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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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昨日読んだのに、書き忘れていたの。


なんだか知っていることばかり書いてあったので、拍子抜けしました。「写真編集には、フリーソフト『IrfanView』が良いよ!」って書いてあるのですが、それはずっと以前から使ってます。もうそれは超有名なソフトはないか。

上の写真もそれをつかって編集したものです。

ただし、ためにはなります。読んで損ではない。


昨日読んだ本
鐸木能光『デジカメ写真は撮ったまま使うな!』

今読んでいる作品
佐野洋『灰色の絆』
仁木悦子『山のふところに』
西東登『壷の中』
森村誠一『悪魔の飽食』
井上靖『敦煌』
折原一『倒錯のロンド』
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高木彬光『原子病患者』は、被爆の被害を描いた短編。名探偵・神津恭介が登場。
ちょうど太平洋ビキニ環礁で、水爆実験が行われ、第五福竜丸が核の灰をかぶった頃の物語です。長い間寝たきりの夫を看病していた、ある女性が自分は被爆しているのではないか、と医者に相談します。ですが、彼女は、広島にも長崎にも行ったことはない。それなのに、被爆反応は確かにある・・・
いったいどういうことなのか・・・

実は、寝たきりの男の主治医が放射性カルシウムを寝たきりの男の脊髄にいれた、というのが答え。その主治医は、女に恋をしていたので、女の夫を普通の病死にみせかけ、殺してしまおうとしたのです。
直接戦争に関係はないけど、背景に原爆の問題がある作品。ミステリとしては、ちょっとこれはないだろう、という感じですが、お話としては面白いです。


日影丈吉『月あかり』は、奇怪な、戦争のホラーを描いたような物語。戦争中の物語。
主人公は、村木中尉という男。彼の属する中隊が、湖南の月下鎮(仮名)というところに着いたとき、彼の率いる小隊から小城一等兵が脱走します。そしてその夜、敵軍の夜襲を受けました。
中隊の隊長は、小城一等兵は敵に走ったのではないか、と疑い、村木中尉に小城を探すように命じました。けっこうばかげた命令です。ですが、村木中尉はそれに従い、探しにいき、酒飲んで寝ていた小城を発見。中隊のところへ戻ります。
そして成果を報告しに、中隊の隊長に会いにいくと彼の首が机の上にすとんと乗っていました。多分青竜刀を持った敵にばっさりとやられたのでしょう・・・


樹下太郎『泪ぐむ埴輪』は、男が妻に貞淑を求めた怖い物語。戦争中の物語。これはミステリとしてもなかなかです。
友次郎という男がいました。彼はさと子と結婚してすぐに出征し、戦死しました。2人の仲は、あまりよくなかったという者もあるけど、物語の語り手・正吉はそんなこともないのでは、と思っています。

友次郎の遺骨が届けられたのち、突然さと子が毒死しました。新聞はこぞって「靖国の妻 夫に殉ず」などと書きたて、自殺と断定。しかし、彼女の周辺には、あやしい人がけっこういたので周りの人間は誰もさと子が自殺だと考えているものはいません。そして疑いあいの嵐が巻き起こるのですが・・・
実は、友次郎が「自分が死んだらこれを飲みながら俺のことを思い出してくれ」と言って、さと子に残していったウィスキーの中に毒が入っていたのです。つまり、戦死した友次郎が、和歌の男にとられないように妻を殺したわけです・・・

かなりグロテスクです。「貞女は二夫に見えず」というのを実行するように男が強制したわけです。


菊村到『ヒロシマで会った少女』は、広島という地と原爆の問題を描いた短編。
矢尻という記者が語り手。彼は原爆投下から18年たった広島へ行き、赤ちゃんの頃被爆した18歳の少女と出会います。彼女はとても健康的で、ぴんぴんしていたのですが・・・
彼女は、暴力団の抗争に巻き込まれ、命を落とします。

菊村到は、第37回芥川賞を受賞した人。この短編集の中では、文章がとても読みやすいです。


今日読んだ作品
高木彬光『原子病患者』
日影丈吉『月あかり』
樹下太郎『泪ぐむ埴輪』
菊村到『ヒロシマで会った少女』


今読んでいる作品
佐野洋『灰色の絆』
仁木悦子『山のふところに』
西東登『壷の中』
五木寛之『冥府への使者』
森村誠一『紺碧からの音信』
結城昌治『長かった夏』
山村美沙『骨の証言』
森村誠一『悪魔の飽食』
『黒衣の聖母』『絆』は、『最大の殺人』収録の作品。佐野洋・編『最大の殺人』は、戦争に関わる作品集らしいです。
『最大の殺人』

