、本日は中学ライヴがあり、あちらでもこちらでもいろいろな人たちが活動しています(今日は半日でした)。
でも全体的には、自由の森学園は静かです。眠いなぁ・・・
これが普通なのか。
自由の森学園の周りの風景は、けっこうきれいです。最近青空にならないのが残念ですが。
自由の森学園・関連一覧
★★★
著者: 幸田露伴
出版社: 小学館
戦国時代、利休七哲の1人として数えられ、家臣を大切にし、名将にして知られた蒲生氏郷。始めは織田信長に仕え、娘までもらい、寵臣として存分に活躍します。織田家の一門の者として迎えられたそうです。そして幾多の勝ち戦に参加し、武功を挙げました。本能寺の変が起きたときは忠義を貫き、明智光秀に対抗して織田信長の妻子を守りました。
その後は明智光秀を討った豊臣秀吉に従います。そして陸奥会津にいき、東北の要としてその平和を守りました。伊達政宗とはたびたび対立したといわれます。大崎・葛西一揆が起きたときにはそれを鎮圧し、伊達政宗が裏で糸をひいていた、という告発もしています。彼がいたからこそ東北は治まった、とすら言えます。文人としても武人としても優秀だった人でした。
そんな彼の生涯を幸田露伴が書いたのがこの「蒲生氏郷」です。おもに東北に行った後の、伊達政宗との駆け引きや、大崎・葛西一揆鎮圧のことです。これを読んでいると、蒲生氏郷という人はあまり知られていないけれど、案外大物だったみたいだなぁ、という気がします。織田信長にみこまれていただけある。決して、いのしし武者ではなくて、茶を嗜む風流の人でもあるそうです。
戦国時代にはこんな人もいたのか。面白いなぁ、と思いました。
自森人読書 蒲生氏郷
著者: 幸田露伴
出版社: 小学館
戦国時代、利休七哲の1人として数えられ、家臣を大切にし、名将にして知られた蒲生氏郷。始めは織田信長に仕え、娘までもらい、寵臣として存分に活躍します。織田家の一門の者として迎えられたそうです。そして幾多の勝ち戦に参加し、武功を挙げました。本能寺の変が起きたときは忠義を貫き、明智光秀に対抗して織田信長の妻子を守りました。
その後は明智光秀を討った豊臣秀吉に従います。そして陸奥会津にいき、東北の要としてその平和を守りました。伊達政宗とはたびたび対立したといわれます。大崎・葛西一揆が起きたときにはそれを鎮圧し、伊達政宗が裏で糸をひいていた、という告発もしています。彼がいたからこそ東北は治まった、とすら言えます。文人としても武人としても優秀だった人でした。
そんな彼の生涯を幸田露伴が書いたのがこの「蒲生氏郷」です。おもに東北に行った後の、伊達政宗との駆け引きや、大崎・葛西一揆鎮圧のことです。これを読んでいると、蒲生氏郷という人はあまり知られていないけれど、案外大物だったみたいだなぁ、という気がします。織田信長にみこまれていただけある。決して、いのしし武者ではなくて、茶を嗜む風流の人でもあるそうです。
戦国時代にはこんな人もいたのか。面白いなぁ、と思いました。
自森人読書 蒲生氏郷
松本清張の、推理小説デビュー作『点と線』を読みました。やぁ面白いという噂を聞いたことはあったのですが、ゃっぱり面白かったです。骨太な小説というのか。
しっかりしていて、華麗さとかそういうものはないけど、こつこつと推理を組み立てていく面白さが感じられます。
松本清張の小説、もっと読んでみたいです。恩田陸『不連続の世界』の中で、松本清張のことが微妙にでてきてびっくりしました。不思議な偶然だ・・・
今は金谷治『孟子』を読み始めたところです。文庫本なのでまぁ明日には読み終わるんじゃないかなぁ、多分。
