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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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『あぶな坂HOTEL』は漫画。短編集。
『あぶな坂HOTEL』
生と死の狭間にある「あぶな坂HOTEL」。そこに現れては生の世界へ戻るか、もしくは死の世界へ逝くかして去っていく人たち。それと、そこに留まり続けて、やって来る人たちをもてなす人たちのドラマ。

ある意味陳腐な設定です。しかし、萩尾望都が描くとなんでも面白い。中島みゆきの歌から着想した、というはなしを聞きました。「あぶな坂」という歌があるのかなぁ・・・


今日読んだ本
萩尾望都『あぶな坂HOTEL』

今読んでいる本
山口雅也『ミステリーズ 完全版』
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今、山口雅也『ミステリーズ 完全版』を読んでいる最中。
『ミステリーズ 完全版』
なんというか、僕は短編というのは苦手なのですが・・・ まぁまぁ面白く読めました。『解決ドミノ倒し』のドミノ倒しの連続は楽しい。

『密室症候群』
説明が難しい・・・ ひっくり返ってひっくり返ってを繰り返します。

『禍なるかな、いま笑う死者よ』
笑ったまま死んでいた2人の男。いったい彼らに何があったのか。

『いいニュース、悪いニュース』
息子のデイビットがデートしたために退学になるかも、と知った母。なんと息子の相手が中年男だと聞いてさらに混乱・・・

『音のかたち』
音を巡る物語。なんと、歴史上有名なあの人が登場。

『解決ドミノ倒し』
ドミノ倒しのように延々と答えの出されない堂々巡り・・・


今日読んだ作品
山口雅也『密室症候群』
山口雅也『禍なるかな、いま笑う死者よ』
山口雅也『いいニュース、悪いニュース』
山口雅也『音のかたち』
山口雅也『解決ドミノ倒し』


今読んでいる本
山口雅也『ミステリーズ 完全版』
萩尾望都『あぶな坂HOTEL』
『街場の教育論』は凄く分かりやすくて、しかも面白かったです。
『街場の教育論』

反省します。教育と言うのは時間を経ないと結果が現れないから、誰もが不寛容になる、という主張は身に沁みました。納得します。確かに全くもってその通りだ。

内田樹が、「学びは理屈じゃない、立ち止まるな。学ぶんだ!」ということを理屈でもって説明しています。ものすごく分かりやすいし、納得させられます。それにしても博識な人だなぁ・・・

ものすごく上手いです。逆に上手すぎるので、どうしても反論したくなる。引っかかる部分がないからかえって信用できない、というか。どうしても自分はまるめこまれているとしか思えない。村上春樹の文章を読んでいるときと同じ(ひねくれていて、どうしようもないと呆れられても仕方ないんだけど)。

ちょっと待ってくれ、と言いたい部分も結構ありました。

村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス』が引用されている時点で、これはもう信用しないぞ、と思いました。だって村上春樹の小説って読めば分かるけど、ああいう小説だからいかようにでも解釈できる。それを自分にとって都合のいいように引っ張ってくるというのは、どうなのか?
というよりも、内田樹はどれだけ、村上春樹ファンなんだろうか。

最後の「宗教」をくくってみせる部分は、いくらなんでも大雑把に割り切りすぎではないか。そんなふうに一緒くたにされたらたまらない。

『街場の教育論』は良い本です。


今日読んだ本
内田樹『街場の教育論』

今読んでいる本
山口雅也『ミステリーズ 完全版』
萩尾望都『あぶな坂HOTEL』
『チェ・ゲバラ―フォト・バイオグラフィ』
チェ・ゲバラの歩んだ道を、写真と文章で読み解いていこう、というもの。『チェ 39歳別れの手紙』 を思い出しました。それにしてもほんとにたくさんの人が「チェ・ゲバラ」という存在に対して、畏敬の念みたいなものを抱いているんだなぁ・・・