山田風太郎『黒衣の聖母』は、学徒出陣して戦後に帰ってきた男・蜂須賀が主人公。彼には、愛する人がいたのですが、彼女は戦争中空襲に遭って行方不明になってしまいました。戦場へ出ていった男が生き延び、本土にあった女が死んだ・・・・・ とても皮肉な結果です。
戦後、蜂須賀は闇屋となり、けっこう儲けてそれなりに良い暮らしをするのですが、愛した人のことが忘れられない。そんなある日、かつての恋人とどことなく雰囲気の似た女性と出会います。凄く美人。それでいて実は、パンパン。赤ちゃんを養うために体を売っている、というのです。
蜂須賀は出会った彼女のことを「聖女」のように思いながら、買うのですが、実は・・・

「酒飲んで女を買った、その後女を買うときはなんとなく酒が必要になった」というところがミソ。つまり、意識が朦朧とした中、しかも暗闇で女と抱き合っているので入れ替わっていても気付かない、というのがこの物語のどきりとさせられる部分です。いやー、ほんと怖い。
しかも、最後の手紙を読むともっとどきりとします。


土屋隆夫『絆』は、ある地方の小学校の教員・千野先生が主人公。彼は、ある綴方(作文)が、とても気になってしまいました。タイトルは、「ぼくの父は殺された」。その中では、「ぼくの父親は自殺したことになっているが、その前に歯医者を訪ねている。死ぬ前に歯を治すなんておかしい」と書いてありました。

それは、小学生の男の子が書いたもの。千野先生は、その男の子のために男の子の父親が自殺なのかどう確認したいと思い、ちょうど郷土に帰ってきた警視庁の朝霧に、個人的に調査を依頼します。落ちぶれた元軍人というところが、あやしい・・・誰かに復讐されたのでは?

う~ん、あんまり面白くないなぁ、ミステリとしては。でも、それなりに読むことはできます。


今日読んだ作品
山田風太郎『黒衣の聖母』
土屋隆夫『絆』


今読んでいる作品
高木彬光『原子病患者』
日影丈吉『月あかり』
樹下太郎『泪ぐむ埴輪』
菊村到『ヒロシマで会った少女』
佐野洋『灰色の絆』
森村誠一『悪魔の飽食』
『新・世界の七不思議』

『邪馬台国はどこですか?』の姉妹編、だそうです。まぁ続編みたいなものです。今回は世界のいろいろな不思議を、宮田が鮮やかに読み解いていきます。登場するのは・・・

アトランティス大陸
ストーンヘンジ
ピラミッド
ノアの方舟
始皇帝
ナスカの地上絵
モアイ像

といった謎。
ほんとに信じてしまいそうなくらい納得させられます。まぁけどそこまで意外性はないかなぁ・・・ 始皇帝は実は英傑だったなんてもう当たり前な結論だし。
前作の方がもっと面白かったなぁ、と感じました。でも『新・世界の七不思議』も充分面白いです。読んでいて、唸らされます。


今日読んだ本
鯨統一郎『新・世界の七不思議』

今読んでいる作品
森村誠一『悪魔の飽食』
山田風太郎『黒衣の聖母』
土屋隆夫『絆』
『棒になった男』は、安部公房の戯曲。
短編小説『棒』の戯曲版なんだそうです。3つの不可思議なエピソードで構成されています。
1つ目のエピソードには、女と友人の客と、そして鞄(戯曲では、その鞄を男の人が演じる)が登場します。女は、彼氏からある鞄を預かっていました。鞄の中には「先祖」がいるらしいのですが、中からはなんだか変な音が聞こえてきて気持ち悪い。
女は気味悪がって開けようかどうしようか、客に相談するのですが・・・

2つ目のエピソードには、落ちぶれかけたボクサーが登場します。彼は、これまでそれなりに闘ってきたわけですが、この頃は負け続け、どんどんとランクが落ちています。そして、今度の試合で負けたら、もうおしまい、というところまできていました。
最後、ボクサーは相手に倒されて立ち上がろうと思いながら、もう負けを覚悟しています・・・

3つ目のエピソードは、棒になってしまった男の物語。
若いフーテン風の男女がいるところに、いきなり棒が落ちてきます。それは、死んだ途端、なぜか棒になってしまった男でした。「地獄の男女」たちがそれを確認して、回収しようと、そこへ現れるのですが・・・

フーテン風の女が、立ち去るときにきどって「断絶の時代なのよ」と言うところが印象的です。

人と物との間に、隔たりをなくしてしまって、逆に人と人との隔たりを明らかにする、みたいな感じでとても面白いなぁと感じました。この、不可解さが良いなぁ・・・


『榎本武揚』も、安部公房の戯曲。
榎本武揚は、幕末に海軍副総裁に就任。幕府海軍を率いた人物です。幕府軍が陸上で鳥羽・伏見の戦いに敗れると、敗残兵を載せて北海道の五稜郭へ行き、共和国建国を目指しましたが、最終的に新政府軍に敗北して降伏。その後、牢獄にいれられます。しかし、出所後は新政府の中核にあって政治家として活躍しました。