そしたら、森博嗣『詩的私的ジャック』を読んでいきたいです。今、森博嗣と舞城王太郎を片端から読んでいます。
『スカイ・クロラ』も早く読みたいなぁ・・・ 行事がないと、ちょうど良く読書ができます。
昨日読んだ本
松本清張『点と線』
今読んでいる本
藤野千夜『少女怪談』(再読)
恩田陸『不連続の世界』
金谷治『孟子』
しっかりしていて、華麗さとかそういうものはないけど、こつこつと推理を組み立てていく面白さが感じられます。
松本清張の小説、もっと読んでみたいです。恩田陸『不連続の世界』の中で、松本清張のことが微妙にでてきてびっくりしました。不思議な偶然だ・・・
今は金谷治『孟子』を読み始めたところです。文庫本なのでまぁ明日には読み終わるんじゃないかなぁ、多分。
そしたら、森博嗣『詩的私的ジャック』を読んでいきたいです。今、森博嗣と舞城王太郎を片端から読んでいます。
『スカイ・クロラ』も早く読みたいなぁ・・・ 行事がないと、ちょうど良く読書ができます。
昨日読んだ本
松本清張『点と線』
今読んでいる本
藤野千夜『少女怪談』(再読)
恩田陸『不連続の世界』
金谷治『孟子』
小笠原喜康『議論のウソ』はとても読み応えがあります。
少年犯罪が増加・凶悪化しているという「ウソ」がまかり通るのはなぜか、ゲーム脳などという非科学的な主張が信奉されるのはなぜか、ケイタイがペースメーカーに悪影響を及ぼすという古い伝説がいまだにはびこっているのはなぜか、短絡的な「ゆとり教育」バッシングが生まれているのはなぜか。
「ウソ」を、色々な資料を用いながら見抜き、論破していくということを教えてくれます。ただしそうはいっても、「ウソ」か、「ウソ」でないか、見分けるのはとても難しいことだ、という親切な「あとがき」までついています。
とても公平で、読者に向かって考えることを働きかける良い本だ、と思いました。
第1章 統計のウソ――ある朝の少年非行のニュース評論から
第2章 権威のウソ――『ゲーム脳の恐怖』から
第3章 時間が作るウソ――携帯電話の悪影響のうつりかわり
第4章 ムード先行のウソ――「ゆとり教育」批判から
第5章 ウソとホントの境――少し長い「あとがき」
昨日読んだ本
小笠原喜康『議論のウソ』(再読)
今読んでいる本
藤野千夜『少女怪談』(再読)
松本清張『点と線』
恩田陸『不連続の世界』
少年犯罪が増加・凶悪化しているという「ウソ」がまかり通るのはなぜか、ゲーム脳などという非科学的な主張が信奉されるのはなぜか、ケイタイがペースメーカーに悪影響を及ぼすという古い伝説がいまだにはびこっているのはなぜか、短絡的な「ゆとり教育」バッシングが生まれているのはなぜか。
「ウソ」を、色々な資料を用いながら見抜き、論破していくということを教えてくれます。ただしそうはいっても、「ウソ」か、「ウソ」でないか、見分けるのはとても難しいことだ、という親切な「あとがき」までついています。
とても公平で、読者に向かって考えることを働きかける良い本だ、と思いました。
第1章 統計のウソ――ある朝の少年非行のニュース評論から
第2章 権威のウソ――『ゲーム脳の恐怖』から
第3章 時間が作るウソ――携帯電話の悪影響のうつりかわり
第4章 ムード先行のウソ――「ゆとり教育」批判から
第5章 ウソとホントの境――少し長い「あとがき」
昨日読んだ本
小笠原喜康『議論のウソ』(再読)
今読んでいる本
藤野千夜『少女怪談』(再読)
松本清張『点と線』
恩田陸『不連続の世界』
最近読んだ本