チェ・ゲバラは、凄い人だ・・・


今日読んだ本
イルダ・バリオ、ギャレス・ジェンキンズ『チェ・ゲバラ―フォト・バイオグラフィ』

今読んでいる本
山口雅也『ミステリーズ 完全版』

ひとまず置く
北村薫『空飛ぶ馬』
樋口有介『彼女はたぶん魔法を使う』

快作とも、怪作ともいえるような物語がそろった山田風太郎「忍法帖」シリーズの中の1冊。やっぱり面白い。
『信玄忍法帖』
主人公は、山本勘介。
彼は、自らの献策(啄木鳥の策)が失敗したため、責任を取って川中島の戦いで自ら命を落とした、とされています。しかし実は生きていて、信玄の死後武田家の安泰のために奔走する、というのがこの『信玄忍法帖』。

武田家はなんとしても武田信玄の死を周囲から隠そうとして、影武者をたくさんそろえます。その影武者を守るべく闘う武田方の真田忍者は、猿飛天兵衛と霧隠地兵衛。

逆に、信玄の死を暴こうと襲い掛かる徳川方の伊賀忍者は、御所満五郎、黄母衣内記、蝉丸右近、墨坂又太郎、漆戸銀平次、箙陣兵衛、六字花麿、虚栗七太夫、塔ヶ沢監物。

その両者の間で、まぁいつも通りの山田風太郎風のエログロな戦いが繰り広げられるわけです。ハチャメチャな忍術を、よくあれだけ考え付くなぁと感心します。


今日読んだ本
山田風太郎『信玄忍法帖』

今読んでいる本
北村薫『空飛ぶ馬』
樋口有介『彼女はたぶん魔法を使う』
イルダ・バリオ、ギャレス・ジェンキンズ『チェ・ゲバラ―フォト・バイオグラフィ』
『生ける屍の死』は素晴らしかったです。これまで読んできた推理小説の中で最高ランクの作品のひとつだと僕は感じました。
『生ける屍の死』
舞台はニューイングランドの片田舎トゥームズヴィル。アメリカでは死者が次々と蘇る、という不可解な事態が起こり、大混乱が生じていました。そんな中、バーリイコーン一族が経営するスマイリー霊園で、殺人事件が発生します。死者が蘇るというのに、人を殺すことに何の意味があるのか?

主人公はパンク青年のグリン。彼は、なんと物語の途中で殺害されてしまいます。そして言葉通り「生ける屍」となって事件解決を目指すこととなります。グリンの相棒は、チェシャ。その2人のコンビが最高です。

ものすごく複雑で凝った物語なので、難しいのかと思いきや、笑える部分がたくさんあります。だから、けっこうすらすらと読めてしまいます。ラストシーンは悲しすぎる。


今日読んだ本
山口雅也『生ける屍の死』

今読んでいる本
北村薫『空飛ぶ馬』
山田風太郎『信玄忍法帖』
樋口有介『彼女はたぶん魔法を使う』
やはり宮部みゆきは凄い。けど期待ほどではなかったです。
『蒲生邸事件』
タイムスリップもの。第18回日本SF大賞を受賞。

尾崎孝史という男が主人公。彼は浪人生。東京に出てきて、予備校に受験するためにホテルに篭もるのですが、火事が起きて死にかけます。しかし偶然暗い男に救われ、突然に、2.26事件前夜にタイムスリップしてしまいます。孝史は、最初その事実を疑うのですが、次第に受け入れていきます・・・

長い、長すぎる。2.26事件の真っ只中にいるはずなのに緊迫感に欠けていて、読み進めるのが退屈。

SFとミステリの融合したもの、と説明されても、ちょっとSFとしてはスリルに欠けるし、ミステリとしては全然面白みがない。かといって、孝史の独白がうるさすぎて歴史小説には絶対になれない。微妙な作品。
それでも読ませるところが宮部みゆきの凄さかもしれない。でも、最終的に、読んで損したかも、と思ってしまいました・・・


今日読み終わった本
宮部みゆき『蒲生邸事件』

今読んでいる本
北村薫『空飛ぶ馬』
山口雅也『生ける屍の死』
北村薫のデビュー作、『空飛ぶ馬』を今読んでいます。
『空飛ぶ馬』
北村薫は、まず文章が良い。味わいがある、というか、日本語としておかしい表記が多く見られるミステリ作家の中で飛びぬけて気持ちの良い文章のような気がします。しかも突飛な殺人事件が起こることはないのでとても入りやすいし。

『織部の霊』
私は、古書店回りが趣味の女子大生。大学の先生と仲良くなり、その縁で落語家の春桜亭円紫と対談することに。その席で、先生が子どもの頃のことを語りだします。彼は、夢の中で見たこともないはずの古田織部正重然に出会ったというのです。いったいそれはどういうことなのか?