安部公房はそれらを振り返っていき、問います。実は、土方歳三とかそういう血気にはやるやつらを北海道に隔離するつもりだったのでは・・・? ほんとに「最後の幕臣」だったのか。ほんとに「最終的な裏切り者」だったのか。実は確信犯的な策謀だったのではないか。

変節漢として蔑まれることも多い「榎本武揚」という男を、戯曲の中で再評価しています。凄く面白いです。歴史にはいろんな見方がある、というのがよく分かります。安部公房にしてはとても分かりやすいし。


今日読んだ本
安部公房『棒になった男』
安部公房『榎本武揚』


今読んでいる作品
鯨統一郎『新・世界の七不思議』
森村誠一『悪魔の飽食』
山田風太郎『黒衣の聖母』
土屋隆夫『絆』
角田光代『空中庭園』は映画化もされた「家族」をめぐる小説。
『空中庭園』

家族に関わりのある6人の視点から、郊外にあるダンチの「家族」を見つめていく物語。6人というのは、姉・父・母・祖母(母の母)・父の愛人(にして弟の家庭教師)・弟、です。

とても読みやすくてだーっと進めます。

「秘密のない家庭をつくろう」と母親は言います。しかし、実はみんながみんな秘密を心の奥底に抱え持っています。不甲斐なくて軟弱で、ノリだけがとりえみたいな父は、2人の愛人とつきあっていて(1人とは、10数年も付き合ってきた)・・・ 母は、自分の母から逃れるために父をはめて妊娠、結婚までもっていったということを父にも子どもたちにも黙り込み・・・(とはいえ、いまだに母から離れられずにいる・・・)
という感じです。

「家族」ってなんだろう? とても考えさせられます。
この物語に登場するダンチの家族は崩壊しているのか。むしろ、「普通」なのか。いや、でも普通ではないだろう。ゆがんでいるよなぁ。

ラストには微かな希望を感じる、というふうに書いている人がいるけどそうかなぁ? 僕は全然希望なんて感じられなかったけど。醜悪な内面を抱え込んだまま、のどかな日常は続いていく、というだけじゃないか?


今日読んだ作品
角田光代『空中庭園』

今読んでいる作品
安部公房『棒になった男』
安部公房『榎本武揚』
安部公房『友達』は、小説ではなく戯曲。
安部公房『友達』

安部公房『友達』は、谷崎潤一郎賞受賞作。

笑顔で隣人愛を唱え続ける、グロテスクな9人の「家族」の人たちが突然、ある男の家に闖入してきて男の生活を侵食しつくしていきます。男は「家族」の屁理屈と数に圧倒され、どんどんと追い詰められていきます。ありえないような屁理屈だらけのやりとりは凄く笑えるけど、最後まで読むとちょっと笑えなくなってきます。

好意を装っているけど、明らかに男の全てを破壊し、最後には男を殺してしまう9人の「家族」が、怖いです。でも、世の中にこういうことってよくあるのではないか? むしろありがちじゃないか。

見せかけの好意と、「多数派」の横暴。

多数派というのは多いというだけで、すでに少数派を圧迫しているともいえます。自分がそちらの側になっているかも知れない、と思うととても怖いなぁ。知らないうちに誰かを追い詰めているのかも・・・?


今日読んだ作品
安部公房『友達』

今読んでいる作品
角田光代『空中庭園』
安部公房『棒になった男』
安部公房『榎本武揚』
ゴーゴリ『鼻』は、滑稽でシュールな小説。
『鼻』

ある役人の鼻が勝手に役人のもとを離れて一人歩きしてしまうと言う物語。なぜそんなこと起きたのか、とかは全く説明されません。

「外見」や「外見」ばかりを気にする役人のおかしさというのが、こういう突飛な設定によって表現されている、らしいけどまぁそんなこと気にせずとも楽しめます。ほんとに情けなくて、笑っちゃうくらい、頭が凝り固まっていて変な感じで、それでいてある意味普通な登場人物たちがおかしい。

面白いなぁ、鼻が突然なくなってしまう、なんて話が名作として残されているんだなぁ・・・ いやー、写実主義とかどうでもいいけど、面白いです。


今日読んだ本
ゴーゴリ『鼻』

今読んでいる作品
角田光代『空中庭園』
安部公房『友達』
安部公房『棒になった男』
安部公房『榎本武揚』
『花輪の海』は、農協に勤めていたのに色々あって辞めざるを得ず、今は桃を育てている男が主人公。
彼には、いつも後悔していることがあります。友が死んだのに、その横でそれを嬉しいと感じてしまったことがあったのです・・・