尾木直樹『思春期の危機をどう見るか』
田中敬三『粘土でにゃにゅにょ 土が命のかたまりになった!』(再読)
『思春期の危機をどう見るか』は、思春期の子ども達の相手ができなくなっている大人側の問題を指摘するもの。自由の森学園に来て講演をしてくれた尾木直樹さんの著書。読んでいると、しっかりと資料が用いられていてとても納得させられます。
『粘土でにゃにゅにょ 土が命のかたまりになった!』は再読。岩波ジュニア新書の1冊。いろいろな知的障害のある人たちが粘土に触ることで、なんらかの表現をすることができるのだそうです。写真がふんだんに使われていて目で見て分かる本です。
今読んでいる本
小笠原喜康『議論のウソ』(再読)
藤野千夜『少女怪談』(再読)
松本清張『点と線』
恩田陸『不連続の世界』
尾木直樹『思春期の危機をどう見るか』
田中敬三『粘土でにゃにゅにょ 土が命のかたまりになった!』(再読)
『思春期の危機をどう見るか』は、思春期の子ども達の相手ができなくなっている大人側の問題を指摘するもの。自由の森学園に来て講演をしてくれた尾木直樹さんの著書。読んでいると、しっかりと資料が用いられていてとても納得させられます。
『粘土でにゃにゅにょ 土が命のかたまりになった!』は再読。岩波ジュニア新書の1冊。いろいろな知的障害のある人たちが粘土に触ることで、なんらかの表現をすることができるのだそうです。写真がふんだんに使われていて目で見て分かる本です。
今読んでいる本
小笠原喜康『議論のウソ』(再読)
藤野千夜『少女怪談』(再読)
松本清張『点と線』
恩田陸『不連続の世界』
★★★★★
著者: 東野圭吾
出版社: 文藝春秋
数学を愛し、数学だけが生きがいだった天才数学者の石神。彼はさえない高校の教師として生活を送っていました。しかし、隣人のお弁当屋さんに勤める女性を愛してしまい、彼女を庇って完全犯罪を目論見ます。果たして「探偵ガリレオ」湯川は、それを解くことができるのか・・・?
僕はこの本をちょうど中学3年の学園祭の前日くらいに見つけてしまいました。読みたい、けど学園祭の準備が、でも読みたい、けど学園祭の準備が、というループにおちいってしまいました。そして結局学園祭を優先し、そのあとに「容疑者Xの献身」を読むことになりました。読み始めたら、ものすごく面白くてすらすら読めてしまいました。
犯人の天才数学者、石神という男が面白いです。とんでもないことをスマートにこなしてしまうというところを見ると、感情がどうにかなっている、「普通」の人とは違う感覚の持ち主、としか思えません。それでも、隣人の女性にほれていて、そのことを「探偵ガリレオ」湯川に悟られるほどはっきりと表情、もしくは動作、様子として示してしまう。ありがちなキャラだけど、面白いです。
本格ミステリ・ベスト10 2006年版、このミステリーがすごい!2006、2005年「週刊文春」ミステリベスト10、第6回本格ミステリ大賞、第134回直木賞の5冠を達成したミステリ小説です。ドラマにもなっています。ドラマのガリレオは福山雅治が演じていてとてもかっこいいです。どうやら今年(2008年)の秋には映画化もされるみたいです。楽しみです。
自森人読書 容疑者Xの献身
著者: 東野圭吾
出版社: 文藝春秋
数学を愛し、数学だけが生きがいだった天才数学者の石神。彼はさえない高校の教師として生活を送っていました。しかし、隣人のお弁当屋さんに勤める女性を愛してしまい、彼女を庇って完全犯罪を目論見ます。果たして「探偵ガリレオ」湯川は、それを解くことができるのか・・・?