『砂糖合戦』
私は、紅茶専門店「アド・リブ」で、奇妙な光景に出会います。三人の女の子達が、砂糖をかわるがわる何杯も自分のカップに入れていたのです。、いったいなぜそんなことをしているのか?


今日読んだ本
北村薫『織部の霊』
北村薫『砂糖合戦』


今読んでいる本
宮部みゆき『蒲生邸事件』
北村薫『空飛ぶ馬』
奇術師たちが活躍するミステリ小説。これは素晴らしい傑作、という評価に間違いはない気がします。
『11枚のとらんぷ』
日本語としておかしな部分が随所にあって、それが凄く気になるんだけど・・・ しかし物語はとても面白いです。泡坂妻夫にとって、これは初の長編小説だそうですが、最初から傑作。ちょっとアンフェアっぽいけど(どんなに考えても、絶対に犯人にたどりつけないような気もする)、それでも素晴らしいです。

アマチュアの奇術同好会マジキクラブは真敷市公民館の20周年記念のショーに呼ばれることになりました。そのショーの日、11人の奇術師たちは時には、というかけっこう色んな失敗をしつつも、次々と華麗な技を披露していきます。
そして、最後のフィナーレ。人形の家から、女性奇術師の水田志摩子が登場するはずだったのですが、なぜか現れません。そうしてショーは、なんともしまらない幕切れとなります・・・
その後、事態は急変します。水田志摩子が自宅で死体となって発見されまたのです。そして、その周りには短編集「11枚のとらんぷ」に沿った小物11個が毀されて配置されていました・・・

「11枚のとらんぷ」というのは、マジキクラブをつくった奇術師・鹿川舜平の短編集。とても面白いものの、実用はできなさそうなマジックを集めたもの。作中作として『11枚のとらんぷ』の中に登場します。


今日読んだ本
泡坂妻夫『11枚のとらんぷ』

今読んでいる本
宮部みゆき『蒲生邸事件』
北村薫『空飛ぶ馬』
これぞハードボイルド。
『B・D・T掟の街』
近未来。東京は二分されていました。一方には、純粋な日本人が住む地域ができ、もう一方には不法滞在者や、その二世ホープレスの住む地域ができたのです。ホープレスたちの住む地域(東新宿辺り)は完全にスラム化し、「B・D・T」と呼ばれるようになりました。

日本人の中には、ホープレスやB・D・Tに対して憎しみを抱く者たちもいました。そういった日本人は、ホープレス排除計画を推し進めていきます。
そんな中、ある女性の失踪事件を追っていたホープレスの探偵、ケン・ヨヨギは、その計画に巻き込まれ、「純粋な日本人を保とう」とする勢力を倒すべく、孤独な闘いを挑むことになります・・・

がさっとしたハードボイルド小説。文章がちょっといい加減なのではないか、という気がしてならないけど、あっさりと読めます。スピード感があるからか。


今日読んだ本
大沢在昌『B・D・T 掟の街』

今読んでいる本
宮部みゆき『蒲生邸事件』
泡坂妻夫『11枚のとらんぷ』
連作短編集。
『私が語りはじめた彼は』
2005年本屋大賞9位だったので読んでみました。

内容はかなり陳腐。とはいえ、文章は綺麗で凄い、です。
村川融の不倫の結果、彼の周辺の人々が巻き起こしていく出来事の数々を描いています。しかし、その中心点にいる村川融という人のことは直接書かれることはありません。まるでブラックホールみたいだなぁ・・・