大学生の頃、甘言にのせられて「空手部」に入部。そして、激しい暴行を受けることになりました。地獄の苦しみです。
とくの厳しかったのは、合宿。昼夜を問わない練習を何日間も強いられました・・・ そんな合宿の中で、OBの人たちに、深夜海に浸かりながら「千本突き」をやることを強要されます。そしてその結果友達が溺死してしまいます。そのとき彼は、友が死んだのに、合宿がこれで終わる、と思って激しい喜びを感じてしまったのです・・・・・

いやー、ほんとに壮絶です。ひどいなぁ・・・

『他人の家』は、昔強盗をしてその結果として人を殺してしまった男が主人公。
彼は、罪を償って出所します。しかし、世間はとても冷たい。彼が、かつて犯罪を犯した、と知れた途端、住むところからも追い出されてしまいます。
そんな中、鈴木さんという老人と出会います。
鈴木さんは、彼をとても厚遇してくれるのですが・・・


横山秀夫はなかなか面白いです。暗い話が多いけど、いろんなことを考えさせられます。

ただし、解説・吉野仁が、横山秀夫という作家を評して、「松本清張賞を受賞したばかりか、すでに松本清張に迫る任期と実力をそなえているといえよう」と書いているけど、それは過大評価だなぁ。

松本清張は、日本における推理小説分野の開拓者みたいなものです。横山秀夫じゃ、松本清張には全然かなわないだろう・・・ 月とすっぽんとは言わないけど、存在の巨大さが違う。


今日読んだ作品
横山秀夫『花輪の海』
横山秀夫『他人の家』


今読んでいる作品
ゴーゴリ『鼻』
角田光代『空中庭園』
名作として知られる、ニコライ・ゴーゴリ『外套』を読みました。

アカーキイ・アカーキエウィッチという、へんてこな名前のしがない役人が主人公。
彼は、文書を写すという職業を愛してやまず、それだけに気をとられて他のことなど全く気にしませんでした。
ある日のこと。古くなった外套がもうこれ以上は使えない、と教えられて新しい外套をつくってもらうことにします。いつの間にか、彼はいまだ存在しない新しい外套に心を奪われていました。
そして新しい外套が完成すると、彼は大喜びしてそれを着ました。するとぴったり。アカーキイはうきうきです。すると、服を新調したと知った仲間たちまでそれを祝おうと言い出します。そして、アカーキイはパーティに招かれることになりますが・・・

登場人物たち全員が、どこか滑稽です。まぁ世の中なんて、こんな感じか。


今日読んだ作品
ゴーゴリ『外套』

今読んでいる作品
ゴーゴリ『鼻』
角田光代『空中庭園』
今日は、横山秀夫の短編集を読みました(まだ読みかけ)。
『真相』

『真相』の主人公は、かつて息子を殺された税理士。
10年たってから、彼のもとに犯人を逮捕したと警察から連絡がきます。「万引きをしていたから脅した」と犯人が述べていると知って、税理士の男は怒り狂います。良い子だと思っていた我が子がそんなことはするはずがない、と彼は考えたのです。しかし・・・

犯人が捕まったことから、次々と明らかになる事実。緻密に積み上げられていきます。読んでいておー、凄いと思わされました。

『18番ホール』は、県庁の職を辞し、村長選に出馬した男が主人公。
彼は、巨大な力を握る前村長に見込まれて村中の実力者をほとんど味方につけます。そして「絶対に勝てる選挙」に乗り出します・・・
実は、彼にとってこの選挙は、決して負けられない選挙でした。ゴルフ場建設予定地の18番ホールのあたりに、かつて誤って車で轢いてしまった女の死体を埋めたのです。彼は、村長になってその予定地を別のところにずらそうとしています。
しかし、彼は殺人の発覚を恐れて誰も信用できなってしまい・・・

圧巻です。誰も信用できなくなっていく主人公の姿が哀れ、というか。壮絶です。短編集の中で1番面白いかもしれない。

『不眠』は、車会社をリストラされ、睡眠薬開発の実験を引き受けた男が主人公。彼は実験の結果、不眠症になってしまい、どんどんやつれていきます。そんなある日の朝方、昔自分が勤めていた会社を見に散歩にでかけますが。
それが災いします。なんと、近くで殺人事件が起き、男は犯人ではないか、と疑われてしまったのです。男は必死で言い逃れしようとして、とっさに思い出したことを言うのですが・・・


今日読んだ作品
横山秀夫『真相』
横山秀夫『18番ホール』
横山秀夫『不眠』


今読んでいる作品
横山秀夫『花輪の海』
横山秀夫『他人の家』
ゴーゴリ『外套』
ゴーゴリ『鼻』
角田光代『空中庭園』
菊池寛の本を始めて読みました。菊池寛というのは、芥川賞・直木賞をつくった人です。大映初代社長でもある、らしい。とにかくけっこういろんなことをやっていた人です。戦後は、戦争に協力したということで不遇だったらしいけど。
『日本武将譚』