僕はこの本をちょうど中学3年の学園祭の前日くらいに見つけてしまいました。読みたい、けど学園祭の準備が、でも読みたい、けど学園祭の準備が、というループにおちいってしまいました。そして結局学園祭を優先し、そのあとに「容疑者Xの献身」を読むことになりました。読み始めたら、ものすごく面白くてすらすら読めてしまいました。
犯人の天才数学者、石神という男が面白いです。とんでもないことをスマートにこなしてしまうというところを見ると、感情がどうにかなっている、「普通」の人とは違う感覚の持ち主、としか思えません。それでも、隣人の女性にほれていて、そのことを「探偵ガリレオ」湯川に悟られるほどはっきりと表情、もしくは動作、様子として示してしまう。ありがちなキャラだけど、面白いです。
本格ミステリ・ベスト10 2006年版、このミステリーがすごい!2006、2005年「週刊文春」ミステリベスト10、第6回本格ミステリ大賞、第134回直木賞の5冠を達成したミステリ小説です。ドラマにもなっています。ドラマのガリレオは福山雅治が演じていてとてもかっこいいです。どうやら今年(2008年)の秋には映画化もされるみたいです。楽しみです。
自森人読書 容疑者Xの献身
『凡人として生きるということ』を読んで、押井守という人はつまらない人なのだなぁ、と感じました。というか、好きじゃないです。う~ん、押井守作品を見たことはあまりないのだけど(結局『スカイ・クロラ』も見にいかなかったし)、まぁこんな人の作品ならべつに見なくていいな、と思いました。
そもそも押井守に「凡人として生きるということ」を説教されたくない。押井守はとても凡人とはいえないような人です。だって映画つくって、いっぱいお金稼いで、認められているんだから。特殊なレアケースの成功体験者の人間に、「凡人として生きるということ」を語られても・・・
何にもとらわれないオヤジの方が、社会的な価値観にとらわれてオシャレに走ってそれを個性と取り違える若者よりも、自由なのだ、という主張はわかるんだけど、でもそれはもう若さを取り戻せないオヤジの負け惜しみみたいなものじゃないの? という気がします、残念ながら。
格差を解消すべきという声は、結局全てねたみからだ、格差の解消を訴えるのをつきつめればナチズムになる、というような時代遅れの極論(格差問題ではなく、死者をだすような貧困問題にはなしは進んでいるのに)や、「オレは本音を語る男だ」とかっこつけているところとか、まったく好きになれないです。全部オヤジ視点で、女性を見下しているようなところも好きになれないです。
まぁはっきり言ってしまうなら、論理的でない、というその一点がもっとも問題だと感じます。
まぁ一介の「オヤジ」が好きなことを吠えているというだけのことだから、放って置けばいいのか。
最近読んだ本
押井守『凡人として生きるということ』
今読んでいる本
尾木直樹『思春期の危機をどう見るか』
田中敬三『粘土でにゃにゅにょ 土が命のかたまりになった!』(再読)
小笠原喜康『議論のウソ』(再読)
藤野千夜『少女怪談』(再読)
そもそも押井守に「凡人として生きるということ」を説教されたくない。押井守はとても凡人とはいえないような人です。だって映画つくって、いっぱいお金稼いで、認められているんだから。特殊なレアケースの成功体験者の人間に、「凡人として生きるということ」を語られても・・・
何にもとらわれないオヤジの方が、社会的な価値観にとらわれてオシャレに走ってそれを個性と取り違える若者よりも、自由なのだ、という主張はわかるんだけど、でもそれはもう若さを取り戻せないオヤジの負け惜しみみたいなものじゃないの? という気がします、残念ながら。
格差を解消すべきという声は、結局全てねたみからだ、格差の解消を訴えるのをつきつめればナチズムになる、というような時代遅れの極論(格差問題ではなく、死者をだすような貧困問題にはなしは進んでいるのに)や、「オレは本音を語る男だ」とかっこつけているところとか、まったく好きになれないです。全部オヤジ視点で、女性を見下しているようなところも好きになれないです。