今日読んだ本
三浦しをん『私が語りはじめた彼は』

今読んでいる本
宮部みゆき『蒲生邸事件』
泡坂妻夫『11枚のとらんぷ』
大沢在昌『B・D・T掟の街』
『エスの解放』
目がパッチリして、星がキラキラしているような絵柄とは全然異なっています。なんだか不思議な感じ。こういう少女漫画も昔からあったんだ・・・

心の問題を描いています。なんだこれは、と思っているうちに物語が展開していきます。そういう中身を大仰にやることもなく、漫画として成立させてしまうところが凄い、と思いました。


今日読んだ本
倉多江美『エスの解放』

今読んでいる本
宮部みゆき『蒲生邸事件』
三浦しをん『私が語りはじめた彼は』
この前読んだのに、感想を書き忘れていました。『ミステリ・ベスト201』。読んでない本ばかり紹介されていました。ミステリって全然読んでいないです。とくにハードボイルド系とホラー系は好きではないから、敬遠してきたので。

まぁぜひ読みたいなぁと思いました。
『ミステリ・ベスト201』

「超A級」の中では。

泡坂妻夫『11枚のとらんぷ』『亜愛一郎の狼狽』がとくに気になりました。泡坂妻夫読まなきゃなぁ・・・と思います。

あとは、山口雅也。


この前読んだ本
池上冬樹『ミステリ・ベスト201』

今読んでいる本
宮部みゆき『蒲生邸事件』
三浦しをん『私が語りはじめた彼は』
面白い趣向が仕掛けられています。ただし、ありふれた本格ミステリに過ぎないので、物足りない気もします。
『樒/榁』
『樒』では、名探偵・水城優臣が登場。語り手(ワトソン役みたいなもの)・鮎井がぐだぐだ書くのがすこし面倒。でも次の作品『榁』を読むとその理由がよく分かります。舞台は旅館。密室殺人事件が起こります。
しかし実に地味。
あとむりやり後鳥羽上皇のはなしを絡めているんだけど、うまく言ってない感じがして、気持ち悪いです。

『榁』では名探偵・石動が登場。『樒』の十数年後。舞台は同じ旅館。今回も事件が起きますが、こちらも地味。


今日読んだ本
殊能将之『樒/榁』

今読んでいる本
宮部みゆき『蒲生邸事件』
三浦しをん『私が語りはじめた彼は』
『ネタ元』は、女事件記者の物語。彼女は、主婦殺人事件のまとめを担当していました。しかし、やたらと飛ばす原稿を求められ、反発。そんな中で、東洋新聞という大手から引き抜きのはなしを受け、心揺らぐのですが・・・

『密室の人』は、裁判中に居眠りしてしまい、窮地に追い詰められた裁判官の物語。妻の名を連呼したことが致命的でし。彼はどうするのか・・・?


今日読んだ作品
横山秀夫『ネタ元』
横山秀夫『密室の人』


今読んでいる作品
殊能将之『樒/榁』
『独白するユニバーサル横メルカトル』『怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男』は凄かった・・・・・ 圧巻です。その2つに限ってならば、★4つでも良いかも知れない、とも思いました。

『独白するユニバーサル横メルカトル』の語り手は、国土地理院発行ユニバーサル横メルカトル図法の、一介の地図。なんともいやはや。凄いというしかないです。面白い。

『怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男』は数字にこだわるMC。彼は拷問を行うプロ。なぜ彼だけが狂わないのか・・・ それは彼には「眠り」があったからで・・・


今日読んだ作品
平山夢明『独白するユニバーサル横メルカトル』
平山夢明『怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男』


今読んでいる作品
横山秀夫『ネタ元』
横山秀夫『密室の人』
タイトルからして、トリッキー。
『葉桜の季節に君を想うということ』
まさかそういう話だとは・・・ 意外性は抜群。なんというか、ため息をつきたくなります。なんてこった。びっくりでした。

小説だからこそ成立するミステリとしては、ものすごく素晴らしいような気がしました。人と動物や、性別や年齢といったものを誤認させられるのが小説の特徴だけど、それがうまく活かされています。歌野晶午という人は騙りの名手だ・・・