『日本武将譚』は、タイトル通り日本のいろんな武将を紹介していくもの。簡潔で、すぱっとした文章が小気味いいです。

紹介しているのは、平将門、(源)八幡太郎義家、(源)木曾義仲、源義経、楠木正成、太田道灌、北条早雲、明智光秀、黒田如水、伊達政宗、加藤清正、石田光成、謙信と信玄。そして、最後にちょっと物語風の「秀吉と伊達政宗」というのがくっついています。

これを基礎にして、歴史小説を書いたら面白そうだなぁ・・・ いやもうとっくの昔に全部誰かがやってしまっているか。


今日読んだ本
菊池寛『日本武将譚』

今読んでいる作品
角田光代『空中庭園』
岩波ジュニア新書の2冊を再読。
『日系人の歴史を知ろう』
『日系人の歴史を知ろう』は、ブラジルなどに移住した日系人の歴史を紹介している本。分かりやすくて良いです。

そういえば、昨年の大晦日、ブラジル移民100周年ということで紅白歌合戦に宮沢和史が登場して、ブラジルで『島唄』を歌っていました。『島唄』は好きな歌だけど(自由の森学園中3の時に6曲くらいいろんな歌を合唱するんだけど、その中でもとくに良い歌だと思う)、沖縄の歌をブラジルで歌うのか・・・ まぁ悪くはないけど。どちらかというと、サンバつきの『風になりたい』を通して歌って欲しかったなぁ、とか勝手に思っていたのですが。
あれ、本とは関係ない話だ・・・

この頃、外国人労働者の人たちが次々と国外退去処分になっている、ということをよくニュースで聞きます。でも一方で逆にブラジルなどからの日系人を受け入れて、その人たちを労働力として使っている、ということを始めて知りました。単純に不況のせいだと思っていたけど、実はそこにも日本人の純血を保とうとする、妙な血の論理みたいなものがあったんだ・・・

どうして、日本人の血を保つことが大切なのか分からないです。政府は、「少子化で大変だ!」と騒いでいます。でも、世界全体を眺めてみれば逆に人口爆発で悩んでいるんだから良いことじゃないか。人が少なくなったから、人を招くというので良いのではないか。
とはいえ、移民を受け入れると文化の摩擦が起きてものすごく大変だというのは確かにその通りのようだし(ヨーロッパで「移民を追い出せ」というデモが起きている、というのはよくニュースで聞くし)。『日系人の歴史を知ろう』を読んでいても、そう簡単にはいかないのかもなぁ、と感じました。何十年もかかることし。

でも、やっぱり、そんなに血統にばかり目をとらわれていてはだめだよなぁ。それじゃ狭いんじゃないか。本の最後のページのまとめには納得しました。「混」という言葉には、悪いイメージがつきまとうけど、それってどうなんだろうか? 違うものを拒むっていうのはただ単に偏狭なだけなのではないか?
「潔癖主義」みたいなものを突き詰めていったら、最後にはナチスみたいになってしまうのではないか。自分たちは美しく、正しいが、他の奴らはみんなダメだ、みたいな(関係ないけど、手塚治虫の『アドルフに告ぐ』を思いだします。ユダヤ人を根絶しろ、と叫ぶヒトラー本人にユダヤ人の血が混じっていたとしたら・・・? というところから、あれほど壮大な物語を生み出してしまうなんて凄いよなぁ・・・)。

はなしは戻るのですが。
終戦後、ブラジルの多くの日系人たちは、大日本帝国の敗戦を信じることがなかった、しかもその上サンパウロに朝香宮鳩彦王を騙る偽者の皇族が登場した、というのは有名な話だなぁ・・・ どうしてそんな狂ったみたいな事態が起きたのか。日本が勝ってほしいという願望のあまり、現実を直視できなかった、ということなんだろうけど。
もし自分がその中にいたら、やっぱり「日本は負けてない」という側についていたかも知れないなぁ。
どうしたら、勢いに呑み込まれずにいられるのか・・・ 太平洋戦争だって、そもそもほぼ勝ち目がないというのに、始めてしまったわけだし。別に戦争じゃなくてもそういうことは起こりえます。フィクションだけど恩田陸の『Q&A』とか、読むとぞくっとします。
勢いで、深い暗闇の淵の手前まで来てしまったら、すでに遅い。やっぱりちゃんと歴史を知ってそういう状況に陥る道へ進むのを慎重に避けないと、だめだと思います。そのためには、まず学ぶことが必要か・・・