まぁはっきり言ってしまうなら、論理的でない、というその一点がもっとも問題だと感じます。
まぁ一介の「オヤジ」が好きなことを吠えているというだけのことだから、放って置けばいいのか。
最近読んだ本
押井守『凡人として生きるということ』
今読んでいる本
尾木直樹『思春期の危機をどう見るか』
田中敬三『粘土でにゃにゅにょ 土が命のかたまりになった!』(再読)
小笠原喜康『議論のウソ』(再読)
藤野千夜『少女怪談』(再読)
★★★
著者: 半村良
出版社: 角川書店
自衛隊が日本海沿岸で演習していました。そのとき突然、時間がぶれて、伊庭義明三尉と、その部下などの一団が戦国時代へと放り込まれてしまいました。戦国時代には、なぜか織田信長が存在していませんでした。伊庭義明らは、その事実に戸惑いつつも上杉謙信と同盟を結んで、積極的に歴史に介入していきます。そして戦国自衛隊は、近代的な武装と戦術でもって、武士たちを圧倒していきますが・・・
もしも自衛隊が、戦国時代にタイムスリップしてしまい、戦国時代の騎兵や歩兵と戦ったらどうなるのだろうか? 歴史好きな人なら誰もが考えそうなことです。それを小説化してくれたのがこの「戦国自衛隊」です。歴史を変えようとしながらも、歴史に呑みこまれてしまうラストが印象的でした。
あまりまじめに書いていないので短いです・・・
自森人読書 戦国自衛隊
著者: 半村良
出版社: 角川書店
自衛隊が日本海沿岸で演習していました。そのとき突然、時間がぶれて、伊庭義明三尉と、その部下などの一団が戦国時代へと放り込まれてしまいました。戦国時代には、なぜか織田信長が存在していませんでした。伊庭義明らは、その事実に戸惑いつつも上杉謙信と同盟を結んで、積極的に歴史に介入していきます。そして戦国自衛隊は、近代的な武装と戦術でもって、武士たちを圧倒していきますが・・・
もしも自衛隊が、戦国時代にタイムスリップしてしまい、戦国時代の騎兵や歩兵と戦ったらどうなるのだろうか? 歴史好きな人なら誰もが考えそうなことです。それを小説化してくれたのがこの「戦国自衛隊」です。歴史を変えようとしながらも、歴史に呑みこまれてしまうラストが印象的でした。
あまりまじめに書いていないので短いです・・・
自森人読書 戦国自衛隊
昨日一昨日、小島晋治、丸山松幸『中国近現代史』という本を読みました。かなりコンパクトにまとめられていて読みやすかったです。現代史とはいっても、古い本なのでぎりぎり天安門事件のことまでが載っている、という感じでした。中国の近現代史は、否応なく日本の近現代史と関係してきます。日本が中国を侵略したという歴史があるからです。
最近、航空幕僚長だった田母神俊雄という人が、日本は侵略国家ではなかったという趣旨の論文を発表して更迭されたという事件がありました。どうして侵略国家ではなかった、といえるのか。理解に苦しみます。
中国の近現代史は民衆にとっては、苦難の歴史だったのだなぁ、と『中国近現代史』を読んで改めて思いました。清国と戦い、西洋列強の侵略と戦い、日本の侵略と戦い、各地に割拠する軍閥と戦い、もう何が敵であるのかすら区別しがたい。本当に混沌としています。さらには国民党と、共産党との戦いに巻き込まれ、共産党独裁下でも誤った政策が行われたことで、苦しむことになる・・・
う~ん本当に大変だなぁ・・・
最近読んだ本
小島晋治、丸山松幸『中国近現代史』
今読んでいる本
青島潤三『屋久島 樹と水と岩の島を歩く』
押井守『凡人として生きるということ』
最近、航空幕僚長だった田母神俊雄という人が、日本は侵略国家ではなかったという趣旨の論文を発表して更迭されたという事件がありました。どうして侵略国家ではなかった、といえるのか。理解に苦しみます。