昨日読んだ本
歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』

今読んでいる作品
平山夢明『独白するユニバーサル横メルカトル』
横山秀夫『ネタ元』
横山秀夫『密室の人』
もう説明するのも面倒。『独白するユニバーサル横メルカトル』収録の短編。鬼畜系、ホラー系のはなしがずらりと並んでいます。『無垢の祈り』『オペラントの肖像』『卵男』『すまじき熱帯』など。
そもそも文章がいまいちじゃないか。なんだかごちゃごちゃしていて読みづらい。下手、というか。グロテスクで汚いなことは、端正な文章で語るからこそ面白みがでてくると思うんだけど・・・・・

『独白するユニバーサル横メルカトル』の表題作はなかなか。いま読んでいる最中ですが、けっこう面白いです。

今日読んだ作品
平山夢明『無垢の祈り』
平山夢明『オペラントの肖像』
平山夢明『卵男』
平山夢明『すまじき熱帯』


今読んでいる作品
平山夢明『独白するユニバーサル横メルカトル』
横山秀夫『ネタ元』
横山秀夫『密室の人』
歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』
『日本映画史100年』はかなり大雑把に、しかし要点は押さえつつ日本の映画史を振り返っていくもの。
まぁ見たことのない映画ばかりが紹介されているので、読んでもなんともいえないのですが。う~ん、いろんな流れがあるんだなぁ。

弁士の存在が日本の映画に大きな影響を及ぼした、という指摘があります。全然知りませんでした。そうなんだ・・・ 確かに弁士の生き残りが『エロ事師たち』なんかでも登場していたなぁ、そういえば。

最近では、ピンク映画が新たな才能を生み出す土壌になっているのは面白い。周防正行も、もとはそちらからやってきたんだ・・・

怪獣映画の大流行は、日本映画にしかない、というふうに書いてあるけど、確かにその通りのような気がします。海外の映画では怪獣映画ってあまりないような気がします。パニック映画の中に微妙にあるくらいで。

今は、もう宮崎駿というか、スタジオジブリのみが圧倒的な人気を誇っていてそれ以外のところからでてくるものがほとんどないという状況なのかなぁ・・・


今日読んだ本
四方田犬彦『日本映画史100年』

今読んでいる作品
平山夢明『独白するユニバーサル横メルカトル』
横山秀夫『ネタ元』
横山秀夫『密室の人』
『動機』『逆転の夏』
横山秀夫の短編集『動機』を今読んでいます。
やっぱり重い・・・ 暗いというか。

『動機』は、警察手帳一括保管を提案した警官が危地に追い詰められた警察官・貝瀬の物語。さてこの事件は内部の犯行なのか、外部の犯行なのか・・・? 貝瀬は独自に追求していくのですが・・・
最終的には意外な人が犯人と分かります。

『逆転の夏』は、かつて女子高を殺してしまった男が主人公。彼のもとに殺人依頼の電話がかかってきます。どうしてその事実が、その何者かにばれているのか・・・?
どんでん返しが見事。


今日読んだ作品
横山秀夫『動機』
横山秀夫『逆転の夏』


今読んでいる本
平山夢明『独白するユニバーサル横メルカトル』
横山秀夫『ネタ元』
横山秀夫『密室の人』
四方田犬彦『日本映画史100年』
誰がこの本を「このミス」第1位にしたんだ・・・ グロテスク。まぁそれなりに驚かされはしたけど、そこまで面白くなかったです。まぁ吐き気を催させるようなこの書き方は多分、見事ということになるんだろうけど・・・