『カラー版 屋久島―樹と水と岩の島を歩く』

『カラー版 屋久島―樹と水と岩の島を歩く』は、屋久島を紹介した本。写真が盛りだくさん。どれもとてもきれいです。おばけみたいな、ガジュマルの写真とか面白い。

自由の森学園高校の修学旅行は、生徒が行き場所まで決めます(何コースかに分かれて、北海道から沖縄までいろんな地へと行く)。その中で南の島というのはかなり人気です。毎年あるくらいなんだけど。今年度(昨年)は、屋久島コースもあったんじゃないかなぁ、多分。

この本を読むと屋久島に行きたくなってきます。ほんとに面白いなぁ。山と海がくっついているんだ。

だけどあまりにも観光客がたくさん来過ぎることで屋久島の自然が破壊されている、とニュースで言っていたなぁ・・・ 遠慮した方がいいかも知れない。というか、保護しなくて良いんだろうか。素晴らしいものは遠くから眺めるくらいで良いのではないか。それじゃ分からないこともあるのかも知れないけど、壊してしまったらもともこもないのではないか。


読書メモ
高橋幸春『日系人の歴史を知ろう』(再読)
青山潤三『カラー版 屋久島―樹と水と岩の島を歩く』(再読)


今読んでいる作品
菊池寛『日本武将譚』
角田光代『空中庭園』
最後の解説の中で、北村薫が褒めまくっているけど、確かに宮部みゆきはうまい、と感じます。とても面白い。

『祝・殺人』は、結婚披露宴を盛り立てる役目のエレクトーン奏者の女性が、あるバラバラ殺人事件の謎を解決してしまう、というお話。些細な出来事をつなぎ合わせていくことで、殺人事件の全体像が浮かび上がってくるところが見事です。これが長編になったら、凄く面白そうだなぁ、と思いました。
披露宴はスペクトル、というのは面白いなぁ。

『気分は自殺志願(スーサイド)』は、何を食べても生ごみみたいに感じるようになってしまって自殺したいと語るボーイ長に相談を受けた推理作家が、見事にそのボーイ長を助けるお話。
自殺したいと言いながら元気で、きっちりとしているボーイ長のおじさんのキャラクターが面白いです。


今日読んだ作品
宮部みゆき『祝・殺人』
宮部みゆき『気分は自殺志願(スーサイド)』


今読んでいる作品
菊池寛『日本武将譚』
角田光代『空中庭園』
いまは短編集『我らが隣人の犯罪』を読みかけですが、その間に『クワイエットルームにようこそ』を読みました。
『クワイエットルームにようこそ』

芥川賞候補作。オーバードース(薬物過剰摂取)で精神病院送りになった佐倉明日香が主人公。

彼女は、彼氏と大喧嘩して薬品を摂取し、自殺しかけて入院します。そして、精神病院の中でいろんな人と出会い、いろんなことを考えることになります。クワイエットルームというのは、女子だけの閉鎖病棟の中の保護室のこと。主人公も、その部屋に入れられたりします。

松尾スズキの作品は、『ふくすけ』しか読んだことがありませんでした。舞台の人だとは知っていたけど、本格的に小説も書いていたとは知らなかったです。この『クワイエットルームにようこそ』 は、なんだろうか、純文学なのか。でも、純文学ってもっと割り切れない作品のことではないか・・・ 分類は難しいけど、確かに面白いです。


今日読んだ作品
松尾スズキ『クワイエットルームにようこそ』

今読んでいる作品
菊池寛『日本武将譚』
角田光代『空中庭園』
『我らが隣人の犯罪』は、宮部みゆきの初期の頃の短編集。5篇収録。
『我らが隣人の犯罪』

『我らが隣人の犯罪』は、宮部みゆきのデビュー作。
宮部みゆきも最初の頃は、読み終わった後ちょっと良い気分になる、軽い日常に寄り添ったミステリを書いていたんだ・・・ これまで、重厚な社会派ミステリ『火車』と『理由』しか読んだことがなかったので驚きました。

『我らが隣人の犯罪』は隣の家の犬がやたらとうるさいのでその犬を誘拐し、別の飼い主のもとへ連れ去ってしまおうというお話。その犬は、飼い主の女性から猫かわいがりされ、一方で散歩には連れて行ってもらえず、重いストレスを感じているみたいなのです。だから、誘拐したほうが、その犬のため、という感じです。
しかし、意外なところから意外なものが見つかったことで計画は変更され・・・

『この子誰の子』は、ある豪雨の夜、少年が留守番をしていたらとんでもないことが起きたというお話。
両親は、札幌で行われる親戚の結婚席に出席するためにその夜はいませんでした。だから少年は1人なわけですが・・・ そこへ赤ん坊を抱えた女性がやってきて、家の中に強引に入ってくると告げました。「この子はあなたのお父さんの子なの。だからあなたはお兄ちゃんね」。しかし、少年は、その子がお父さんの子ではない、という絶対の確信を抱いていました。その理由とは・・・?