中国の近現代史は民衆にとっては、苦難の歴史だったのだなぁ、と『中国近現代史』を読んで改めて思いました。清国と戦い、西洋列強の侵略と戦い、日本の侵略と戦い、各地に割拠する軍閥と戦い、もう何が敵であるのかすら区別しがたい。本当に混沌としています。さらには国民党と、共産党との戦いに巻き込まれ、共産党独裁下でも誤った政策が行われたことで、苦しむことになる・・・
う~ん本当に大変だなぁ・・・
最近読んだ本
小島晋治、丸山松幸『中国近現代史』
今読んでいる本
青島潤三『屋久島 樹と水と岩の島を歩く』
押井守『凡人として生きるということ』
事務局前の木。
自由の森学園は、とてもきれいな飯能の自然に囲まれています。だから「森」が名前に入っているのかなぁ、と思います。とはいっても飯能も、駅前は都会化。パチンコ屋とか、カラオケとかが並んでいます。だけど、自由の森学園は徒歩1時間、バスでも15分はかかるような小岩井にあるので、もうそういう駅前の空気とは断絶した空間になっています。
それにしてもよくよく考えてみると、とても不思議な気分です。毎日、山の中みたいなところに通学しているのだなぁ・・・
自由の森学園・記事一覧
(全校保護者連絡会のあった日)
僕は、今年の表現祭は失敗だったと思います。11月になってひまになったので、これから全てを詳しくまとめようと思います。
自由の森学園の行事は、「娯楽化」の方向へ向かっていると言えます。生徒も教員も、みんな「らくちんでかつ楽しいもの」を欲しているのです。その結果。誰もが、「私じゃない誰かが重荷を背負ってよ」と期待して、大変な部分は放り投げる。誰もが、「みんなでつくるのは面倒」と言って話し合いや全体の運営に参加しない。そして一部の人が、全体の運営などの重荷を背負うことになる。
それではうまくいくはずがありません。話し合いはガタガタに崩れ、誰もが自分が何をやっているのかすら把握できない。「らくちんでかつ楽しいもの」なんて、まったくありえないといえます。
自由の森学園は、学校(学び舎)です。「らくちんでかつ楽しいもの」を追求するなら、「学校」でやる必要がない。どこかのライヴに行けば、すぐにそんなものは得られてしまいます。(表現祭の2日間、学校来ないでライヴに行っていた人がいた)
「らくちんでかつ楽しいもの」の追求は、自森の行事のテーマにはふさわしくない、と思います。極端な話、そんなものは世界中どこでだって手に入るのだから、自森の魅力にはならない。
全然うまくいっていなくてしかも魅力のない行事には、誰も寄り付くはずがないよなぁ。別の方法(例えば、クラスを基盤にする、とか)をとるしかないと思うんだけど。
僕は、今年の表現祭は失敗だったと思います。11月になってひまになったので、これから全てを詳しくまとめようと思います。
自由の森学園の行事は、「娯楽化」の方向へ向かっていると言えます。生徒も教員も、みんな「らくちんでかつ楽しいもの」を欲しているのです。その結果。誰もが、「私じゃない誰かが重荷を背負ってよ」と期待して、大変な部分は放り投げる。誰もが、「みんなでつくるのは面倒」と言って話し合いや全体の運営に参加しない。そして一部の人が、全体の運営などの重荷を背負うことになる。
それではうまくいくはずがありません。話し合いはガタガタに崩れ、誰もが自分が何をやっているのかすら把握できない。「らくちんでかつ楽しいもの」なんて、まったくありえないといえます。
自由の森学園は、学校(学び舎)です。「らくちんでかつ楽しいもの」を追求するなら、「学校」でやる必要がない。どこかのライヴに行けば、すぐにそんなものは得られてしまいます。(表現祭の2日間、学校来ないでライヴに行っていた人がいた)
「らくちんでかつ楽しいもの」の追求は、自森の行事のテーマにはふさわしくない、と思います。極端な話、そんなものは世界中どこでだって手に入るのだから、自森の魅力にはならない。
全然うまくいっていなくてしかも魅力のない行事には、誰も寄り付くはずがないよなぁ。別の方法(例えば、クラスを基盤にする、とか)をとるしかないと思うんだけど。