ちょっと文章が下手ではないか。
『C10H14N2(ニコチン)と少年』『Ωの聖餐』

『C10H14N2(ニコチン)と少年』は、ようするに、ある少年が老人を虐待する話。

『Ωの聖餐』は、Ωという怪物(人肉食などを好む人間)の世話を見ることになったインテリの話。

ちょっとリアル鬼ごっこ的雰囲気が漂っているような気が・・・


今日読んだ作品
平山夢明『C10H14N2(ニコチン)と少年』
平山夢明『Ωの聖餐』


今読んでいる本
平山夢明『独白するユニバーサル横メルカトル』
横山秀夫『動機』
『奇跡の人』
裏表紙に「静かな感動を生む「自分探し」ミステリー。」なんて説明がついているのですが、もうまったくもって的外れ。読み終わった後には、薄気味悪さを感じました。「母」が、主人公克己を支えるのは、「博愛」の心があるからではなくて、単なる罪滅ぼしとしか思えないです。

もう長すぎてうんざり。読んでいて疲れました。

最初のあたりは主人公が良い人なので読んでいられるのですが途中からはほぼストーカーと化します。しかもそれを本人は自覚しながらも認識できてはいないのです。かなり怖いよなぁ・・・
ラストには納得できないです。


今日読み終わった本
真保裕一『奇跡の人』

今読んでいる本
平山夢明『独白するユニバーサル横メルカトル』
横山秀夫『動機』
『対論・異色昭和史』は、面白かったです。昭和の思想史みたいなものが垣間見える。
『対論・異色昭和史』
上坂冬子はこの本が刊行された直後に死去。「遺言」になってしまったそうです。

「戦時体制にも爽やかさがあった」というところから2人の対談は始まります。まぁいろいろと知らなかったことを知ることができて面白いし、納得できる主張も多いです。鶴見俊輔っていうのは、面白い人だなぁ・・・ 政治家の家に生まれながら、不良少年になって思想家・哲学者として活躍し、最終的には日本の思想史に大きな足跡を残して。「左翼」的といわれるけど、権威主義的な部分も持ち合わせていて、まぁ複雑な人だよなぁ。

もう、あとは死ぬだけ、なのか。



今日読んだ本
鶴見俊輔、上坂冬子『対論・異色昭和史』

今読んでいる本
真保裕一『奇跡の人』
平山夢明『独白するユニバーサル横メルカトル』
北上次郎、大森望の掛け合いが笑えます。
『読むのが怖い!』
重なるようで、重ならないようで、すれ違う2人の読書領域と、その好きな作品。う~ん、面白い。とくに、とぼける北上次郎が面白いです。理屈とかどうでもいいから、好きなものは好き、嫌いなものは嫌いなの、というふうに「力説」してしまうところが・・・

読んでない本も多かったので、これから読みたいです。まず北上次郎、大森望2人の評価が分かれていた作品、殊能将之『黒い仏』。あとは宮部みゆき作品は、まぁ当然として・・・ 川上健一『翼はいつまでも』、戸梶圭太『なぎら☆ツイスター』。
奥泉光『鳥類学者のファンタジア』、グレッグ・イーガン『祈りの海』。
古川日出男『アラビアの夜の種族』。ジェレミー・ドロンフィールド『飛蝗の農場』、北野勇作『どーなつ』。平安寿子『グッドラックららばい』。荒山徹『十兵衛両断』、シオドア・スタージョン『海を失った男』。鷺沢萠『ウェルカム・ホーム!』。田中啓文『蹴りたい田中』などなど。


今日読んだ本
北上次郎、大森望『読むのが怖い! 2000年代のエンタメ本200冊徹底ガイド』

今読んでいる本
真保裕一『奇跡の人』
平山夢明『独白するユニバーサル横メルカトル』
やっぱり面白い、『トンデモ本の世界』。
世の中にはトンデモない本が満ち溢れているんだなぁ・・・『トンデモ本の世界』
それにしてもトンデモ本は絶えないんだなぁ・・・ いったい誰が買うのだろう・・・ 不可思議です。

最後のトンデモ本を出している人の紹介が面白い! 危険な人物として、万師露観という人が挙げられているんだけど、知れば知るほど危険な人物としか思えなくなってきます。面白いとばかりは言ってられないレベルなのかも知れない。


今日読んだ本
と学会『トンデモ本の世界』

今読んでいる本
真保裕一『奇跡の人』
北上次郎、大森望『読むのが怖い!』
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