『サボテンの花』は、ある小学校で起きた心温まるお話。
6年1組の子どもたちは卒業研究として、ある植物、たとえばサボテンには超能力があるということを調べたいと言い出しました。すると担任は怒りだし、やめさせようとやっきになって教頭の権藤のもとへやってきます。しかし教頭は、子どもたちの自主性を重んじることを大切にする、といって、その担任を無視。担任は、学校に来なくなってしまいました。なので教頭の権藤が、6年1組の子たちの面倒を見ることになりますが・・・
これは良い話です。最後の最後にそういうわけなのね、と納得します。

続けて、あとの2篇も読んでいこうと思います・・・


今日読んだ作品
宮部みゆき『我らが隣人の犯罪』
宮部みゆき『この子誰の子』
宮部みゆき『サボテンの花』


今読んでいる作品
菊池寛『日本武将譚』
松尾スズキ『クワイエットルームにようこそ』
角田光代『空中庭園』
今日は、米澤穂信『氷菓』を読みました。
『氷菓』

米澤穂信のデビュー作にして、〈古典部〉シリーズの第1作目。第五回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞したそうです。

何事にも消極的な立場をとる「省エネ主義者」を自認する折木奉太郎は、高校に入学した後、外国から手紙をよこす姉の手紙がきっかけで「古典部」に入部。実はこの3年間入部者が皆無だったため潰れかけていたのですが、彼の入部によって古典部は廃部をまぬがれます。

彼は、1人で呑気にしていようと思っていたのですが、些細な謎にも異常な関心を示す少女・千反田えるが入部してきたことで状況は一変。そこへ、奉太郎にとって親友にして宿敵でもある福部里志が加わります。彼らは、古典部伝統の文集『氷菓』の謎と、33年前におきた「ある事件」とは何か、という謎に挑むことになります・・・

面白いです。だけど、なんとなく全体的に地味だなぁ。華がないわけではないのだけど、わざと大きなところははずして、小技で固めているみたいな感じです。そこが特徴的な、良さでもあるんだけど。

米澤穂信の作品の中では、『さよなら妖精』が1番だなぁ・・・ 今のところ。あとは『犬はどこだ』とかも面白い。

読書メモが200を越えました。この調子だと今年の間にどこまでいくだろうか楽しみです。


今日読んだ作品
米澤穂信『氷菓』

今読んでいる作品
菊池寛『日本武将譚』
宮部みゆき『我らが隣人の犯罪』
角田光代『空中庭園』
豊崎由美の書評は面白い・・・
『正直書評。』

つまらない作品はけなしまくり、好きな作品はほめまくります。とはいっても、そこまで批判している本は多くはありません。稚拙な文章、「泣かせる」設定なケータイ小説系の小説には激しく噛み付くけど、その他はだいたい「金の斧(読むべき)」ばかり。

これじゃ斧の色の意味が、薄れるのではないか。もう少し全体的に評価を下げても良いんじゃないかなぁ。

金の斧 これだけは絶対読むべき
銀の斧 絶対読むべき
鉄の斧 読むな

というような感じで。というか5段階評価にしても良かったのではないか。そうした方が面白かったのではないか。

まぁこのままでも、とても面白いけど。


今日読んだ作品
豊崎由美『正直書評。』

今読んでいる作品
米澤穂信『氷菓』
菊池寛『日本武将譚』
宮部みゆき『我らが隣人の犯罪』
『勝つ極意 生きる極意』

宮本武蔵、大石内蔵助、徳川吉宗、山岡鉄舟等いろんな剣士や豪傑たちの事跡を追い、剣の奥義は、処世の指針になるんだ、と説く1冊。それぞれの小話は、それぞれけっこう面白いです。だけど、こんなのどこかの本から丸写ししているようなものじゃないか。

盗作疑惑だらけのおじさんに、偉そうに「生きる道」なんて説かれたくない、と思います。

しかも女性蔑視的な視点で物事を語るからうんざりします。まぁ全体的にはつまらない。これに時間をかける必要性はなかったなぁ・・・


今日読んだ本
津本陽『勝つ極意 生きる極意』

今読んでいる作品
米澤穂信『氷菓』
菊池寛『日本武将譚』
豊崎由美『正直書評。』
『PLUTO 7』
『PLUTO 7』長すぎだ・・・ もう本当に長い、というかくどい。
まぁ確かに面白いけど、それにしても冗長だと僕は感じます。もう次でおしまいだというので、そこまでは読もうと思うけど。面倒だなぁ・・・