★★★
著者: 一海知義
出版社: 岩波書店
いつも何気なく使っている言葉のそこかしこに漢語がまぎれこんでいます。
この本を読んでいると、身近な漢語というものに気付かされます。宇宙、勉強などの熟語から一衣帯水、紅一点のような成語まで、いろんな漢語の成り立ちなどが書かれていて、その歴史を知ることが出来るのが面白いです。
僕が普通に使っている言葉にだって長い歴史があります。それを知っているのと知っていないのとでは、大きな違いがある・・・ なんていうことはとくにありません。それでもちょこっとだけでも知っていると、言葉への興味が湧いてきます。何かに興味を持つとき、そういう何か意味のない小さなとっかかりというのは貴重です。そういう小さいことを大切に出来れば、とても面白いような気がします。
面倒くさくなったら飛ばし読みしてもいいかも知れません。物語ではない本はそういうこともできます。僕は、どんな本でも最初のページから最後のページまで、順番に読んでいこう、というふうに決めているけど、そこにこだわるのにはあまり意味が無いです。ただ単に習慣だからそうしているというだけで。そうだ、最後から順番に読んでいくというのも案外面白いかもしれません。
まぁとにかくページをめくっていけば楽しい何かに突き当たるかも知れない、と思って本を手に取るのは良いことだと思います。と偉そうに言っているけど、僕は活字中毒だからなぁ・・ タバコ中毒の人にタバコの美味しさを説かれるようなものだから、説得力が無いかもしれない。活字にとりつかれただけじゃないか、と言われると反論できないです。
自森人読書 漢語の知識
著者: 一海知義
出版社: 岩波書店
いつも何気なく使っている言葉のそこかしこに漢語がまぎれこんでいます。
この本を読んでいると、身近な漢語というものに気付かされます。宇宙、勉強などの熟語から一衣帯水、紅一点のような成語まで、いろんな漢語の成り立ちなどが書かれていて、その歴史を知ることが出来るのが面白いです。
僕が普通に使っている言葉にだって長い歴史があります。それを知っているのと知っていないのとでは、大きな違いがある・・・ なんていうことはとくにありません。それでもちょこっとだけでも知っていると、言葉への興味が湧いてきます。何かに興味を持つとき、そういう何か意味のない小さなとっかかりというのは貴重です。そういう小さいことを大切に出来れば、とても面白いような気がします。
面倒くさくなったら飛ばし読みしてもいいかも知れません。物語ではない本はそういうこともできます。僕は、どんな本でも最初のページから最後のページまで、順番に読んでいこう、というふうに決めているけど、そこにこだわるのにはあまり意味が無いです。ただ単に習慣だからそうしているというだけで。そうだ、最後から順番に読んでいくというのも案外面白いかもしれません。
まぁとにかくページをめくっていけば楽しい何かに突き当たるかも知れない、と思って本を手に取るのは良いことだと思います。と偉そうに言っているけど、僕は活字中毒だからなぁ・・ タバコ中毒の人にタバコの美味しさを説かれるようなものだから、説得力が無いかもしれない。活字にとりつかれただけじゃないか、と言われると反論できないです。
自森人読書 漢語の知識
昨日、舞城王太郎のデビュー作『煙か土か食い物』を読みました。
やっぱり書きなぐったような、でもしっかりと文章にはなっている文章は凄いなぁ、と思います。読者の頬を殴りつけるような文章というのかなぁ・・・ 読みにくさをねらって書かれている文章のような気がします。それでもそれなりに読ませるところが凄い。
連続主婦殴打生き埋め事件、というよく分からないストーリー、突拍子も無い謎解き、はまっているようでいまいちぴちっとはまらない展開、どれもこれもなんかしっくりこない。それでも、小さな矛盾なんて吹き飛ばしてしまう、全体的な勢いが凄いです。
そういえば、物語が進む間、ずっと血が流れっぱなしだなぁ。次から次へといろんな人の血が流れる・・・ 暴力があふれかえっているし・・・ 壮絶です。
昨日読んだ本
舞城王太郎『煙か土か食い物』
今読んでいる本
小島晋治、丸山松幸『中国近現代史』
やっぱり書きなぐったような、でもしっかりと文章にはなっている文章は凄いなぁ、と思います。読者の頬を殴りつけるような文章というのかなぁ・・・ 読みにくさをねらって書かれている文章のような気がします。それでもそれなりに読ませるところが凄い。
連続主婦殴打生き埋め事件、というよく分からないストーリー、突拍子も無い謎解き、はまっているようでいまいちぴちっとはまらない展開、どれもこれもなんかしっくりこない。それでも、小さな矛盾なんて吹き飛ばしてしまう、全体的な勢いが凄いです。
そういえば、物語が進む間、ずっと血が流れっぱなしだなぁ。次から次へといろんな人の血が流れる・・・ 暴力があふれかえっているし・・・ 壮絶です。
昨日読んだ本
舞城王太郎『煙か土か食い物』
今読んでいる本
小島晋治、丸山松幸『中国近現代史』
どうやって話せば、伝えたいことが伝わるのか・・・? とても難しい問題です。それについて週刊子どもニュースをやっている池上彰が、具体的な事例を挙げながら説明していくもの。喋る言葉は、短く分けていけばよい、とかいろいろと役に立つ提案だなぁ、と思いました。
『相手に「伝わる」話し方―ぼくはこんなことを考えながら話してきた』のなかでは、池上彰という人の半生にも触れていて、とても面白いです。サツまわりだっけ、警察署めぐりから始まるんだ、記者生活って。
最近読んだ本
池上彰『相手に「伝わる」話し方―ぼくはこんなことを考えながら話してきた』
今読んでいる本
小島晋治、丸山松幸『中国近現代史』
舞城王太郎『煙か土か食い物』
『相手に「伝わる」話し方―ぼくはこんなことを考えながら話してきた』のなかでは、池上彰という人の半生にも触れていて、とても面白いです。サツまわりだっけ、警察署めぐりから始まるんだ、記者生活って。
最近読んだ本
池上彰『相手に「伝わる」話し方―ぼくはこんなことを考えながら話してきた』
今読んでいる本
小島晋治、丸山松幸『中国近現代史』
舞城王太郎『煙か土か食い物』
自由の森学園の廊下。
廊下の壁が、そのままキャンパス。
これまで、学年ワーク・森の時間(総合学習)のなかで、いろんな人がどんどんと重ね塗りしてきました。
今年、中学3年の人たちは総合学習の中で、「渡り廊下の壁に絵を描く」ということをやろうとしているらしいです。
長い時間を使って絵を描くのか・・・ あまりイメージできない。それは森の時間ではなくて、美術でやることではないのかなぁ。
僕は、昨年の中3森の時間の中で(つまり同じ枠の中で)『生きさせろ!』のことを学びました。とても充実したものになったと思います。
その時間を使って、絵を描くのか・・ う~ん、まぁ楽しそうだしいいのかなぁ・・・ 人のことだから別に口出しも出来ないし。
生きさせろ! 自由の森学園森の時間の学びのまとめのウェブサイト
自由の森学園・記事一覧
廊下の壁が、そのままキャンパス。
これまで、学年ワーク・森の時間(総合学習)のなかで、いろんな人がどんどんと重ね塗りしてきました。
今年、中学3年の人たちは総合学習の中で、「渡り廊下の壁に絵を描く」ということをやろうとしているらしいです。
長い時間を使って絵を描くのか・・・ あまりイメージできない。それは森の時間ではなくて、美術でやることではないのかなぁ。
僕は、昨年の中3森の時間の中で(つまり同じ枠の中で)『生きさせろ!』のことを学びました。とても充実したものになったと思います。
その時間を使って、絵を描くのか・・ う~ん、まぁ楽しそうだしいいのかなぁ・・・ 人のことだから別に口出しも出来ないし。
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