今日読んだ本
『PLUTO 7』

今読んでいる作品
米澤穂信『氷菓』
菊池寛『日本武将譚』
津本陽『勝つ極意 生きる極意』
岡嶋二人『クラインの壺』、凄く面白かったです。
『クラインの壺』

岡嶋二人っていうのは、1人の小説家の名前ではありません。井上泉と徳山諄一がコンビを組んだ時のペンネームなのです。岡嶋二人は、この『クラインの壺』を刊行した後、コンビを解消してしまったので今はいないそうです。

「岡嶋二人ははずれがない」と聞いたので、読んでみました。
とても面白かったです。
最後の最後に、どきりとさせられます。現実と虚構が入り混じって、どちらがどちらなのか分からなくなります。


今日読んだ本
岡嶋二人『クラインの壺』

今読んでいる作品
米澤穂信『氷菓』
菊池寛『日本武将譚』
津本陽『勝つ極意 生きる極意』
『勝てる読書』

『14歳の世渡り術』シリーズの最新刊。
このシリーズって玉石混交というか、良いのと悪いのがごちゃ混ぜだなぁと感じます。あの雨宮処凛が、けっこう公平な視点に立ちながら右翼・左翼のことに書いている、という面白いものがある一方で、橋下徹だの、あさのあつこだのがくだらない、どうでも良い様な「励まし」みたいのを書いていたりもするし。

でもなぁ、シリーズの1番最初が、占い師・鏡リュウジの『「占い脳」でかしこく生きる』というタイトルの本っていうのはちょっと・・・ なんだか、胡散臭いっていうか、「14歳」をひきつけるために策を弄しているような感じがして、あんまり好きになれません。まぁ読んでいないものにけちをつけるのもどうかと思うけど・・・

今回は、豊崎由美なので、けっこう面白いです。
それにしても、世の中には面白い本が満ち溢れているんだなぁ、と感じます。それなのに、全然読めていないなぁ・・・


今日読んだ本
豊崎由美『勝てる読書』

今読んでいる作品
米澤穂信『氷菓』
菊池寛『日本武将譚』
岡嶋二人『クラインの壺』
津本陽『勝つ極意 生きる極意』
村上春樹は好きではないのでほとんど読んでいないのですが、久しぶりに短編を読んでみることに。
『風の歌を聴け』

『風の歌を聴け』はつまらなかったと言っていたら、ちょうど数日前に読んだばかりという友達がいて彼に反論されました。村上春樹は中身っていうより文体がね、いいんだよ、というのがその人の感想。

だけど僕は、やっぱり村上春樹は好きになれないなぁ。全体が、ガラクタみたいなものじゃないか。意味のないところを飾り立てて、意味があるみたいにみせかける。意味がないのだから、意味がないっていうので良いのに・・・

主人公の男は、いろんな女に手を出しておきながら結局何もせず、傷つきもせず、ただ通り過ぎていくだけ。結局、気障なことばらばら言っているだけで、何もしない無能な人間じゃないか。しかも登場人物の友達(鼠)なんて金持ちなくせに金持ちは嫌いだ、とかそういう偽善的なことを言いまくって、何もかも煙に巻く。
というか、村上春樹の物語ってファンタジーだよなぁ。こんな人間が現実世界に生きていられるわけがない。あんなふうな独善的で弱い人間は、家にひきこもってしまってでてこれないのではないか。

というか、僕の周りにいる、村上春樹好きの人たちってどこか内にこもる人が多いような気が・・・ 気のせいだろうか。


今日読んだ本
村上春樹『風の歌を聴け』

今読んでいる作品
米澤穂信『氷菓』
菊池寛『日本武将譚』
豊崎由美『勝てる読書』
名作だと聞いていたので読んでみました。とにかく、闘ってばかりの小説だなぁ・・・ これがノーベル文学賞なのか。
『老人と海』

つまらないことはありません。でもずーっと同じ海上の場面ばかりが続くので、読んでいるとなんだか意味が分からなくなってきます。1ページ進んでも、あまり進んだ気がしない。老人と一緒に、海に揺られている感じ、なのかなぁ。

でもけっこう短いし、読みやすいです。
せっかく獲った獲物が、最後にサメによって食われていく場面の老人の悔しさがよく伝わってきます。


今日読んだ本
ヘミングウェイ『老人と海』

今読んでいる作品
村上春樹『風の歌を聴け』
米澤穂信『氷菓』


ありえないほどヒトラーが悪役になっています。人間性とかそういうものが欠片も感じられません。正直言って、そういうふうに型にはめて物事を見ることが、逆に思考の硬直を生み出すのではないか、と感じます。

正直言っておすすめできません・・・
面白くもないし。

原書を読むほうがよほど良いのではないか。漫画で読んでも結局理解できないだろう、と僕は思いました。


今日読んだ本
『我が闘争 まんがで読破』

今読んでいる作品
ヘミングウェイ『老人と海』
村上春樹『風の歌を聴け』
ウェブサイトhttp://jimoren.my.coocan.jp/
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